2017/5/12  21:32

アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専・・・オンブズマンが山崎新校長に面談要請の書面をFAXで提出  群馬高専アカハラ問題

■深刻なアカハラ問題が起きた群馬高専では、アカハラ問題に蓋をすることに注力していた官僚出身の西尾典眞前校長が、高額の退職金を手にして別の天下り先に去った後、長岡高専で教授をしていた山崎新校長が後任として4月初めに着任しました。すでに着任から1ヶ月以上経過しました。


 一方、アカハラ事件の実態と学校側の対応を検証するために、当会が事件に関する情報一式について、群馬高専=全国高等専門学校機構に開示を請求したところ、全面不開示とされました。このため、現在、機構を相手取り行政訴訟を提起しており、来る5月26日に第4回口頭弁論が東京地裁で開廷予定です。

 そのため、就任後1カ月以上が経過したこの時期に、そろそろ新校長の学校改革に向けた抱負についてヒヤリングすべきだと考えた当会では、先日5月8日付で、群馬高専に対して、5月27日以降3週間の期間内に、山崎新校長の都合に合わせる形で面談申し入れのための文書をFAXで送りました。回答は5月16日を期限としています。

 FAXで送信した面談依頼文書の内容は次のとおりです。

*****ご面談のお願い*****
                            2017年5月8日
〒371-8530 群馬県前橋市鳥羽町580番地
独立行政法人 国立高等専門学校機構
群馬工業高等専門学校
 校長 山崎 誠 様
                           市民オンブズマン群馬
                           代表 小川 賢

             ご面談のお願い

 拝啓、貴学益々ご隆昌のこととお慶び申しあげます。
 当会は、群馬県において、行政及びその関連機関を外部から監視し、当該機関による税金の無駄遣いや行政及び関連する権限を不当に行使することによる住民・関係者の権利・利益の侵害に対する調査及び救済の勧告を図る活動をしているオンブズマン団体です。
 当会では、貴学において発生した電子情報工学科・物質工学科におけるアカデミックハラスメント事案や、寮生連続不審死事件といった一連の重大事件について、貴学が体質改善・再発防止策の徹底を行ったかどうかを確認し、未だ行われていないのであれば、事実関係を明確にした上で群馬高専自身がより開かれたキャンパスを実現できるよう働きかけるべく、2年ほど前より、被害者や群馬高専関係者多数のご協力を受けつつ、微力ながら努力を続けております。
 その折、多くの事件に関して責任を持つはずの西尾典眞前学校長が、事件に関しての事実関係、および責任関係を明白にせず、なんら学校の体質の改善を行わないまま校長の職を辞されたことについては、誠に遺憾であります。
 しかし、新たに就任された山崎校長は、かつて教鞭を取っていらっしゃった長岡高専にて教育改革を担当されており、人望も非常に厚い方だということで、その教育者としての矜持がどのようなものであるのか、僭越ながらご拝見させていただくのを非常に楽しみにさせていただいております。なお、群馬高専に関わる一連の事件に対する当会の活動や貴学の対応については、群馬高専関係者のみならず、全国の教育関係者や、長岡高専も含めた全国の高専在学生・OBやその保護者、教職員の方々にも非常に大きな注目をいただいております。
 さて、前置きが長くなりましたが、この度は、件名にもあります通り、次の(1)から(3)に示させていただく事項について、責任者である群馬高専の学校長あるいは副学校長に直接説明をいただきたく、不躾ながらご連絡を差し上げる次第です。また、面談の期日設定の方法および、当会の面談にあたっての希望も下記(4)に示させていただきます。

