2018/7/14 | 投稿者: 中田雅喜

ずっと試験勉強している。単位認定試験まであと二週間。
しかしこの猛暑で頭が全く動かない。映画見ても感想を描く気力がわかない。

何もできないし仕方がないから、土用にはちょっと早いけど梅を干す。
このさいカンカン照りになってくれ!(ヤケクソ!)

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2018/7/7 | 投稿者: 中田雅喜

大雨大災害の七夕になった。これは募金か何かやらなければ・・・
しかし東京はお湿り程度にしか降らない。こちらは真夏の水不足が心配だ。

娘が、夏祭り用の下駄が必要とかで急に帰ってきた。
昼ご飯食べて下駄を探して、すぐ寮に戻って行った。

その3時間の間に娘に見せたもの。
『帰ってきたヒトラー』(2014)と『おしりたんてい』
「おしりたんてい」は図書館でシリーズ全作貸し出し中。予約が10人も入っている人気作品だ。
楽しめる子供向けアニメが少ないので、久々のヒットの予感?

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しかし、上からオナラを出すのなら、いったい口はどこ?
娘は「直腸吸収だ」とか言ってた。き、きもい〜〜〜!!
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アベ総理をヒトラーになぞらえて糾弾し「アベ政治を許さない!ステッカー」を電車内にまで貼る団体がいる。それは器物破損罪だ。嫌われているのはアベではなく、社会のルールを守らない団体の側だと早く気づくべし。

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七夕のために育てたホウライチク。切ってすぐ生けると、葉が元気なままだ。
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2018/6/30 | 投稿者: 中田雅喜

記録的早さの梅雨明け。外は猛暑。

半年間の厄落としに水無月さんを食べる日。
中野中捜しまわっても売ってなかったので、寒天と小豆缶で似て非なるものを作る。
それなりに美味しかった。
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猛暑に加えて強風が何日も続き、ベランダの薔薇もキキョウもピーマンも熱風でお亡くなり寸前!
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在りし日のキキョウ・・・
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2018/6/25 | 投稿者: 中田雅喜

私は残念ながら英語が全くできない。
だからせめて日本語は読めるようになりたいので「枕草子」を大学で受講した。

先週の土日は小石川まで出向いて、二日間朝10時から夕方5時半までぶっ続けで講義を受けた。
講師の島内裕子先生の面接授業は人気科目なので抽選になる。競争を勝ち抜いた中高年の学生たち80人で講義室はびっしりだ。
もちろん島内氏は朝から夕方まで壇上に立ちっぱなし。その解説はたいへん分かりやすかった。

「枕草子」は「源氏物語」よりも前に書かれている。中学生の時に〈春は曙〉の一段だけ習った。(高校はなにしろ美術が週に17時間もあったので古典も音楽も家庭科もナシだった)
ただ、学校で習う「枕草子」は「三巻本」と呼ばれるタイプのもので、今回講義を受けるのは明治まで読まれていた「春曙抄」という古いタイプのものだ。漱石も一葉も与謝野晶子もこちらを読んだ。
これには〈冬は早朝(つとめて)〉が無い。構成も違ったりする。

さて「春曙抄」で読む「枕草子」は、現代人のブログのように、清少納言は自立しているOLみたく日々の出来事を自由につづっている。
有名な段だけでなく、全部通し読みをすると彼女の魅力的な人物像が見えてくる。
麗しの中宮定子のことを褒めたたえるのだけではなく、彼女の子供っぽい部分やちょっと意地悪したとこなど、天皇や上流貴族たちの日常の会話やしぐさなども生き生きと描かれ、また粗忽者なキャラや使えない従者のことも辛辣に可笑しく記されている。
その観察眼は鋭く、物尽くしでは、行事や衣装、花や鳥はもちろんのこと、蚤のことまで書き記してあるので、宮中の生活がリアルに目の前に現れてくるようだ。
こんな気まぐれなブログが遺っていて千年後も読まれているなんて、本当に奇跡だ。

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学び直したい方にお勧めの本。

講義は大変分かりやすかったが、島内氏はあくまでも文系解読タイプで、ビジュアルタイプではなかった。
「枕草子」にはファッションが詳しく描かれているが、草木染についての説明もなく、
〈暗闇に苺〉などと面白い表現が出て来ても、当時の苺の形や種類には言及されない。〈雨と霧〉についても濃霧を体験したことが無いようで、また牛車を乗せる船にしても質問したが、ビジュアル的な説明は無かった。
こちらは「苺ってどんな苺? 牛車がそのまま乗る船ってどんなの?」と謎が謎のままだ。

