主に彼がモチーフとするのは人物。実は作品を女の子が描いたものと誤解されることが多いんだとか。今年の2月に行われた卒業製作展の作品もそんな一枚だ。
「今までで一番張り切った絵が、卒製の絵ですね。これははじめのころの作風とは全く変わってて。昔は見たまんま、写実的だったんですが、これは少し漫画的な要素があるんです」。
構想は1年前からとりかかり、製作したというこの絵。男の人と女の人が町並みの中に佇む姿が、きれいな色で描かれている。
「この絵は、社会に出ることへの不安が一部に現れてます。絵の奥の街、ビルは社会の象徴。雲より高く描いた理由は、それが絶対的な存在であることの意味です。自分が社会に出るという歳になって、世の中の既成概念、学校を出て就職ということとか、それに縛られていることが気になって…。それは作風が表現が写実から抽象の世界へ変化していったことにも関係ありますね」。
そう、しっかりとした語調で話す姿は、いろんな迷いの中にあっても絵を描き続けていくという覚悟が伝わってくる。
続きは、4月18日(水)アップの第3話で。お楽しみに!

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