業界唯一完全独立系 建築プロデューサー 朝妻 義征/著
「家づくりは、はじめてですか?」
フツーはじめてだよな、とタイトルに先ずつっこむ。
表紙の帯部分の解説に「家づくりの迷路に迷い込んだ30代の主婦・・・」とある。
私のことやン、主役は私......?
目次のページ、「誤字脱字のお詫び」との紙が挟んであった。イチ、ニィ、サン......いっぱいあるのね、誤字脱字。ラストのページの「著者プロフィール」、著者近影ないのか、残念。
さあ本文だ。この本はナナメ読みしないのよ。
重箱の隅をつつくように、じーっくり読み始める。
主人公・桂子。本を読んで家づくりについて考え、悩んでいる。
先ず本を調べまくるところ、私と一緒。
続いて変な妖精?ジンが登場。彼に対して疑心暗鬼の主人公。
疑い深く、やや好戦的。うん、私と似てるかも。
ジンの妖精パワー?で、ある住宅メーカーのモデルハウスに行ったり、
ジンから渡された不思議な手帳を介しての、桂子とジンのやりとりが始まる。
読んでいて、建築家T氏との最初の頃の打ち合わせを思い出した。
T氏に依頼する前に契約してた住宅メーカーのモデルハウスが、先ず私の理想の家のイメージとしてあった。それをプロトタイプとして比較しながら‘いい家’について考え始めていくのもこの本と同じ。
T氏も最初から具体的な何かを言うことはなく、何も知らなかった私には、T氏の話がまるで雲を掴むような話に聞こえた。追究すればするほど、まさに禅問答。
‘建築士’と‘建築家’との違いを教えられて初めて知ったのも同じ。
つまり、桂子が経験して学んでいくこと全て私自身が体験してきたこと。
普通の主婦が、自分で考えながら理想の家をつくる為の最善のパートナーは誰かということを学んでいく。
家を建てようと思い立った時にこの本を読んでいたら、アーティストやクリエイティブな職業の人、お金持ちの人、特別な建築条件のある人、そうじゃない普通の人、誰にでも‘建築家’という選択肢があってもいいということが理解出来ただろう。
とにかく、そんなことすら分かってなかったんだから。
(後編へつづく)

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