とりあえず自分で調べた。
オランダ苺は江戸時代に渡来してきたものなので、平安時代のイチゴはクサイチゴや木苺だったようだ。いまどきのイチゴと同じくらいデカい。
また、牛車についても機会があれば絵巻物など調べたい。

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クサイチゴ。欲しいなあ。
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2018/6/15 | 投稿者: 中田雅喜

映画アーカイブでのアニメ2本目。
戦後の傷を引きずる吹雪の中の『アロイス・ネーベル』とは違って、こちら『パジャマを着た男の記憶』はスペインの明るい太陽の下での男女の営みを描く。(そればっか!)
どちらかというと、この作品のほうが日本人の感覚からは遠いかも?


〇『パジャマを着た男の記憶』(2017/カルロス・フェルナンデス)−−74分。スペイン映画。
自分自身の性生活をコミック・エッセイに描いて人気を博した私にとっては、この主人公の悩みは他人事ではなかった。
物語は−−、
【40才にもなっていまだ売れないコミック作家が、モテない自分自身の話を描いてヒットを飛ばす。
彼は人気作家になり、すぐにファンである彼女と付き合いだす。彼は彼女とのSEX談を描き始めて、仕事も恋も充実する。
ところが彼女と一緒に暮らしだすと、自分の時間が取れなくなって彼は集中できなくなる。ついに彼女と喧嘩別れして・・・】

幸せになると満足してしまって描けない。アイデアを練る時間も取れない。−−まったくその通り。いま現在の私の悩みでもある。

しかし、この作品で興味深いのは、二人は「同棲」しているのであって、まったく「結婚」しようという話が出ないことだ。
彼もその仲間も、一日中「いかにして女とSEXするか?」の話題ばかりだ。彼らにとっては「お付き合い=SEX」なのだ。
ラストはしっかり赤ちゃんができる。スペインは少子化とは無縁だろう。そういう意味では羨ましい限りのお話。

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2018/6/13 | 投稿者: 中田雅喜

昔、みなもと太郎先輩の家に遊びに行ったとき、静香さんだったか「暮らしの手帖」を出してきて、掲載されている手記を読めと言った。
それは日本の敗戦が決まって、満州から引き上げる女たちの悲惨な逃亡記だった。
家族と子供たちを守るため、女たちは軍属や匪賊からの強姦略奪に身をまかせ、あるいは殺され、助け合い励まし合いながら命からがら日本まで逃げてきた。
なのにその体験は「針小棒大」と笑われて、戦後まったく取り上げてもらえないのだと・・・。

それは貴重な手記だった。
が――、
なぜ、みなもと夫妻はそのとき私に「これを読め」と言ったのだろう? それで今も心に遺っている。
そのとき私はまだ10代だったのに?


〇『アロイス・ネーベル』(2011/トマーシュ・ルニャーク)−−白黒。87分。チェコ・ドイツ映画。
京橋へ。映画アーカイブでアニメを二本観る。地味な作品なのに、なんと98%の入り!
映画アーカイブの解説はこちら↓
〈1989年、チェコスロヴァキアとポーランドの国境の小さな駅で働く鉄道員アロイス。彼をさいなむのは第二次世界大戦中の悲痛な記憶。ある日そこに、古い写真と斧を持った謎の男が現れる。ロトスコープの技法を駆使した硬質なアニメーションで厳粛に描かれる、過去の清算と未来の希望の物語。ワルシャワ国際映画祭出品、ヨーロッパ映画賞最優秀アニメーション賞受賞。〉

物語は−−、
【ドイツとの国境沿いのチェコの小さな村。侵攻してきたドイツ人とチェコ人は何年も共存生活をしていた。
しかし敗戦が決まり、ドイツ人は列車に乗せられて強制送還された。
その別れ際に幼いアロイスは、亡くなった母代わりになってくれていたドイツ人夫婦が暴行を受けるのを見た。それがトラウマとなって人と深い関係が結べなくなる・・・。】

