2017/4/24  23:50

大同有毒スラグ問題を斬る!・・上武道路建設工事に使用された建設資材の書類を入手(その3)!  スラグ不法投棄問題

■国道17号の大規模バイパス「上武道路」は、群馬県渋川市にある大同特殊鋼(株)・渋川工場の有害スラグを、(株)佐藤建設工業がレキ質土や下層路盤材という仕様の建設資材として、大量に使用したことから、今や「有害スラグ街道」の異名をほしいままにしています。この経緯において国土交通省は、有害スラグが使用されているのを知りながら、施工業者に有害スラグを撤去させることができたにもかかわらず、そうすることを怠り、有害スラグの殆どをそのまま残置させて工事を完成させてしまった・・・と当会は考えています。

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昨年2016年秋の稲穂を垂れた水田風景と上武道路田口改良工区の様子。この副道には有害スラグが大量に投棄されている。雨が降ると副道や歩道は水たまりとなる。道路と圃場と高さが同じなので、地下で田んぼの水と混じりあっている可能性があり、フッ素毒で汚染されているかもしれない。また冬になれば乾燥し、有害粉じんをまき散らしている。


■シリーズでお伝えしている国土交通省の工事で使用された建設資材の書類拝見ですが、今回は実際の現場の様子と書類を見比べてみましょう。

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上武道路開通式が行われた田口改良工区の様子。コンクリート製の縁石が並べてあるが、まだ砕石やアスファルトが施工されていない。道路工事に詳しい方に聞いてみると、「これは再生砕石RC40〜0で解放してある状況だ」という。ところどころ車などで縁石を跨げるよう粒度調整砕石を擦り付けて、移動を可能にしているのだそうだ。

■上の現場写真を見てください。再生砕石RC40〜0まで施工して解放してある状況です。ところどころ車の移動を可能にするため、粒度調整砕石40〜0で擦り付けを作ってある状況です。この現場は大量の有害スラグが投棄されていました。

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有害スラグがザックザク。この写真でも再生砕石の上に、粒度調整砕石40〜0で車が移動できるよう擦り付けが作られていることが分かる。再生砕石RC40〜0や粒度調整砕石40〜0どちらにも有害スラグが大量に投棄されていた。

■この上武道路田口改良工事に使用された再生砕石RC40〜0と粒度調整砕石40〜0の試験成績表を見ていきましょう。

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上武道路田口改良工事に使用された再生砕石の試験成績表。

 この試験結果試験表には以下のような記入があります。

**********PDF ⇒ 4ahcrc401.pdf
品名 再生砕石RC40〜0
工事名 上武道路田口改良工事
工事場所 前橋市田口町他1箇所
池下工業(株)御中
平成25年6月10日
塩○○○○○会○

**********

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上武道路田口改良工事に使用された再生砕石の試験成績表がもう一つあった。

 こちらの試験結果試験表には以下のような記入があります。

**********PDF ⇒ 5ahcrc402.pdf
品名 再生砕石RC40〜0
工事名 上武道路田口改良工事
工事場所 前橋市関根町〜前橋市田口町
池下工業(株)御中
平成26年2月7日
塩○○○○○会○

**********

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↑粒度調整砕石40〜0の試験結果報告書。↑

 こちらの記載内容は次のとおりです。

**********PDF ⇒ hcm40.pdf
       平成26年1月15日
試験結果報告書
工事名 上武道路田口改良工事
材料名 粒度調整砕石40〜0(M40)
(ふるい分け試験、密度及び吸水試験、すりへり試験)
(液性限界、塑性限界試験、締固め試験、修正CBR試験)
工期:平成25年05月08日〜平成26年02月20日迄
工事場所:自:群馬県前橋市関根町 至:群馬県前橋市田口町
池下工業株式会社
株式会社 佐藤建○○○

**********

■コンクリートなどのがれき類を破砕した、再生砕石の試験結果報告書として2部が提出されています。

 これらについて、専門家に話を聞くと「半年に1回試験を行う」とのことでした。また、粒度調整砕石40〜0は天然石を砕き、粒度を調整した砕石とのことでした。整理すると次のようになります。

**********
再生砕石RC40〜0 塩○○○株式会社
粒度調整砕石40〜0 佐藤建設工業株式会社

**********

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 もう一度現場写真をみると、再生砕石にも粒度調整砕石にもスラグがザックザク投棄されていました。

 粒度調整砕石40〜0は佐藤建設工業が納入していますので、スラグが混入されていても不思議ではありません。佐藤建設工業はその販売する全ての資材に猛毒スラグを投棄していました。渋川市などは、わざわざテスト施工の場所まで提供して、試験的に納入させていたほどです。

 さて、再生砕石RC40〜0は問題です。猛毒スラグが大量に投棄されていますが、猛毒スラグを入手できたのは佐藤建設工業のみです。したがって塩○○○○○会○の再生砕石に猛毒スラグが混入されることはありません。

 考えられるのは、「塩○○○○○会○の試験結果報告書とは異なる、佐藤建設工業の有害スラグ混合砕石を、田口改良現場に使用してしまった」ことが考えられます。工事打合せ書で、国土交通省と打ち合わせた内容と異なる建設資材が、使用されてしまった疑いがあると言えるでしょう。

■打ち合わせと違う材料が使用されたとしたら、大問題です。

 まず、出来あがった形が設計と異なる「出来形不足」の疑いがあります。また「締固め度」などの試験はどのように求めたのでしょうか?

 ちなみに、この「締固め度」というのは、土や路盤材を一定の方法で締固めたとき、含水比と乾燥密度(単位容積当たりの土や路盤材の実質部分質量)の関係を表したグラフにおいて、締固め曲線の最大値を最大乾燥密度、それに対応する含水比を最適含水比と呼びます。

 「締固め度=Dc」とは、試験に用いた試料と同じ土(または路盤材)であるという前提で、盛土時の締固めの程度を示す値であり、現場で測定された湿潤密度から乾燥密度を計算し、その値が最大乾燥密度の何%に相当するかを示します。盛土の目的により、管理基準値がDc=85%、90%、95%等と定められています。

 或いは、届け出た試験結果報告書で国土交通省を安心させておいて、猛毒スラグを不法投棄?したことも考えられます。

■佐藤建設工業の建設資材には、やはり猛毒スラグが混ざっていました。また、上武道路田口改良工事を受注した建設会社は、打ち合わせと異なる材料を、変更届を出すことなく使用していた疑いが浮上してまいりました。

 このとおり、上武道路工事は、調べれば調べるほど問題山積で、恐ろしい現場であることが、またしても判明してまいりました。

 これだけデタラメがまかり通れる背景としては、よほど行政が特定の業者になめられているのか、あるいは行政が特定の業者を忖度(そんたく)しているのか、どっちにしても官業癒着の構図が見え隠れしているのは確かなようです。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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