喜六郎の小屋

松原信者名言録
「自己と云ふものを滅却できる事、反省出來る事は、やつぱり人として重要だ。」
「俺は馬鹿だから反省しない」

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投稿者:梅沢
昔フランスにゐたモンテーニュといふ「偉い人」がかう言つてゐます。

『徳といふ言葉は、困難と闘争を前提とするやうに思はれるし、対立が無ければ働き得ないやうに思はれる』

つまり、人は「誰かを殺したい」と思ふと同時に「しかし殺してはならない」と思ひ、「いい女と不倫してみたい」と思ひながらも「妻を裏切りたくない」とも考へます。
それがモンテーニュのいふ「闘争」や「対立」です。
つまり「道徳的」であるといふ事は聖人君子の静的な状態ではなく、動的な葛藤そのものであり、普遍的な人間の営みです。
それを「人間として人間らしく正確に描いてゐる」文学が「道徳的に正しい文学」と言へると思ひます。

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