主人公はチェコ人なのに「アロイス」というドイツ名なので、昔から二つの国の人たちは親交があったのだろう。
私はてっきり列車に乗せられたドイツ人たちは虐殺されたと思っていたが、作品内ではそれについて描かれてない。
チェコのコミック・ノベルズが原作で、大人気。いままでドイツ人の強制追放に触れるのは避けられていた。
先日の『帰ってきたヒトラー』(2014)もそうだが、戦後70年が過ぎて、戦勝国によって作られた歴史の検証が、戦争を知らない子供たちによって始まったようだ。

ルニャーク監督が来場されていて、上映後にトークがあった。
日本人にとっては全く未知の、貴重な歴史的背景すぎて、監督への質問はそればかりだ。素晴らしいロトスコープの技法と演出にはほとんど触れられず残念だった。
歴史のお勉強をした後に、大画面で見るべき作品。
予告編はこちら↓

https://www.youtube.com/watch?v=XbSaX5EehfU
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2018/6/8 | 投稿者: 中田雅喜

それで、原作本の「帰ってきたヒトラー」を読んだら面白かった。
ヒトラーがタイムスリップして2011年にやってくるという設定だ。「我が闘争」はドイツでは発禁なのに、この本はOKなのか!?
どういう基準か分からないが、とにかく原作本はドイツで250万部も売れたので、しっかり映画化された。これまたヒットした。
そこで100円で借りてきた。
とても面白かった。いままで見たヒトラーもので最高の出来だった。


〇『帰ってきたヒトラー』(2015/デヴィット・ヴェント)−−脚本:デヴィット・ヴェント。原作:ティムール・ヴェルメシュ「帰ってきたヒトラー」。116分。独映画。(ドイツ語版)
物語は−−、
【ヒトラー最期の日、総統閣下は1945年の地下壕から2014年にタイムスリップした。
フリーのTVマンであるザヴァッキは〈ヒトラーのそっくりさん〉と思い込み、総統をTVのお笑い番組に出演させる。
そこで移民問題にぐいぐい迫りドイツを憂う総統閣下の生放送演説に視聴者は釘付けになった。
視聴率大アップ!YouTubeで大ウケ!ヒトラーは一躍有名人となる。賛否両論でネオナチにも襲われるが、ヒトラーの執筆した本「帰ってきたヒトラー」は飛ぶように売れ、映画も撮られることになった。
しかしザヴァッキはヒトラーが〈そっくりさん〉ではなく本物だと気づく。彼はアドルフ・ヒトラーを殺すべく拳銃を手に取った・・・。】

ドラマ部分だけではなく、街中の一般ドイツ人にもインタビューするドキュメンタリー風な味付けになっている。そのドイツ人とヒトラーの生の会話がもう・・・ 
・移民の子供の悪さを注意すれば親が暴力に訴えてくる。怖くて何も言えない。
・外国人はルールを守らない。
・アフリカ系はIQが40以下。
・下等な労働力として、やはり移民は必要。
・混血すれば変なものしか生まれない。純血種は永遠に失われる。
・参政権を取り上げろ!外国人は出ていけ!!
等々・・・
(共感できる部分も確かにあるが)よくも原作者と映画監督が殺されなかったと感心する。
移民をどっさり受け入れてしまったドイツは、もうニッチモサッチモ行かなくなっていたのだろう。
この作品が日本で公開された2016年、いまだ半島からミサイルは飛んで来ていなかった。それから一方的な「ヘイトスピーチ対策法」が施行され、若年層にすっかり「嫌韓」が蔓延したころ−−、2018年の今日、気が付いたらコンビニの店員は外国人だらけになっていた。
しかも政府はこのさき移民を何十万人も受け入れようとしている・・・。

不安と不満。そして爆発の危険・・・。ドイツと同じだ。
この作品は日本の未来の苦悩を予見している。

チャップリンはヒトラーを「独裁者」と呼んだが、〈帰ってきたヒトラー〉は言う、「自分は合法的な選挙で選ばれたのだ」と。「ドイツ国民は心の声を明確に言葉にして発してくれる者をリーダーに選んだのだ」と。それが民主主義だと。
民主主義とは何か、民族の誇りとは何か?そしてアドルフ・ヒトラーとは何者だったのか!?を問う、大傑作だ。

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唯一、犬に咬まれて撃ち殺すシーンが原作にも描かれず、違和感があった。
が、あのシーンで「実はこの男はヒトラー総統ではなくて、ただのカタリなのですよ」と言い訳している。
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2018/6/6 | 投稿者: 中田雅喜

