2018/9/10 | 投稿者: 中田雅喜

娘の誕生日祝いに、「新宿で何か御馳走しようか?」と訊いても、
「おうちでご飯がいい〜」と、欲のない応え。
それで昼ご飯は素麺で、晩御飯は手巻きずしにする。こんなもんで喜んでくれた。

日本は災害続きで、休みの日でも寮内待機が多いので、なかなかゆっくり帰ってこられない。
娘は晩御飯食べて、すぐに寮に帰って行った。『猛虎・花形満』を見て・・・・・・・

「いや急に大リーグボールを打つところの荒木さんを見たくなった」とのこと。

うん。素晴らしい原画と動画だね。
−−といっても私はアニメーターの仕事分担はよく分からない。
ただ、この迫力に満ちたシーンの誇張された動画が素晴らしいのだけは分かる。

あと『ひょっこりひょうたん島』のガラクータを見てた。若山弦蔵のファンだとさ。
残念ながら『バークにまかせろ!』はうちに無い。私も聴き直したい。音声は東北新社に遺っているのだろうか?『スパイ大作戦』で我慢してくれ。納谷悟朗もセットだし。

私の周りでは普通でも、寮にはこんなに濃い人は居ないようだ。
話が合う仲間が居なくて寂しいかい?
そろそろ5年目なので、仕事がイヤになるころだね。

でも、ともかく健康で働けるのだから。良かった良かった。

クリックすると元のサイズで表示します
0

2018/9/3 | 投稿者: 中田雅喜

映画アーカイブの「明治シリーズ」の一つ。
糸操り人形しか登場しないので、客の入りは50%。五所平之助監督作品でなければ私も見に行かなかった。


〇『糸あやつり 人形劇映画 明治はるあき』(1968/五所平之助)−−制作:博物館明治村。原作:安藤鶴夫。脚本:堀江英雄。人形操作:竹田扇之助、竹田喜之助、他。朗読:宮城まり子、久米明。カラー。73分。
以下は映画アーカイブ側の解説。
【愛知県犬山市に1965年に開館した博物館明治村が、明治100年記念事業として製作した映画。五所平之助の若々しい実験精神があふれる。
明治村を訪れた太郎じいさんが、古き良き明治の姿を回想する形式で話が展開し、竹田人形座が繰るあやつり人形が戸外へと飛び出し、明治の文物や情緒を表現する。】

基本的には明治村の観光案内だ。
が、そのまま実写で明治村を見せるのではなく、明治時代の街の庶民の暮らしをすべて人形で紹介するという面白い趣向の作品。最初と最後以外、すべて人形とミニチュアセットの中で明治を紹介していくので、逆に実写と違って庶民の暮らしが強調されて見えてくる。
物語は−−、無い。
太郎少年の一年が東京の風物詩とともに幼馴染の少女に淡い恋心を抱くエピソードに絡めて描かれている。
ただ、太郎と少女の淡い恋心が通じ合うシーンが変な演出だった。二人で蓮の花の上に乗って、くるくると廻って見つめ合うのだ。
これは少女はじつは魂になって初盆に帰ってきている・・・という暗示か?
いや実際は二人ともすでに亡くなっているのだろう。冒頭に、人形である太郎じいさんが明治村を訪れるのだが、それは〈太郎の魂〉なのだ。
すべてを理路整然と作るのではなく、「?」なエピソードがあるほうが心に引っかかるという・・・。それを五所監督が計算しているのなら、やはり優れた演出能力だ。

明治村で定期的に上映されているが、都内で見る機会は少ない。DVDにはなってない。
私は一種の職業業で、いつも映画を資料として見てしまうが、明治の風物資料という点では優れている作品。
実際に撮影に使用された「太郎爺さん」の人形は、映画アーカイブ7Fの常設展示室に飾ってある。

クリックすると元のサイズで表示します
1

2018/9/2 | 投稿者: 中田雅喜

ひと月前、上の階に子連れの若夫婦が入居した。
子供を走り回らせるので足音がうるさすぎ。まったく落ち着かない。三人も小さな子供が居るのなら一階を選択してくれ。
注意したらここ3日ほどは静かだが・・・
そういうわけで、映画の感想も落ち着いて書けなかった。いま書く。


