フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を聴いてきました

指揮:チョン・ミョンフン

プログラム
ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロワ」
ベルリオーズ:「幻想交響曲」
私のツボ、ど真ん中のプログラムです
あまりにも好き過ぎて、プログラム見た瞬間、
値段も気にせず、速攻ネットでチケットお買い上げ
オケの至近距離のバルコニー席(舞台上手側)でしっかり堪能してまいりました。
以下、ややマニアックな長文日記なので
興味ない人はスルー推奨
1曲目の「マ・メール・ロワ」。マザーグースの意。
おとぎ話集で、「紡ぎ車の踊りと情景」、
「眠り姫のパヴァーヌ」、「美女と野獣の対話」、「おやゆび小僧」、
「パゴダの女王レドロネット」、「妖精の園」の6曲と
冒頭に前奏曲が付いた、計7曲が繋がっています。
前奏曲の冒頭から、柔らかくて温かい響きで鳥肌立ちました。
そして、弦の表現力の豊かなこと。
弦は全体的に繊細な雰囲気がよく出ていて、
ブレも無く上手かった
弦のソロパートの人の音色が艶やかで深みがあり、
特にヴィオラは鳥肌ものでした。
ヴィオラのあんなあでやかな音色を聴いたのはN響のI先生以来かも。
そして何と言ってもクラがバカウマでした。
過度な期待も特にせずに行ったから尚更かも。
あんな音色、日本ではまず聴いたことない。
チェコやウィーンのオケのクラも生で聴いたことあるけど、
そことも全然違う。
(ドイツ管とフランス管の違いだろうけど、やっぱ私はドイツ管の音色が苦手)
艶があって、しなやかで、透明感があって、ppでも客席の後ろまで澄んで届く、本当にイイ音していました。
「眠り姫のパヴァーヌ」のソロも良かったけど、
特に「美女と野獣の対話」の 美女(クラソロ)は本当に色っぽくて絶品でした。
pp以下の音量の中での柔軟な表現力と豊かで甘い音色には、
鳥肌通り越えて、涙が出てきました。
すごい、全身電流が走るくらいの刺激を受けました。
これ、私も吹きたい!ってすごく思った。幸せだろうな
自分もあんな風に表現豊かに吹けるようになりたい
あと楽しみだったのは、
「美女と野獣の対話」の野獣ちゃん(コントラバスーン)。
私の席から丸見えだし、すごく楽しみにしてたんですwww
かなりイカしてました。
見た目も野獣だったけど(爆)音色も最初からブリブリで野獣そのもの!
途中で美女(=クラ)と野獣(=コントラバスーン)がデュエットする部分なんて、もう絶品でした。
野獣ちゃん、ただブリブリ全開に吹いてるんじゃなく、
セクシーさもあり、ゾクっときました。
妖艶な美女と野獣が目の前に出てきた気がしました。
(見た目は貴公子と野獣という感じでしたがw)
金管はホルン2本だけなんだけど、
2本だけでやってるとは思えないくらい色彩豊かな音色で
(ミュート使ってるからなんだろうけど)
実際にどう吹いてるのかCDだけでは分からなかったから、
見て聴くことが出来て面白かった。
そうそう、「パゴダの女王レドロネット」のシロフォン、
演奏前に腕まくりして「よーし叩くでぇ〜!」という緊張感がすぐ伝わってきたのが笑えたw
でもいやぁー、すっごい上手かった。
そして最終楽章「妖精の園」。涙で舞台が霞みました。
こんな素敵なメロディを作ったラヴェル、
それを音にしているオケ、
そしてその音色や表現力を最大限に引き出している指揮者。
それらが合わさって、まるで天使の国にいるような気分に浸れました。
この曲終了時点で「ブラボー」の声がチラホラ。
既にスタンディングオベーションもチラホラ。
メインのベルリオーズ「幻想交響曲」。
ベルリオーズの失恋や片思いの苦悩から生まれた曲
指揮者のチョン・ミョンフン、幻想がかなり得意なのかな、
指揮とオケがピッタリで、オケの底力、本領発揮って感じでした。
弦楽器、本当に上手い。厚みと迫力があり、ここでもブレることなく、
美しいうねりの中に引きずりこまれた感じでした。
フランスオケだから色彩豊か、と一般的に表現されることが多いかもしれないけど、それを超えてド迫力でした。
ティンパニーの爆音、ちゃんと理性の働いた爆音で
聴いてて心地良かったし、興奮しました。
特に3楽章の4人のティンパニー、ホント素晴らしかった。
鳥肌モノだったのは3楽章のコーラングレ。
必要以上にビブラートを掛けず、深みのあるイイ音色でした。
3楽章冒頭のオーボエとの掛け合い、ラストのソロ、
哀愁を帯びてて泣けました。
3楽章と言えば、私の大好きなクラソロ。
1曲目でトップ吹いてた人が、幻想でも引き続きトップだったので、
耳ダンボにして聴いてましたが、
3楽章のソロも本当に艶やかで美しくて、ヤラレタ。
体に高圧電流流れっぱなしでした。
2楽章と5楽章のソロも溜め息モノでした。
あの音色と表現力、盗みたい
5楽章のE♭クラソロは2ndクラの人が持ち替えで吹いてましたが、
この姉ちゃんもまた(いい意味で)アグレッシブで、上手い♪
魔女の夜宴の奇矯な雰囲気が良く出ていました!
これ、本番で吹けたら楽しいだろうな。
4〜5楽章の4本バスーンもすごい迫力!息ピッタリで上手くて
思わず目を奪われてしまいました
金管群も絶好調で、すごい迫力だったけど嫌味の無い音色で、
ラッパも突き刺さるような音じゃなく、まろやかなイイ音してました。
それにしても、2ndバスーンとチューバの男性がすごくカッコ良くて、
かなりガン見してしまいました(爆)
最後の音が終わった瞬間、ブラボーの大音声と割れんばかりの大拍手。
観客の2〜3割ぐらいがスタンディングオベーションw
2曲とも名演だったと思います
長文感想を書きましたが、3分の1も書けてないです。
すごくイイ音してるオケだなぁ、と思いました。
少なくとも私は、日本のオケでは滅多に聴けない
変幻自在な表現力とサウンドだったと思います。
好きな海外オケがまた1つ、増えました。
とにかく、すごく、刺激をうけました。
私もがんばるぞ!
長いマニアックな独り言にお付き合い下さり、
ありがとうございました