「EUフィルムデーズ」特集は新作ばかりではないので、TSUTAYAで100円で借りることができる。
私の集中力は45分がベスト。90分が限界なので、100分を超える作品はDVDに頼る。
でないと上映中に席を立ってトイレに行って、腰を伸ばしてお茶を飲んで目薬を差すことになるから。
以下の作品は134分もある。TSUTAYAで良かった。
とても心に染み入る大人向けの作品。


〇『日の名残り』(1993/ジェームズ・アイヴォリー)−−原作:カズオ・イシグロ。134分。英映画。
映画アーカイブの解説は以下の通り↓
〈1958年。ダーリントン邸の老執事スティーブンスのもとに、以前共に屋敷で働いていた女性ミス・ケントンから一通の手紙が届く。懐かしさに駆られる彼の胸に20年前の思い出が蘇る――。ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロのベストセラー小説を、『眺めのいい部屋』等で英国の伝統美の中に人間関係の機微を描き続けてきたジェームズ・アイヴォリーが映像化。〉

TSUTAYAでもラブストーリーに分類されていたが、ラブ・ロマンスものではなく、全体に暗く覆いかぶさるのはナチスの影だ。
物語はーーー、
【戦時中、英国のダーリントン卿は欧州の平和を願い、館を各国の首脳や要人の会合場所に提供していた。しかし世間から見れば彼はナチスに利用されている政治の素人だった。
主人公は執事で、彼は独身のままダーリントン卿に一心に仕え、それを誇りにしていた。しかし敗戦後はナチスへのバッシングで主人の名を口に出すことも出来ないほどの抑圧を受ける。
ラブロマンスの部分は、同じく館に仕えていた女性との恋−−といっても仕事仲間としての同志のようなものなのだが。あの華やかな館の時間を共有した、彼の唯一の理解者だった。
しかし再会した時には、彼女はすでに家庭人としての道を歩んでいた・・・。】
この執事の几帳面な仕事ぶりや心情は「切ない」という言葉がぴったりだ。日本人ならよく理解できると思う。

強烈なキャラが印象的だった『羊たちの沈黙』(1991)とはまるで違う「静」の演技のアンソニー・ホプキンスが素晴らしい。新しい館の主人として登場するクリストファー・リーブ(落馬の二年前)も好演。
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「それにしても欧州では、口に出せないほどナチスはタブーなのか?」などと夫に話してたら、本棚から「帰ってきたヒトラー」を出してきた。
読んでみた。
面白い。これはまたTSUTAYAに行くしかない!
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2018/6/2 | 投稿者: 中田雅喜

「EUフィルムデーズ2018」で上映される作品は名作や人気作なので、新作とドキュメンタリー以外はたいていDVD化されているようだ。
これはTSUTAYAで390円。身障者団体はこれを見てどう感じるだろうか?
パラリンピックは遠いなあ・・・


〇『ヒットマン:インポッシブル』(2016/アッティラ・ティル)−−ハンガリー映画。99分。
タイトルのような作品ではない。予告編のような作品ではない。車椅子の殺し屋というとカッコ良く聞こえるか、そんな話でもない。
コメディーでもない。むしろハードボイルドかもしれない。
物語は−−、
【コミック作家志望の車椅子の青年は父親は知らない。父親は、障碍者の息子を捨てて離婚して外国に逃げて行ったのだ。
母親は手術を勧めるが、青年は父親の金に頼って手術などしたくない。
そんなときに青年は車椅子の殺し屋に出会う。(といっても浮浪者にしか見えないが)
青年は殺し屋の生き方に感化されて、彼を主人公にしたコミックを描きだす・・・。】

欧米人は身障者になっても男性としての暴力的な強さをあくまでも求める。男性原理を追い求め、銃を手にする。
脚を失って他人の世話になるよりも、社会から恐れる存在になりたいと考えるのは、先日の仏アニメ『ピストン』と同じ思考だ。
どうやらキリスト系思想では「男性はこうあるべき」と決まっているようだ。
さて青年は、治安の悪い暴力社会で父親像を見つけた。そして銃を取り、父親的なヒットマンとともに敵を撃ち殺し、やっと自分に自信が持てた。
「ハードボイルドな青春もの」の枠に入れれば、これは佳作かもしれない。

夫に「この話、どう思う?」と訊いたら、
「これは主人公が描いたコミックの話で、つまり車椅子の殺し屋などいない。空想物語だ」との応え。
−−そうなのか? 全てコミックの世界の劇中劇で・・・、
自分の心をコミックで表現することによって、やっと別れた父親との関係に整理が付いたと・・・そういう話か?
だったら、もうちょっとコミカルにカッコ良く描いてほしかったなあ。