〇『毒婦高橋お伝』(1958/中川信夫)−−脚本:仲津勝義、中沢信。音楽:渡辺宙明。撮影:河崎喜久三。白黒。74分。
主演の若杉嘉津子は長らく忘れられていた女優だったが、円尾敏郎が2000年にワイズ出版からインタビュー本を出したので、再評価された。
そういうこともあるので、私は邦画についてナビゲートし続けるのだ。

さて、高橋お伝だが−−、物語は何もないww
あのシーンを期待するだろうけど、ちょん切るシーンは無く、そういう意味では期待外れ。もしかして会社側の自主規制が入ったのかもしれない。
中川監督は、お伝を猟奇モノではなく、男に尽くしては騙されて毒婦になっていく様を哀れに描いている。
はっきり言って何の面白味もないストーリーだが、
導入部のお伝が追いかけられて逃げていくテンポの良い緊張感のある演出や、別れた夫に虐待されて感情を殺されてしまった我が子を見て泣くシーン等々・・・、鉄板のエピソードなのに持って行き方が上手いなあと感心する。
しかし、それは観客の見たい高橋お伝ではないのだが−−。
丹波哲郎がワルのボス役で登場する。出番は少ないが〈うさん臭いオーラ〉で引き付けられる。

これは映画アーカイブの「明治シリーズ」での上映だった。98%の入り。一時間半前に整理券を貰ったのに237番とは!
若杉人気か?中川監督人気か? いずれにせよ初めて見た人も多かったはずだ。

クリックすると元のサイズで表示します
0

2018/8/31 | 投稿者: 中田雅喜

7月末のテストが終わってから、酷暑で夏バテ。
「漫画の手帖」の原稿をさっさと描いてしまいたかったが、今日までかかった。

「この映画の話、したっけ?」その4は「東映城の美」。
豪華絢爛な衣装やセットには戦後復興の意味があったという・・・ちょっと駆け足の娯楽映画論です。
読んでやってください。

クリックすると元のサイズで表示します
0

2018/8/15 | 投稿者: 中田雅喜

娘、帰省する。お盆終わり、去る。
帰省中に、『誓いの休暇』『ファイティング・ドリー』『ステキな金縛り』『デザイン・あ』『ピタゴラスイッチ』『バックストリート・ガールズ』『おしりたんてい』を見る。
酷暑が長く続くなか、娘が元気でよかった。
だが寮は夜になるとクーラーが自動的に消えるそうな。
「熱中症で誰も死ななかった?」
「死ななかったよ。入院した人はいたけど」
「・・・」
刑務所レベルだ。
こんなブラック企業じゃ新人はやってこないぞ!


〇『誓いの休暇』(1959/グリゴーリ・チュフライ)−−ロシア映画・モスフィルム。白黒。88分。
終戦記念日なので、昔録画したVHSを娘に見せた。
物語はあまりにも有名−−、
【通信兵のアリョーシャはたまたま敵の戦車をやっつけて、褒賞の代わりに休暇を貰う。
帰郷の道中で傷痍軍人や汽車に乗り込んできた娘サーシャと出会う。
寄り道しつつ、やっと故郷にたどり着いたときには母親と一瞬抱き合っただけで隊に戻る時間となっていた・・・。
アリョーシャは二度と故郷に帰ることはなかった。】

当時のポスターには「戦争の非情さを嘆く!」とか「息子を奪うのは誰!」とか反戦的な惹句が付いているが、まったくそんな話ではない。
たまたま戦地だというだけで、中身は淡い恋心と人情ものだ。

私は小学生の時にTVで見た。それから上映会で何度か見たが、今回改めて見直して、哀しい人たちの気持ちがよく分かるようになった。
それに子供の時は、あの母親は年取ったお婆さんだと思っていた。いま見ると、40才前後の若々しい母親だった。
翻訳によっても全く違う。
汽車で行くアリョーシャとサーシャの別れのシーンでは、彼女の声はかき消されてしまう。
しかし私が上映会で見た版では確か、「サーシャじゃないの!私の本当の名は・・・!」「え、何?聞こえないよ!」と字幕が付いた。
だがTVの録画版ではサーシャの叫びは訳されてなかった。
聞こえにくくても訳したほうがいい。そのほうが、たとえ青年が生きのびたとしても彼女とは出合えないので、いっそう切ない。