(1)第4回公開質問状および第3回公開質問に関わる再質問への回答受領について
 前年12月19日に貴学に対し提出した「第4回公開質問状(件名:群馬高専物質工学科におけるアカハラの実態について)」および、同12月26日に貴学に対し提出した「第3回公開質問状に関わる再公開質問」の2つについて、当会の群馬高専訪問時に回答をいただきたいと存じます。事案の重大性を鑑みて、その際には学校の責任者である学校長あるいは副学校長に、その回答についてはしっかりとした説明をいただきたいと存じております。
 第4回公開質問状については、前年12月と本年2月、3月に当会が回答を督促した際には、貴学は「調査中」として一切の回答を行いませんでしたが、当会の訪問時にはすでに提出から5か月以上が経過していることから、常識的に考えて調査にも一定の目途がついており、これ以上の遅延はもはや意図的なものによる以外はあり得ないと捉えてよいということで、必ず意味のある一定以上の具体的回答を用意していただくようお願いいたします。また、当会訪問日に至ってもなお「調査中」であるとして回答不能である場合には、何が調査及び回答作成の障害となっているのかの具体的説明、および明確な形での回答期限の約束を求めます。なお、物質工学科におけるアカハラ事案については、調査が行われていない段階で貴学にはじめて通知したのが当会であることから、当会には具体的回答をいただく権利があるということを申し添えます。
 また、第4回公開質問状および第3回公開質問状に関わる再公開質問については、仮に前西尾校長が作成した回答、あるいは回答にあたって策定した指針があるとしても、当会としてはその回答が明確に現時点における群馬高専の意思であることを強く確認させていただきたいため、お手数ではありますが、回答にあたっては山崎校長の責任のもと、改めてその内容を確認したうえ、山崎校長の名義で再発行いただくようお願い申し上げます。

(2)係争中の法人文書不開示処分取消請求事件に関する貴学の方針の確認について
 2014年から2015年にかけ中心的に発生した、電子情報工学科を舞台とした極めて重大かつ悪質なアカデミックハラスメント事件に関連する当会の情報公開請求(15年6月)に対し、貴学は存否応答拒否を含む完全不開示決定を行ったのち、当会による異議申立てを経て1年ほどかけようやく存否応答拒否を撤回しました。しかしそこで再度、当会が貴学にアカハラに関する情報開示請求をしたにも関わらず、またもや貴学は全面不開示処分としました(16年4月)。そのため、当会として国立高等専門学校機構を被告とし、東京地裁にて不開示処分取消請求のための行政訴訟を行っていますが、このように多大かつ不毛な労力と時間を互いに費やしつつ、事件に関する再調査が難しくなっていき、救われるべき被害者や再発防止の徹底が放置されたままである現状は大変遺憾であります。
 アカハラ事件に対して決してまともな調査や処分、被害者への実効的ケアを行わず、徹底的な情報の不開示を貫き、事件の存在を決して公的に認めまいとしてきた群馬高専のこれまでの姿勢については、あくまで西尾前校長の強力な意向に押されてのものであったというのが当会の見解でありますが、群馬高専電子情報工学科におけるアカハラの再調査、またその被害者・加害者への対応、対外的な公表の有無、情報不開示に対する見解、法人文書不開示処分取消請求事件に対する見解(和解の可能性の有無等)について、群馬高専の見解ないしは学校長個人の見解が、西尾前学校長時代と引き続き同じであるのか、山崎現校長に直接確認させていただきたいと存じます。
 なお、当会として、法人文書不開示処分取消請求事件にあたっては、校長の任を引き継いで間もない山崎校長に可能な限り事件について把握してもらい、考える時間を作っていただきたいという希望も込め、準備書面等は通常口頭弁論1週間前提出のところ、1か月以上前に被告代理人に提出するといった配慮を行い、できる限り事件解決のために建設的な対話ができるよう尽力しております。

(3)高専あるいは群馬高専の運営全般に関わることについて
 その他、高等専門学校あるいは群馬高専の運営全般に関わる以下の質問についても、個別の項目ごとに回答を準備いただくようお願いいたします。