いろいろな見方ができる作品。
主人公とその友人には身障者の俳優が起用されているのでリアルだ。

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浮浪者にしか見えないので標的側は油断する。油断したところを・・・
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殺し屋は組織から青年二人を消せと命じられるが・・・
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2018/5/31 | 投稿者: 中田雅喜

昨日も今日も出がけに雨に降られてしまった。
自転車でずぶ濡れになるのはイヤだから映画アーカイブをパスして、TSUTAYAでDVDを借りてくる。
『神様メール』は旧作扱いで100円。
しかしドルマン監督作品は映像が美しいのでやはり京橋まで行って大画面で見たかった。


〇『神様メール』(2015/ジャコ・ヴァン・ドルマル)−−ベルギー、フランス、ルクセンブルグ映画。115分。
ベルイマン監督は、「人の苦悩に神が応えてくれないのは、神がそこに居ないからだ!」と神の不在″を訴えたが、ドルマン監督は、「それは神の根性が腐っているからだよ」と軽くイナして解答してくれる。
物語は−−、
【神サマは性格の悪い暴君であった。人間の運命を操って、人が苦しむのを見て楽しむ日常だった。
その神の娘は父親に愛想をつかして反抗。人間に死期を教えるメールを一斉送信し、新たな使徒を求めて家出した。かくて「新・新約聖書」が描かれることになる。】

宗教色の強いファンタジー・コメディー。
死期を知った人間が抑圧を捨てて生きようとする姿が描かれる。が、みな孤独で、みなイカレてる。もっとも神が一番イカレている。『シャイニング』のパロディーか、笑ってしまった。
ベルイマンにしてもこれにしても、キリスト教はよほど精神衛生上良くない抑圧宗教らしい。
しかしラストは無宗教になるのではなく、今度は母性に支配される。それは安らぎの世界なのだが・・・。欧米人にはやはり精神の支配者が必要らしい。

美しい映像とともに親しみのあるクラシック(しかも私の大好きなサン・サーンスの「水族館」)やポピュラーソングが全編に流る。大画面で楽しみたい作品。
カトリーヌ・ドヌーヴが(71歳だが)昔と変わらない顔つきで登場。しかもベッドシーン有りなので驚いた。

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有閑マダムはゴリラが恋人。『マックス、モン・アムール』のリスペクト?
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女の子になりたい男の子。
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やはり孤独な冒険家。
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2018/5/30 | 投稿者: 中田雅喜

銀座もアジサイが満開だ。
「国立近代美術館フィルムセンター」改め「国立映画アーカイブ」では、展示室で日本映画の資料展示や特別展を常に開催している。

2階のホールで映画を鑑賞した後は7階に寄って展示を見る。
なにしろキャンパスメンバーズに加入している都内大学の学生なら国立美術館の常設展示はタダなのだから。
私もその特典があるからこそ大学生を続けているようなもんだ。

映画も展示もタダで、しかもその都度スタンプを押してもらって、スタンプを貯めて「ニュースレター」なる解説書冊子まで貰える。
だがこの美味しいシステムをしらない大学生は多い。利用しなきゃ損。どんどん活用すべし。


〇「没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスターコレクション」
うんざりするほど定番だが、いま7階では9月23日まで世界中で公開されたクロサワ映画のポスターが展示されている。
やたら日本情緒を強調しているところが面白かったり、いつもながら東欧諸国のデザインがシュールだったり、お洒落だったりで楽しめる。
サイズも様々で、『七人の侍』など、どでかい。これは撮影OK。映画鑑賞後に寄ってね。

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説明するまでもないけど『隠し砦の三悪人』。右は溝口。
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『七人の侍』
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『蜘蛛巣城』
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2018/5/30 | 投稿者: 中田雅喜

「国立近代美術館フィルムセンター」改め「国立映画アーカイブ」へ。
欧州連合加盟国の中から選りすぐりの作品を紹介する「EUフィルムデーズ2018」が6月21日まで開催されている。
70%の入り。
客層がずいぶんと若くなって、お歴々のお兄様方は見当たらない。アザラシの画像が効いたのか、女性が多かった。