母親との別れのシーンは何度見ても泣けるが、娘はたいして感動しなかったようだ。
それよりも、「あの型の通信機、いまも使ってるよ。ドラッパチ(有線ドラム)も似たようなもん」と、何か親近感を持って見ていた。
塹壕掘りが日常だと、こうも映画の印象が違うものか。
ただ、「撮影が綺麗だね」とは二人の一致した感想だ。ニュープリントかデジタル修復版で見たい作品。

クリックすると元のサイズで表示します
0

2018/8/6 | 投稿者: 中田雅喜

単位認定試験、もう一科目は「方丈記と徒然草」だった。
「方丈記」は中学の古典で習った・・・ような気がする。(寝てたから)

しかし元気いっぱいの中学生に閑居の喜びが理解できるはずもない。
私は今回の講義で「方丈記」が《災害記》と《閑居記》の二部に分かれていると初めて知った。
閑居記ではなく前半の災害記を教科書に乗せてくれてたら、中学生も共感を持って読んだに違いないのに。
その災害記は、都の火災や地震の五大災害について焼けた家や死傷者など数字をあげて詳しく描いてある。地震で土塀が崩れて子供を失い嘆き悲しむ両親の様子も描いてあるので大変共感できる。
これだけ家屋や財産があっという間に失われてしまうのだから−→「家をもつのは愚かなことだ」という結論に達し、鴨長明は山の閑居住まいに至ったのだ。
しかし閑居記の六畳一間の山の住まいも、そこに固執している自分に気づく。では、人はどう生きるべきか?
結局「人はどう生きるべきか?」に答えはない。人は模索し続けるのだ。

クリックすると元のサイズで表示します

「徒然草」の吉田兼好も鴨長明と同じく、身の置き所なく悩み続ける。
私は幼少時から常に「身の置き所なく」感じていたので、長明兼好二人にはとても共感できる。
兼好は《まだ見ぬ世の友》を求めて本を読み漁るが、心は不安で孤独なままだ。
ある日いきなり見知らぬ庶民と言葉を交わしたことがきっかけで、兼好は人の生きる道は本の中ではなく市井のなかにあると気づく。
そして「死を恐れ憎むなら、いまの生を愛すべし」と、まあキリギリスみたいなことを言い出す。

「徒然草」も教科書に出てきたような気がするが(寝てた)、まさに今現在の生を愛して実践している中高生にこんな年寄りの悟りを改めて言われてもなあ・・・。
兼好もやはり後年は長明と同じく山の閑居住まいに至るが、どこに住んでも対人関係の悩みは尽きないと結論を出す。

クリックすると元のサイズで表示します

さて、英語が全くできない私はせめて日本語を学びたいと古典に手を出したがなかなか面白い。
てゆーか、人の悩みは千年前から同じなのだ。
ただ、どうもこの御二方は閑居住まいと言っても基本的に衣食住に困らず、黙っていても目の前に食事が出てくる身分の方のようだ。
そうでなきゃ悟る時間などないか?

次も古典を取ってみよう。面白かった。

0

2018/8/5 | 投稿者: 中田雅喜

単位認定試験終了。
二科目にしておいてよかった。この酷暑で頭が全く回らんかった。

一科目は「危機の心理学」だった。
事故や災害や環境破壊、戦争や暴力、または離婚や家族の死、等々・・・、危機に遭遇した際の人間の認知のバイアスを学んだ。

たとえば「原発反対!」のデモはよく聞くが、原発事故での死傷者は年に何百人もいない。
ところが交通事故での死傷者は年に60万人もいる。
しかし人は「自動車をなくせ!」と抗議デモはやらない。
自動車は必要不可欠だからか?それでも年間60万人とはリスクが高すぎる。
原発もリスクは高いが、自動車と同じく《有用性の高いものはリスクも高い》のだ。しかし人は自動車は認めても原発は認めない。
つまり《良く分からないもの・身近でないもの・新しいもの・仕組みが理解できないもの》を人間は恐れ不安がるのだ。
これが人間の認知の歪み・・・だそうだ。