a) 国立高等専門学校の学校長についての人事は、通常どのようなプロセスを経て決定されるのでしょうか? 官僚出身や高専の教員出身など、出自は様々ですが、校長になるためには具体的にどのような資格、あるいは社会的目安があるのでしょうか?
b) 群馬高専の今回の校長の交代については、誰の意向で、どの時期に話が持ち上がり、どの時期に決定されたものでしょうか? なお、この情報については公的人事に関わる情報であるため、一般的に私人のプライバシーとはみなされないことを付記しておきます。
c) 西尾前校長が退職にあたり受け取った退職金の金額はいくらだったでしょうか? これも省庁の事務官や国立大学の理事同様、公人に関わる情報であることを申し添えます。
d) 前項について回答不能である場合、群馬高専の内規あるいは高専機構の規定にあると考えられる、国立高等専門学校校長の、勤続年数と退職金についての記載内容はどうなっていますか?
e) 文部科学省に戻ったとされる西尾前校長の現時点での具体的所属はどこでしょうか? また、物質工学科におけるアカハラ事件に関わったとされる竹本元校長の現時点での所属はどこでしょうか?
f) 一般的に、高等専門学校という機関において、ある高専校長の退職後、その校長が関わっていた重大事件が発覚するなどして、学校として再調査を行うことになったような場合、その元校長に対して聞き取り調査を行うといったことは行われ得るものでしょうか? また、仮に元校長への聞き取り調査を行う場合、元校長はそれを拒めるのでしょうか?
g) 群馬高専ホームページに掲載されている「校報」について、奇数号では毎年の教職員の人事情報が掲載されています。現時点で人事情報は外部から「校内のみ」として閲覧不能になってしまっていますが、しかし、少なくとも前年夏までは外部の人間にも閲覧可能であったことが明確に確認されています。人事情報の公開は過去から連綿と続いてきたはずのオープンな慣習のはずなのに、なぜ貴学はそれを取りやめたのでしょうか。また、その指示はいつ、誰によって出されたものでしょうか。
h) 2013年5月17日に、前年校長を辞した竹本元学校長に対して西尾前学校長が名誉教授の称号を授与したことが貴学のHPにて確認できますが、一般的に前に赴任していた学校長への名誉教授の称号の授与は貴学において慣習として行われているものでしょうか。その場合、学術的な貢献をしたわけではない元学校長に対する名誉教授の称号授与にはどのような理由付けがなされているのでしょうか。また、貴学として現時点で西尾前校長に対し名誉教授称号の授与を行う予定はおありでしょうか。

(4)面談日時の設定について
 当会が、学校長あるいはそれに準ずる責任者の方が多忙である時期を一方的に面談時刻として指定してしまい、結果として貴学の責任者の方から説明をいただく得難い機会を失ってしまうことは、当会にとっては大変遺憾なことであり、回避しなければなりません。
 この観点から、法人文書不開示処分取消請求事件の第4回口頭弁論終了後となる5月27日(土)から6月16日(金)までの3週間のうち、学校長あるいは副学校長が面談に対応可能な日時をいくつか、折り返しFAXにて5月16日(火)までに当会に通知いただきたいと存じます。
 当会自身の予定と折衝のうえ、1週間以内に通知いただいた日時のうちから面談希望日、および貴学責任者のご都合が急きょ悪化した場合に備えた予備日を指定させていただきたいと存じます(面談日については、当該期間の中から貴学に直接指定していただき、当会自身の予定と折衝のうえ決定とする形でも構いません)。なお、面談時間については、1〜2.5時間程度を想定しています。
 このことに関連して、西尾前校長が前年7月8日と同15日に、マスコミや全学生・保護者、一般市民が注目する中、「トラブルの発生を懸念」して急きょ当会との面談の中止を一方的に通知してきたことは、大変に遺憾でした。
 「責任者の見解を聞きたい」とするだけの当会に対して、西尾前校長が勝手に抱いた謂われなき危険視は、校長の職にあるべきものの行動としては、不本意極まりないものでした。仮に「トラブル」の発生を懸念されるのであれば、想定され得るトラブルの内容について具体的に通知していただけばよかったのに、とその時強く感じさせられました。仮にそのトラブルが当会の性質に起因するものであれば、当会はただちに改善することをお約束します。

 以上、群馬高専学校長および他教職員の方々には、ご多忙の折大変なお手間をかけさせることになり誠に申し訳なく存じますが、何卒前向きにご検討いただければ幸いです。

 なお、お手数をおかけして恐縮ですが、前述の通り、当会のこの「ご面談のお願い」に対する貴ご都合のよい日時についてのご返事は、次の連絡先にFAX等文書でメッセージをお送りくださるようお願い申し上げます。

 連絡先:  〒371-0801群馬県前橋市文京町一丁目15-10
       市民オンブズマン群馬事務局長 鈴木 庸
       TEL:027-224-8567 FAX:027-224-6624
       E-mail:yo3@jcom.home.ne.jp


                                 敬具
**********

■5月16日の新校長からどのような回答が為されるか否か、皆さんと共に注視したいと思います。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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