じゃあ私がかわりに論じてみます。
http://www.d1.dion.ne.jp/~tnozaki/FUKUDA/tsuitoFukuda.html
初期の文章ですが、本当に野嵜さんの物の考え方がよく表れているように思えます。まず興味深いのが、野嵜さんが学生時代から、「もっと本を多く読め」と忠告されていたこと。要するに「こいつは視野が狭いなあ」と当時から周囲に思われていたということです。確かに野嵜さんの言うとおり、本をたくさん読んだからと言って「客観的」にはなれないだろう。だが視野が広がるきっかけにはなると思うのですが。
八方美人は論争をしないから怠け者であるという理屈もどうでしょうか。野嵜さんはだから私は怠けず論戦を挑むのだ、と言っているように思えますが、今の野嵜さんは絶えずネット上に敵を発見して攻撃しないと、自分のアイデンティティーを維持できなくなっているだけにすぎないのでは。最近の論争でも、相手との論争をきっかけにこれまで読んでこなかったロールズを読み始めるとかいうなら有用かもしれないが、野嵜さんは相手が挙げる著作など一切読まずに自分の狭い視点から相手を切るだけだからこんな楽なことはない。それこそ「怠け者」ではないでしょうか。
それから福田恆存氏はこういう「平和主義者の怠け者」を最も憎んだという断定もいかがでしょうか。アマカラという人が木村氏のブログに「福田氏は論争のとき、相手の自分と食い違う意見にも常に『あなたの言うことも正しいのだ』と考えてしまう人でした」と書いていましたが、私にはわかりません。
ただ、いずれにせよ「複雑なり」とも呼ばれた人と、何でも「正字正かな派」と「アンチ」だとか「野嵜シンパ」と「アンチ」だとか簡単な二分類が大好きな野嵜さんとは対極にあるようにも感じます。
繰り返しますが、この文章は野嵜という人物の考え方が実によく表れています。一読をお勧めします。