「心配総量限界仮説」も面白い。
人の心配の総量には限界があって、一つを大きく心配すると他が下がる。
福島の原発事故の後、なんと「環境破壊」を心配するポイントがぐっと下がったそうだ。火力発電がCO2で環境破壊するから原発のほうがクリーンなはずだった。しかし事故の後の調査によると、人は放射能ばかり心配してCO2への関心が薄くなったそうだ。

また、家庭内の危機についても−−、
結婚して子供が生まれて将来を楽しく夢想していても、子供が死んでしまったら夢はそこで潰えてしまう。あるいは自分が不自由な身体になってしまったら・・・?
過去の「そうだったかもしれない私」にいつまでもしがみついてないで、どうやってこの危機を乗り越えるか?
どう心に折り合いをつけたら人生の次のステップに足を踏み出していけるのか?

他にも、キャスターが誘導する報道の歪みとか、集団意識が高いほど集団外の者に対して攻撃的になるとか、孤独は死亡率を高くするとか・・・
等々を「危機の心理学」で学んだ。

面白かった。







0

2018/7/28 | 投稿者: 中田雅喜

大粒の雨が降ってきた。・・・と思ったら、もう止んだ。
災害被害の方々には申し訳ないが、「やっと降ってきた」というのが正直な気持ちだ。
23区内は20日以上酷暑が続き、まともに雨が降らなかった。マンションの植栽も立ち枯れ始めていたところだった。

日本は災害が多い国だ。毎年の台風、地震や津波は繰り返し繰り返し襲ってくる。
国土は狭くて資源も少なく、これじゃ世界の最貧国でも不思議はない。
しかし、だからこそ日本は教育に力を入れて、土木技術も建築技術も向上させ、災害時には一致団結して復興し、国難に立ち向かわなければならなかった。
繰り返し、繰り返し・・・・千年以上前から「なんとかしなくちゃ」状態は続いているのであった。
土木学会の記録映像は、その努力の証だ。


☆土木学会第100回イブニングシアター。(7月11日・四谷区民ホール)
100回記念で大きな会場を借りたらしいが参加者は100名ほどで30%の入りだった。

〇『勝鬨橋』(2013)−−製作:土木学会土木技術映像委員会。27分。
以下は土木学会の解説から抜粋↓
【元映像は、昭和14年から15年にかけて土木文化映画委員会が製作したと推定される5分36秒のモノクロ無声映画で、タイトルなどが入っていないことから,完成版の手前の編集用の撮影映像と思われる。
「勝鬨変電所」の看板の映像からスタートして機械室の中で操作盤に向かい実際に操作する職員の様子や,勝鬨橋が徐々に開いていき、大型船舶が通航するシーンなどが克明に映し出されている。
勝鬨橋は昭和15年に開通した「シカゴ型双葉跳開橋」で、開戦で中止となった東京オリンピックと万博のための東京の海の玄関として建造された世界に誇る可動橋である。】
年に一度くらい勝鬨橋を開くイベントを開催すべき。
現在の映像を組み合わせて、無声の古い映像を分かりやすく解説してある。


〇『昭和14年秋田県男鹿地方地震の被害』(1939)−−製作:土木学会文化映画委員会。16分。
以下は土木学会の解説から↓
【昭和14年5月1日に発生した秋田県男鹿地方地震直後の現地の様子や、当時の土木学会から派遣されたと思わる視察団の様子が克明に記録されている。
秋田市土崎港の被災や復旧状況、浅内村の溜池の堰堤の復旧状況、さらに奥羽本線の盛土区間で発生した土砂崩れの応急復旧状況など。】
港の岸壁も田畑も亀裂が入って割れている。それでも、今も昔も日本人は男も女も年寄りも子供も、みな協力して黙々と復興にいそしんでいる。
この国民性が失われるとき、日本は滅びるのだと感じた。


