2017/5/14  21:15

大同有毒スラグ問題を斬る!・・八ッ場ダム建設工事に使用された建設資材の書類を入手(その2)!   スラグ不法投棄問題

■国道17号の大規模バイパス「上武道路」は、群馬県渋川市にある大同特殊鋼(株)・渋川工場の有害スラグを、(株)佐藤建設工業がレキ質土や下層路盤材という仕様の建設資材として、大量に使用したことから、今や「有害スラグ街道」の異名をほしいままにしています。
 しかし、有害スラグを使用した国土交通省の工事は「上武道路」だけではありません。只今建設中の八ッ場ダム建設関連現場でもスラグが大量に使用され、そのほとんどを撤去しなければならないにもかかわらず、同省はそれを怠り、有害スラグの殆どをそのまま残置させている・・・と当会では考えています。

クリックすると元のサイズで表示します
今回取り上げる現場とは異なるかもしれないが、新川原湯駅北側にて不陸整正したと思われる道路。



クリックすると元のサイズで表示します
この道は猛毒スラグがザックザク!やはり株式会社佐藤建設工業は販売する全ての建設資材に猛毒スラグを混合していたようだ。

クリックすると元のサイズで表示します
新川原湯駅を見下ろす高台には、佐藤建設工業のカラーコーンが置かれていたが、その周りにも猛毒スラグがザックザク。しかも雨水で流されてしまっている、猛毒スラグはどこにいくのか!時が経てば汚染が拡大してしまう!

■新川原湯駅周辺と思われるH24上湯原地区代替地他整備工事について、国土交通省が環境調査を実施しているので、もう一度結果を見てみましょう。

クリックすると元のサイズで表示します
有害物質の含有量等について、分析試験を実施した工事の施工箇所のうち、基準に定める基準額を超えた工事の施工場所の分析試験結果

 下から6行目〜3行目までに注目願います。念のため、次の当該箇所を引用してみます。

*****PDF ⇒ s.pdf
平成26年 12月26日
鉄鋼スラグに関する材料の分析試験結果について
関東地方整備局
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000614913.pdf
52 H24 八ッ場ダム工事事務所 H24上湯原地区代替地他整備工事
52-@
資材置場 (敷砂利)
フッ素  1.6
52-A
資材置場 (敷砂利)
フッ素 1.3

52-B
埋戻部 (不陸整正)
フッ素 1.3

52-C
進入路 (敷砂利)
フッ素 1.4

******

 この中で、52-B 埋戻部 (不陸整正) フッ素 1.3の箇所に注目してみましょう。

 不陸整正について建設工事に詳しい人にたずねると、「凸凹がある埋戻部について、細かめな材料を敷き均し転圧して平らにすること」だそうです。この不陸整正に用いられた建設材料からも、基準値を大幅に超える猛毒フッ素が検出されています。どのような材料なのか、入手した工事打合せ資料を確認していきましょう。

クリックすると元のサイズで表示します
試験結果報告書

 この内容は次のとおりです。

**********
平成25年5月25日
工事名:H24上湯原地区代替地他整備工事
材料名:粒度調整砕石40−0(M40)
(ふるい分け試験、密度及び吸水試験、すり減り試験)
(液性限界、塑性限界試験、締固め試験、修正CBR試験)
工期:平成25年03月14日〜平成25年09月30日迄
工事場所:群馬県吾妻郡長野原町大字川原湯地先外

株式会社 佐藤建設工業
株式会社 佐藤建設工業

**********

 やはり、建設材料納入会社も施工会社も同一の「株式会社 佐藤建設工業」となっています。いわば「ONE佐藤」による材料で、施工会社が不正について「知らなかった」「騙された」は通用しません。

 前回見ていただいた、再生砕石RC40−0に紛れ込ますように添付されていた「膨張安定性試験報告書」、「スラグ混合再生路盤材試験成績表」は見当たりません。なお、前回の記事についてはこちらを参照ください。
〇2017年5月10日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・八ッ場ダム建設工事に使用された建設資材の書類を入手(その1)!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2307.html

