2017/5/18  21:32

タゴ51億円事件の発覚から22年・・・来年12月に迫る和解金支払20年目に向けた群銀との交渉と市長選について  土地開発公社51億円横領事件

■我らが地元自治体である安中市が全国に“誇る”タゴ51億円巨額詐欺横領事件で、単独犯とされた安中市土地開発公社元職員・タゴが15年間という長期同一職場配置により、巨額詐欺横領を働いた事実が、市役所内でとうとう明るみに出た日から、今日で22年目となります。先月4月8日には、タゴの刑事裁判の判決が下りてから22年目が到来し、同4月22日には、タゴの刑事罰が確定してから22年が経過したため、この事件の関係者の刑事罰や民事罰は既に1年前に“目出度く”公訴時効となってしまいました。そのため、次の関心事は、タゴ51億円事件の尻拭いとなっている毎年クリスマスの日に、安中市土地開発公社と連帯責任者の安中市が、群馬銀行に対して2000万円の公金を支払っている、いわゆる「タゴ103年ローン」の、和解後20年目の見直しとして、群馬銀行との間で「ローン打ち切り」の結果が得られるように、今から群馬銀行とどのような交渉を運ぶか、安中市として具体的な交渉戦術をまとめる時期が既に始まったことです。
※今から6年前の当会ブログ記事を参照ください。
○2010年5月21日:タゴ51億円事件発覚から15周年・・・事件発覚当時の様子を振り返る
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/464.html


 この忌まわしい事件については、逐次当会のブログで現況報告をしてまいりました。事件発覚後22年が経過した最近のこの事件に関する動きを見てみましょう。

 タゴ51億円事件への対応に関して、当会では、2014年12月7日に安中市区の群馬県議会議員と安中市議会議員らにアンケートを取りましたが、12月13日の回答期限までに返事をくれたのは、次の5名のみでした。
☆高橋由信市議(無所属(ふぉれすと))
☆吉岡登市議(民声クラブ)
☆佐藤貴雄市議(民声クラブ)
☆川崎文雄市議(民主・社民クラブ)
☆櫻井ひろ江市議(日本共産党安中市議団)

〇2015年1月6日:タゴ51億円事件の尻拭い金完済まであと87年…和解金103年ローン公開アンケート回答議員は僅か5名!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1502.html#readmore

 このようにタゴ事件に関心の薄いからが沢山おられる安中市の議員諸氏ですが、アンケートにも回答を寄せていただいた櫻井ひろ江市議が、最近の市議会でタゴ51億円事件のことについて一般質問をしたことが、先日の安中市議会だよりに掲載されています。

*****安中市議会だより*****PDF ⇒ http://www.city.annaka.lg.jp/gikai/gikaidayori/50-5.pdf
安中市議会だより2017年(平成29年)4月25日第50号ページ5から
〇櫻井ひろ江(日本共産党安中市議団)「土地開発公社不祥事件による損害賠償の問題について」
<土地開発公社不祥事件の元職員の弁済について>
〔問〕現在、元職員の公社への弁済の元金と利息で残額はいくらか。
〔答〕元金二十二億八百十八万円余と利息年五分で、元職員の弁済は合計して四十億円を超えると思われます。
〔問〕元職員提供の資産の処分など公社への指導とともに、平成三十一年度以降の弁済の群銀との協議に、元職員からの弁済の可能性は低い、公社の事業も厳しくなっていている等をふまえ、しっかりと交渉に当たるべきだがどうか。
〔答〕元職員からの回収、また、平成三十年の協議でも、あらゆる可能性を追求して臨みます。
**********