〇『日本初の地下鉄建設』(20197)−−企画:東京地下鉄株式会社。製作:土木学会土木技術映像委員会。銀座線建設映画製作委員会。
元映像は1927年。
以下は土木学会の解説から↓
【東京に地下鉄を造る…その夢を実現するため、多くの土木技術者が「一致協力」して完成(昭和2年(1927年)12月30日開業)した日本初の地下鉄。その第1歩は、今の東京メトロ銀座線、上野・浅草間2.2キロの建設から始まった。
当時の建設工事を記録した貴重な無声映画、「東京地下鐵道工事乃実況」をデジタルリマスターし、工法の解説や、建設に携わった技術者の紹介を盛り込んだ建設記録映像。】
地下鉄の父、早川徳次氏。銀座線の通路に何でいきなりオッサンの銅像があるのか疑問だったが、やっと謎が解けた。
この地下鉄開通翌年の映像を私はフィルムセンターで観ているので、つまりビフォーアフター両方を私は楽しんだことになる。
欧米から技術を学び取り、自分たちで何とかやり遂げようとする日本の技術者たちは本当に偉大だ。
クリックすると元のサイズで表示します

これらの土木映画のDVDで無料で貸し出されている。理系の学生にもっと観てほしい。
土木映画学会貴重映像集↓
http://committees.jsce.or.jp/avc/node/566#av4


0

2018/7/25 | 投稿者: 中田雅喜

ご無沙汰です。
東京は猛暑を通り越して「酷暑」の日々が二週間も続き、完全に夏バテしてました。てゆーか、PC部屋にクーラーが無いので近寄れなかった。
毎日熱中症で高齢者が亡くなり、うちは夫も娘も屋外で働いているので他人事ではなかった。

酷暑で外出する気も映画見る気も無く、ポケモンGOもタブレットが動かないので、とりあえず月末に単位認定試験なので、思考停止しつつも部屋の中で水分と塩分を補給しながら試験勉強してました。
今日はまだ32度で6度も低い(!)のでPCちゃんも誤作動せずに動いてます。

やはり熱中症でしょうか、この酷暑でまさか飯田橋修一氏が亡くなるなんて・・・!
飯田橋氏は母の遺品の人形を引き取って可愛がってくれました。初めてお会いした時もまりちゃんと一緒でした。訃報を聞いた時にまりちゃんの行く末を案じたのは私だけでしょうか・・・
ご冥福をお祈りします。

とにかく皆様体調に気を付けて。私は試験一週間前なので勉強します。
では。





0

2018/7/14 | 投稿者: 中田雅喜

ずっと試験勉強している。単位認定試験まであと二週間。
しかしこの猛暑で頭が全く動かない。映画見ても感想を描く気力がわかない。

何もできないし仕方がないから、土用にはちょっと早いけど梅を干す。
このさいカンカン照りになってくれ!(ヤケクソ!)

クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
0

2018/7/7 | 投稿者: 中田雅喜

大雨大災害の七夕になった。これは募金か何かやらなければ・・・
しかし東京はお湿り程度にしか降らない。こちらは真夏の水不足が心配だ。

娘が、夏祭り用の下駄が必要とかで急に帰ってきた。
昼ご飯食べて下駄を探して、すぐ寮に戻って行った。

その3時間の間に娘に見せたもの。
『帰ってきたヒトラー』(2014)と『おしりたんてい』
「おしりたんてい」は図書館でシリーズ全作貸し出し中。予約が10人も入っている人気作品だ。
楽しめる子供向けアニメが少ないので、久々のヒットの予感?