〇『湖のものがたり』(2016/マルコ・レール、キム・サールニルオト)−−フィンランド映画。76分。
デジタル映像は科学番組でその威力を発揮する。
小さな虫や卵、その細胞までくっきりはっきり見せる鮮明な映像は、自然の素晴らしさと不思議と神の技までも感じさせる。
この作品にストーリーは無い。フィンランドの湖に生息する水鳥や魚や虫やアザラシなどを四季の移り変わりとともに紹介するドキュメンタリーものだ。

フィンランドの神話では、水は彗星となって空から堕ちてきたという。
鳥も魚も神話と絡めて紹介されるが、その神話の偶像はまったく登場しない。また、神話があるからどうした、という話でもない。
湖の住人や研究者などの人間の姿も皆無だ。動物を擬人化したような押し付けドラマも全く無い。

そしてまた、自然保護を訴えかける内容でもない。
環境映像のように、ただただ清らかで澄み切った湖と森の四季が映し出されるだけだ。しかしそれがあまりにも美しく撮れているので、76分間全く退屈しなかった。

京都でも広島でも上映されるので、「日本野鳥の会」「WWF」会員は必見。大画面で見るべき映画!

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美大時代に北欧の美術館巡りをしたときに、一度フィンランド上空を飛んだが、森と湖の澄み切った美しさはいまも印象に残っている。
ただ、あまりにも寒い!夏でもみぞれが降るのは勘弁だ。
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2018/5/27 | 投稿者: 中田雅喜

薔薇が終わってアジサイの季節になった。
ボイゾンベリーが色づき始めて、毎朝ベランダでツマミ喰いするこの贅沢!
一杯獲れたのでジャムソースにした。

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ほったらかしなのによく咲いてくれるオールドローズ。
来年は植え替えて、もっと可愛がってあげるね。
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カムイ夫人からもらったアジサイ。挿し木枝にも花が付いた。

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株を更新しつつ、何年も楽しませてもらっているボイズンベリー。
果てしなく丈夫!
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完熟するまで置いておくと虫に全て喰われるので、このくらいで収穫。
それでも甘い。
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2018/5/20 | 投稿者: 中田雅喜

今年も中野区の「花と緑の祭典」の季節になった。会場は駅近くの四季の森公園。

19日(土)
種から育てたクンシラン、株分けのセッコクとヒモサボテン、挿し木が成功したボイゾンベリーとアナベル等々・・・を「植木の交換会」へ持って行く。
持って行くと無料引換券を貰えるのだが、もうベランダに置くスペースが無いので、また秋に持って行くための鉢をいくつか分けて貰う。

そのままポケモン狩りの時間に突入して、ヒトカゲを二時間ほど採取する。

20日(日)
クンシランの株分け。夫に手伝ってもらって2時間がかりで鉢から引っこ抜く。
疲れた・・・。夫はそのままダウン。
しかし花屋さんには絶対に売っていないクンシランの切り花を毎年楽しめるのだから、努力するしかない。

ところで、カムイ夫人から分けて貰ったの挿し木から育てたアナベルだが――、
一年目で花が咲いたのはいいけど、カムイさんちでは白花で咲いていたのに、うちで育てたら青花が咲いた。
何でだろ?土の影響か?

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ボイゾンベリーも色づいてきた。
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ワイルドストロベリーは毎日収穫に忙しい。この季節に一年分収穫してブランデーにつけておく。
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2018/5/13 | 投稿者: 中田雅喜

何でか知らんが娘が横光マンガにはまって、「土鬼ちゃん描いて〜、キザ男ちゃん描いて〜」とせまってくる。
お絵かきごっこは楽しいが、一方的に描けと言われても・・・
なにしろ50年ぶりに読み返したのだから。
そして私に描かせてはスマホで撮って、ネット内の誰かに見せている。

「闇の土鬼」と「あばれ天童」は横山光輝がちょうど少年誌から青年誌に移るころの過渡期の仕事で、少年漫画の穏やかさは無くなって、それでいて三国志的な淡々とした物語運びはまだ表れていない。
二作品とも、主人公が傷つくシーンが多く、たいへん色っぽい作風。

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スキャナーの調子が悪いので、こんな画像ですが・・・
土鬼ちゃんとキザ男ちゃん。
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邪鬼さま描くと、「雑誌が違う!」と娘に突っ込まれる。「もっと健全に描け!」とさ。
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片目猿とサリーちゃん。ついでにピピ美。
ピピ美のような、誰でも可愛く描けるキャラはいいね!
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