 この件は、2017年4月30日に市内に新聞折り込みされたチラシ「新あんなか民報」にも書かれています。

*****新あんなか民報*****PDF ⇒ 20170430v.pdf
2017年4月30日新あんなか民報第41号裏面
三月議会一般質問【桜井ひろ江議員】
<市土地開発公社不祥事件について>
〇市土地開発公社不祥事件の元職員からの弁済は
問:公社が元職員を訴えた民事裁判では、平成十一年に、二十二億二千三百万円と利息を元職員が支払う判決が出された。現在どれくらい弁済されているか。元職員名義の家二棟はどうなっているか。
答:弁済額は、一九四一万五百円で建物は強制競売により処分を試みるも売却に至りませんでした。
問:元金だけでも二二億円も残っており、利息を入れると四〇億を超える。個人でとても返せる額ではない。
〇公社問題の真の解決を
問:公社の存在意義も疑問視されてきている昨今、元職員に誠意ある対応をさせるのは当然だが、来年、和解後二〇年になり、群銀との協議が行われる。群銀が弁済を減額または免除する可能性はあるのか。
答:特別な事情が無い限り極めて難しいと思われますが、どんな可能性についても話し合う方向で望み(ママ。臨みが正か)ます。
問:公社のここ2年の年度は赤字運営。今後は厳しくなるのでは。
答:過去10年間で見れば、11億円の黒字で、着実に工業用地造成事業などで収益が上げられています。
問:元職員の妻名義の土地なども含めて、絵画や建物、公社の塩漬け土地など、働きかけや活用などできるものはすべてやることが行政の信頼の回復と群銀への誠意をみせることにもなる。群銀との協議では、公社の今後の運営や元職員からの回収見込み等厳しい状況や金融機関としても貸し方も問題で、これらも含めてしっかりと交渉にあたるべき。
**********

 最後の問に対する市側の回答が未記載なので、くわしいやりとりは市議会の議事録を待ちたいと思います。

■ところで、10年前に岡田義弘前市長が群馬銀行と和解交渉をしたころの安中市の広報に、当時の和解金支払いに関する更新に関して市民への説明が掲載されています。

〇広報あんなか2009年2月号ページ6−7:安中市土地開発公社不祥事件和解10年後の対応について
http://www.city.annaka.lg.jp/kouhou/pdf/pdf2102/P7-6.pdf
〇広報あんなか2009年2月号ページ8:群馬銀行との民事訴訟に関わる和解以降の経緯
http://www.city.annaka.lg.jp/kouhou/pdf/pdf2102/P8.pdf

 このうち、元職員に対する債権回収状況について、次の記述があります。

*****広報あんなか2009年2月号ページ8*****
〇元職員に対する債権回収について
 民事訴訟の和解成立を受け、安中市土地開発公社には、24億5,000万円の債務が確定し、 その中の正規借入金は2億2690万8,000円でありますので、その残高である22億2,309万2,000円が、損害となりました。そのため安中市土地開発公社では、元職員に対して損害賠償請求を提訴し、平成11年5月31日判決、同6月18日に22億2,309万2,000円とこれに対する民事法廷利率である年5分の割合による遅延損害金の支払いを認める判決が確定しています。これまでに、市税還付金、土地および家屋の強制競売による配当金として、1,488万500円を回収し、現在残っている損害賠償請求権は22億821万1,500円となっています。今後におきましても、たとえわずかな金額でも回収できるように努力していきたいと考えています。
問合せ▼安中市土地開発公社(☎382-1111)
**********

 このことから、この8年余りの間に、元職員タゴから返済された弁済額は、
  19,410.500−14,880,500=4,530,000円
となります。たった453万円です。この間、安中市と土地開発公社は、群馬銀行に対して毎年2,000万円×8回=1億6,000千万円を支払って来ました。

■また、同じく当時、多湖51億円事件の和解10年後の対応として、岡田義弘前市長が群馬銀行と交渉した過程が掲載されています。

*****群馬銀行との民事訴訟に関わる和解以降の経緯*****
平成19年11月27日:群馬銀行訪問(本店応接室)
平成20年1月7日:群馬銀行訪問(本店応接室)
平成20年3月28日:群馬銀行訪問(本店応接室)
平成20年4月9日:安中市土地開発公社、群馬銀行話し合い(市役所市長室)
平成20年4月23日:今後の取り組みについて、顧問弁護士に相談
平成20年4月30日:安中市土地開発公社、群馬銀行話し合い(群銀本店応接室)
平成20年5月1日:「市の考え方について」市幹部会議を開催
平成20年6月3日:「公社保有財産等について」市幹部会議を開催
平成20年6月5日:「群馬銀行との交渉について」市幹部会議を開催
平成20年6月23日:安中市土地開発公社、群馬銀行話し合い(群銀本店応接室)
平成20年8月11日:安中市土地開発公社、群馬銀行話し合い(市役所応接室)
平成20年8月12日:公社監事に群馬銀行の考え方を説明し、見解を伺う
平成20年9月2日:安中市土地開発公社、群馬銀行話し合い(群銀本店応接室)
平成20年9月3日:安中市土地開発公社、群馬銀行話し合い(市役所旧助役室)
平成20年10月7日:安中市土地開発公社、群馬銀行話し合い(群銀本店応接室)
平成20年10月8日:「10月7日の話し合いの結果について」市幹部会議を開催
平成20年10月17日:安中市土地開発公社理事会、政策調整会議を開催
平成20年10月20日:安中市土地開発公社理事長名で株式会社群馬銀行取締役頭取宛「和解に関する協議書」を提出
平成20年11月4日:経過等を市議会全員協議会に報告
平成20年11月27日群馬銀行から「和解に関する協議書」に対する回答
平成20年12月8日:安中市土地開発公社理事会を開催
平成20年12月17日:「和解10年後の対応について」市民報告会を開催(安中市文化センター)
平成20年12月19日:「和解10年後の対応について」市民報告会を開催(松井田文化会館)
平成20年12月25日:和解後10年間とした最後の債務金2千万円支払い
平成20年12月26日:合意書に関わる「証」を群馬銀行に提出
**********