クリックすると元のサイズで表示します
しかし、上からオナラを出すのなら、いったい口はどこ?
娘は「直腸吸収だ」とか言ってた。き、きもい〜〜〜!!
クリックすると元のサイズで表示します
アベ総理をヒトラーになぞらえて糾弾し「アベ政治を許さない!ステッカー」を電車内にまで貼る団体がいる。それは器物破損罪だ。嫌われているのはアベではなく、社会のルールを守らない団体の側だと早く気づくべし。

クリックすると元のサイズで表示します
七夕のために育てたホウライチク。切ってすぐ生けると、葉が元気なままだ。
0

2018/6/30 | 投稿者: 中田雅喜

記録的早さの梅雨明け。外は猛暑。

半年間の厄落としに水無月さんを食べる日。
中野中捜しまわっても売ってなかったので、寒天と小豆缶で似て非なるものを作る。
それなりに美味しかった。
クリックすると元のサイズで表示します

猛暑に加えて強風が何日も続き、ベランダの薔薇もキキョウもピーマンも熱風でお亡くなり寸前!
クリックすると元のサイズで表示します
在りし日のキキョウ・・・
0

2018/6/25 | 投稿者: 中田雅喜

私は残念ながら英語が全くできない。
だからせめて日本語は読めるようになりたいので「枕草子」を大学で受講した。

先週の土日は小石川まで出向いて、二日間朝10時から夕方5時半までぶっ続けで講義を受けた。
講師の島内裕子先生の面接授業は人気科目なので抽選になる。競争を勝ち抜いた中高年の学生たち80人で講義室はびっしりだ。
もちろん島内氏は朝から夕方まで壇上に立ちっぱなし。その解説はたいへん分かりやすかった。

「枕草子」は「源氏物語」よりも前に書かれている。中学生の時に〈春は曙〉の一段だけ習った。(高校はなにしろ美術が週に17時間もあったので古典も音楽も家庭科もナシだった)
ただ、学校で習う「枕草子」は「三巻本」と呼ばれるタイプのもので、今回講義を受けるのは明治まで読まれていた「春曙抄」という古いタイプのものだ。漱石も一葉も与謝野晶子もこちらを読んだ。
これには〈冬は早朝(つとめて)〉が無い。構成も違ったりする。

さて「春曙抄」で読む「枕草子」は、現代人のブログのように、清少納言は自立しているOLみたく日々の出来事を自由につづっている。
有名な段だけでなく、全部通し読みをすると彼女の魅力的な人物像が見えてくる。
麗しの中宮定子のことを褒めたたえるのだけではなく、彼女の子供っぽい部分やちょっと意地悪したとこなど、天皇や上流貴族たちの日常の会話やしぐさなども生き生きと描かれ、また粗忽者なキャラや使えない従者のことも辛辣に可笑しく記されている。
その観察眼は鋭く、物尽くしでは、行事や衣装、花や鳥はもちろんのこと、蚤のことまで書き記してあるので、宮中の生活がリアルに目の前に現れてくるようだ。
こんな気まぐれなブログが遺っていて千年後も読まれているなんて、本当に奇跡だ。

クリックすると元のサイズで表示します
学び直したい方にお勧めの本。

講義は大変分かりやすかったが、島内氏はあくまでも文系解読タイプで、ビジュアルタイプではなかった。
「枕草子」にはファッションが詳しく描かれているが、草木染についての説明もなく、
〈暗闇に苺〉などと面白い表現が出て来ても、当時の苺の形や種類には言及されない。〈雨と霧〉についても濃霧を体験したことが無いようで、また牛車を乗せる船にしても質問したが、ビジュアル的な説明は無かった。
こちらは「苺ってどんな苺? 牛車がそのまま乗る船ってどんなの?」と謎が謎のままだ。

とりあえず自分で調べた。
オランダ苺は江戸時代に渡来してきたものなので、平安時代のイチゴはクサイチゴや木苺だったようだ。いまどきのイチゴと同じくらいデカい。
また、牛車についても機会があれば絵巻物など調べたい。

クリックすると元のサイズで表示します
クサイチゴ。欲しいなあ。
0

2018/6/15 | 投稿者: 中田雅喜

映画アーカイブでのアニメ2本目。
戦後の傷を引きずる吹雪の中の『アロイス・ネーベル』とは違って、こちら『パジャマを着た男の記憶』はスペインの明るい太陽の下での男女の営みを描く。(そればっか!)
どちらかというと、この作品のほうが日本人の感覚からは遠いかも?


