私は建築家に設計を依頼してできる家は、複数の物質が混じり合い化学反応を起こす「化合」のようなものだと思っている。「建て主の個性」と「敷地条件」、そして「建築家の設計力」をいれてミックスする、ふたを開けてみると、想像もしなかったアッ!というような家が出現する。これに対し、住宅メーカーや工務店のつくる家は、「混合」。希望の間取りやデザインをいえば、そのとおりの家ができあがってくるというわけだ。 「建築家とつくる私だけの小さな家」/杉本 薫/著より
私がハウスメーカーで設計を進めながら感じていたこと。どんなに自分の意見を取り入れてもらって、希望の間取りになったとしても、ハウスメーカーの規格の枠を抜け出せない。どれだけ奮発して最高の仕様をセレクトしたとしても、ハウスメーカーのデザインを押しつけられているような感覚がしてならない。一部だけでも造作でオリジナルな物をと思っても、保証問題がからんでくるので、それは不可能。でも、ハウスメーカーの標準仕様で「〜風の家」といっても、あくまでも、「〜風」でしかない。全く違うテイストの「◎◎風の家」も「△△風の家」も、モデルハウスをよく見ると同じ建具を使ってたりする。コスト削減の為の大量生産品だから、どうにでも使える無難なデザインってことだろう。でも、ちょっと違和感.....などなど、そういったモヤモヤ感が、杉本 薫氏の著書を読んで、「化合」と「混合」という言葉を見つけて、すっきりした。
ハウスメーカーの家と、建築家の設計した家との違いを、なんて端的に表現した言葉だろう!感動! (つづく)

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