 このことから、和解20年後を迎える来年平成30年12月に向けて、今年の11月から群馬銀行と具体的な交渉を開始する時期にあることがわかります。

 前回、岡田義弘前市長の当時は、上記の経過表をみるとお分かりのとおり、安中市民にタゴ51億円事件の尻拭いの群馬銀行への和解金に関する群銀との交渉がすべて終わった後、安中市・公社は、初めて、安中市民に対して説明会を開催したのでした。これでは市民不在の市政であるとのそしりは免れません。

 群銀との交渉では、安中市・公社は、自分たちだけでなく、できるかぎり市民と情報を共有化して、市民とスクラムを組んで群銀との交渉に向けた姿勢を構築することが不可欠です。さもないと上から目線の立場で前回同様一方的に、群馬銀行に押し切られてしまうことは明白です。

■現在1期目の茂木英子市長は、タゴ51億円事件が発覚した際は、安中市議になりたてでしたが、事件の真相究明のための百条委員会の設置や特別委員会の開催には極めて積極的でした。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/img/1369831288.jpg

 ただし、その後の出直し市長選では、出身母体の未来塾が、真相解明よりも現状維持を掲げた中島博範・前県議を支援することに軸足を置いてしまったことから、タゴ51億円事件はタゴに世話になった市職員らの思惑通り、タゴ51億円事件の幕引きが進められてしまったのでした。

 したがって、その反省を踏まえて、今度こそ市長としての権限で、安中市の将来に向けた最大の負の遺産の解消に向けて、尽力してもらいたいものです。なぜなら、茂木市長は、タゴ51億事件には関与していないからです。

 このため、群銀との和解金103年ローンの解消に向けた交渉を念頭に、今から一貫した取り組みが茂木市政下の安中市・公社には求められますが、前回と異なり、今回は来年4月に市長選挙が控えています。この市長選を挟んで、もし市長が入れ替わるとなると、群銀に対する交渉において、安中市としてきわめて不利な状況が懸念されます。

■折から、前市長だった岡田義弘氏の動静について、市民の間で次の情報が飛び交っています。それは、なんと齢80歳を目前にして、新たに来年4月の市長選への出馬を目指すというものです。

 当会にも、先月あたりから、岡田義弘氏が松井田地区を戸別訪問している、という情報がもたらされました。そして今月に入り、安中市内でも事前運動を開始していることが確認されています。

 地元では、かつての支援者のほとんどがあきれ顔ですが、岡田義弘氏は、やはり前回の市長選で女性候補に歴然と差を付けられ敗北して下野を余儀なくされたことへの恥辱や、権力を傘にしてきたこれまでの半生への郷愁あるいは執着からか、どうしてもかつての栄光が忘れられないとみられます。

 当初は、自分の息のかかった人物を来年4月の市長選に擁立する計画だったようですが、本人に辞退されたため、やはり自分自身が出馬しなければならないという考えに至ったものと見られます。

 もちろん、岡田義弘氏がタゴ51億円事件による安中市政や市民への負の影響について真に解消に向けて群馬銀行との交渉に当たることを決意するならそれはそれで評価されますが、前回の和解10年後の対応をみても、また、今回の出馬に向けた抱負を記した小冊子を見ても、どこにもタゴ51億円事件についての記述が見当たりません。
※岡田義弘前市長の討議資料「『心と体をほかほか』にする都市安中市に!!」
PDF ⇒ 20170516szzb7144921.pdf

 そこには、タゴ51億円事件に関する元公社理事・監事としての責任意識、そして元職員タゴとの親密な関係についての説明責任も全くありません。記載を忘れたかもしれないので、市民の皆さんにおかれましては、岡田義弘前市長が戸別訪問に訪れた際には、ぜひタゴ51億円事件について、事件の真相と責任の所在、再発防止と、群銀への103年ローンの解消法について同氏に説明してもらって下さい。

【ひらく会事務局】
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