■「膨張安定性試験報告書」、「スラグ混合再生路盤材試験成績表」が含まれておらず、この粒度調整砕石40−0(M40)は天然石100%を砕いた砕石について粒度を調整したものということで、通常スラグなどは全く含まれません。

 さて、話を戻して、不陸整正をするためには、ガラガラな建設材料では凸凹を平らにできないので、粒度を調整してある砕石を通常用いるのだそうです。この不陸整正施工現場の環境調査の箇所を抜き出してみますと、次のとおりです。

*****
平成26年 12月26日
鉄鋼スラグに関する材料の分析試験結果について
関東地方整備局
52-B 埋戻部 (不陸整正) フッ素 1.3

*****

 この不陸整正に使用された粒度調整砕石40−0という材料から国土交通省はフッ素が検出されたと発表していることになります。

■考察をまとめてみると、H24上湯原地区代替地他整備工事52-B 埋戻部 (不陸整正)は次のポイントが指摘できます。

@国土交通省が設計で組み込んだ「粒度調整砕石40−0」とは仕様が異なる別の材料が使用されていて、未だ工事が完成されていないこと。

Aこの仕様が異なる建設材料には、群馬県内の廃棄物の監督官庁である群馬県が「鉱さい」という分類に認定された廃棄物が不正に投棄=不法投棄されていること。

Bこの「鉱さい」という分類の廃棄物は、国土交通省が平成26年 12月26日に発表した「鉄鋼スラグに関する材料の分析試験結果について」で環境基準を超える猛毒がふくまれ特別管理産業廃棄物が不法投棄されている現場であること。


■国土交通省は、H24上湯原地区代替地他整備工事を請け負った「株式会社佐藤建設工業」に対し、瑕疵担保責任を追及し、設計通りに工事をやり直すよう命じなくてはなりません。

 また、特別管理産業廃棄物を直ちに撤去する措置命令を発出するよう群馬県に被害届を出し、不法投棄の罪で刑事告発しなければならないでしょう。

 このような手続きが取られないときは、国土交通省は株式会社佐藤建設工業とグルになって、特別管理産業廃棄物を不法投棄した、“官製不法投棄”の疑いが強く持たれることでしょう?

■株式会社佐藤建設工業は販売する全ての建設材料に猛毒スラグを混合していたようですが、このH24上湯原地区代替地他整備工事は、工事施工会社と建設材料納入会社が同一という、他の現場に無い特徴を持っています。

 そこには通常の監視機能が働かないため、「ONE佐藤」が好きなようにフリーハンドで不法投棄を推し進めることができた、という事が言えるでしょう。

 ここに名目が違えども、廃棄物違法処分料として豊富なスラグマネーが「ONE佐藤」からお役人様にも渡った?としたら、「ONE佐藤」をお役人様が庇っている?という疑惑も強く浮かび上がってくるのではないでしょうか。

 そうだとしたら、トランスペアレンシー・インターナショナルが公務員と政治家がどの程度腐敗していると認識されているが、その度合いを国際比較し、国別にランキングして毎年公開している腐敗認識指数で、我が国が依然として18位にとどまり、アジアでトップのシンガポール(世界ランク8位)に追いつけない実態がここにも表れていると言えるのではないでしょうか。
※世界腐敗認識指数:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%90%E6%95%97%E8%AA%8D%E8%AD%98%E6%8C%87%E6%95%B0

 当会は、我が国の腐敗認識指数の実際のランクとしては、韓国(37位)、あるいはひょっとして、中国(83位)なみではないかという疑念を持っています。我が国の行政が、その透明性において名実ともに世界のトップレベルに肩を並べられるように、当会は今後とも微力ながら全力をあげて、良識ある行政の実現を目指して取り組んでいく所存です。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
1



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