〇『パジャマを着た男の記憶』(2017/カルロス・フェルナンデス)−−74分。スペイン映画。
自分自身の性生活をコミック・エッセイに描いて人気を博した私にとっては、この主人公の悩みは他人事ではなかった。
物語は−−、
【40才にもなっていまだ売れないコミック作家が、モテない自分自身の話を描いてヒットを飛ばす。
彼は人気作家になり、すぐにファンである彼女と付き合いだす。彼は彼女とのSEX談を描き始めて、仕事も恋も充実する。
ところが彼女と一緒に暮らしだすと、自分の時間が取れなくなって彼は集中できなくなる。ついに彼女と喧嘩別れして・・・】

幸せになると満足してしまって描けない。アイデアを練る時間も取れない。−−まったくその通り。いま現在の私の悩みでもある。

しかし、この作品で興味深いのは、二人は「同棲」しているのであって、まったく「結婚」しようという話が出ないことだ。
彼もその仲間も、一日中「いかにして女とSEXするか?」の話題ばかりだ。彼らにとっては「お付き合い=SEX」なのだ。
ラストはしっかり赤ちゃんができる。スペインは少子化とは無縁だろう。そういう意味では羨ましい限りのお話。

クリックすると元のサイズで表示します
0

2018/6/13 | 投稿者: 中田雅喜

昔、みなもと太郎先輩の家に遊びに行ったとき、静香さんだったか「暮らしの手帖」を出してきて、掲載されている手記を読めと言った。
それは日本の敗戦が決まって、満州から引き上げる女たちの悲惨な逃亡記だった。
家族と子供たちを守るため、女たちは軍属や匪賊からの強姦略奪に身をまかせ、あるいは殺され、助け合い励まし合いながら命からがら日本まで逃げてきた。
なのにその体験は「針小棒大」と笑われて、戦後まったく取り上げてもらえないのだと・・・。

それは貴重な手記だった。
が――、
なぜ、みなもと夫妻はそのとき私に「これを読め」と言ったのだろう? それで今も心に遺っている。
そのとき私はまだ10代だったのに?


〇『アロイス・ネーベル』(2011/トマーシュ・ルニャーク)−−白黒。87分。チェコ・ドイツ映画。
京橋へ。映画アーカイブでアニメを二本観る。地味な作品なのに、なんと98%の入り!
映画アーカイブの解説はこちら↓
〈1989年、チェコスロヴァキアとポーランドの国境の小さな駅で働く鉄道員アロイス。彼をさいなむのは第二次世界大戦中の悲痛な記憶。ある日そこに、古い写真と斧を持った謎の男が現れる。ロトスコープの技法を駆使した硬質なアニメーションで厳粛に描かれる、過去の清算と未来の希望の物語。ワルシャワ国際映画祭出品、ヨーロッパ映画賞最優秀アニメーション賞受賞。〉

物語は−−、
【ドイツとの国境沿いのチェコの小さな村。侵攻してきたドイツ人とチェコ人は何年も共存生活をしていた。
しかし敗戦が決まり、ドイツ人は列車に乗せられて強制送還された。
その別れ際に幼いアロイスは、亡くなった母代わりになってくれていたドイツ人夫婦が暴行を受けるのを見た。それがトラウマとなって人と深い関係が結べなくなる・・・。】

主人公はチェコ人なのに「アロイス」というドイツ名なので、昔から二つの国の人たちは親交があったのだろう。
私はてっきり列車に乗せられたドイツ人たちは虐殺されたと思っていたが、作品内ではそれについて描かれてない。
チェコのコミック・ノベルズが原作で、大人気。いままでドイツ人の強制追放に触れるのは避けられていた。
先日の『帰ってきたヒトラー』(2014)もそうだが、戦後70年が過ぎて、戦勝国によって作られた歴史の検証が、戦争を知らない子供たちによって始まったようだ。

ルニャーク監督が来場されていて、上映後にトークがあった。
日本人にとっては全く未知の、貴重な歴史的背景すぎて、監督への質問はそればかりだ。素晴らしいロトスコープの技法と演出にはほとんど触れられず残念だった。
歴史のお勉強をした後に、大画面で見るべき作品。
予告編はこちら↓

https://www.youtube.com/watch?v=XbSaX5EehfU
クリックすると元のサイズで表示します
0




AutoPage最新お知らせ