2017/12/2  23:22

東電の毒牙から赤城山と県土を守れ!…10.23補助金訴訟第5回弁準の訴訟指揮で被告が乙4号証を提出  東北関東大震災・東電福島原発事故

■東電グループの関電工を事業主体とする前橋バイオマス発電施設は、群馬県が定めた環境アセスメントを行わないまま、今年内に竣工し、来年1月からの運転開始に向けて準備が進められています。この暴挙を食い止めようと、当会は地元住民団体とともに、発電施設に隣接する木質チップ製造施設に対する補助金交付の「差止」もしくは「処分の取消」を求める訴訟を2016年7月15日に提起しました。10月23日(月)にその第5回弁論準備が前橋地裁本館3階31号法廷(ラウンド法廷)で受命裁判官のもとに開かれ、その訴訟指揮に基づき原告は、11月29日付で訴えの変更申立てを含む原告準備書面(4)を提出しました。一方、被告からは、12月1日付で、乙4号証として群馬県林業・木材産業再生緊急対策事業補助金交付要綱が送られてきました。
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乙4号証が同封された被告訴訟代理人弁護士事務所からの封筒。


 この事件に関する第5回弁論準備以降の推移は次のブログ記事を参照ください。
○2017年10月25日:東電の毒牙から赤城山と県土を守れ!…10.23補助金訴訟第5回弁準で判明した前橋バイオ燃料の訴訟参加!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2446.html#readmore
○2017年11月28日:東電の毒牙から赤城山と県土を守れ!…バイオマス補助金返還履行請求訴訟であらためて原告準備書面(4)を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2481.html

 第5回弁論準備で受命裁判官が、「どういう基準に基づいて補助金が出せるというのか、いまいち、よくわからない」と思わず口に出した言葉のとおり、今回のバイオマス発電にかかる補助金の取扱いについては、実に魑魅魍魎な制度であり、分かりにくくなっています。

■国の平成21年度一次補正予算に係る「森林整備加速化・林業再生事業」を受けて、群馬県をはじめ各都道府県では 平成21年6月補正予算で「森林整備加速化・林業再生基金」を設置しました。目的は、この基金を活用して、間伐材等の森林資源が将来にわたりスムーズに生産できる仕組みづくりを支援し、地域産業としての林業・木材産業等の再生を図っていくことだとされています。

 この事業の目的である“「地域産業」としての林業・木材産業との再生”を果たすために、各地域において地域協議会を設立し、地域の課題に応じ基金事業の計画・調整等を行うことが決まりました。そして、この事業実施に向けて、この地域協議会の構成員となる必要があり、地域の市町村、森林組合等の林業事業体・林業経営体、木材加工業者、木質バイオマス需要者等で構成された地域協議会が設立されました。

 今回の前橋バイオマス発電計画は、この事業によってねん出された補助金を使って群馬県にも作られた基金を活用して、あろうことか放射能汚染木材の大規模な焼却を、東電と行政が癒着して画策した結果、浮上したものです。

■森林整備加速化・林業再生事業に係る国の要綱等は次のとおりです。

・森林整備加速化・林業再生事業費補助金等交付要綱(甲22)
PDF ⇒ 090529youkou.pdf

・森林整備加速化・林業再生事業実施要綱(甲23)
PDF ⇒ 101126jissiyoukou.pdf

・森林整備加速化・林業再生事業実施要領(甲24)
PDF ⇒ 101126youryou.pdf

・森林整備加速化・林業再生事業実施要領の運用について(乙2)
PDF⇒ 101126unyou.pdf

・森林整備加速化・林業再生基金事業の事業評価実施要領
PDF ⇒ 090529hyoka.pdf

■そして、受命裁判官が、被告に対して追加提出を求めたのは上記の乙2に加えて、次の群馬県の要綱等です。

・群馬県林業・木材産業再生緊急対策事業補助金事務取扱要領(乙3)
PDF ⇒ 201709093.pdf

・群馬県林業・木材産業再生緊急対策事業補助金交付要綱(乙4)↓
PDF ⇒ a href="/ogawaken/html/201712014.pdf">201712014.pdf

■今回、被告から乙4号証として送られてきたのはこの交付要綱です。この後、遅くとも12月15日までに、被告から環境アセスメントの免除に関して何らかの主張の書面が出されることになっています。

 次回12月25日に開催予定の第6回弁論準備に向けて、こうして原告と被告の双方で主張のやり取りが行われていますが、そうした裁判の時間経過をよそに、関電工では年明けの運転開始に向けて、さかんに試運転を繰り返しています。次の写真は12月2日に地元住民が撮影した前橋バイオマス発電所から立ち上る白煙を撮影したものです。

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 こうした中、関電工が2017年11月24日付で宮城地区住民を対象に次のチラシを配布していることが判明しました。

*****関電工からの見学会開催チラシ*****
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                           平成29年11月24日
宮城地区のみなさま
                      株 式 会 社 関 電 工
                      木質バイオマス・プロジェクト

  前橋バイオマス発電所・燃料チップ製造所 見学会開催のお知らせ

 拝啓 平素より弊社の事業活動にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、かねてよりお約束しておりました前橋バイオマス発電所・燃料チップ製造所の見学会を開催いたしますので、下記のとおりお知らせいたします。   敬具
           記
1.日時  平成29年12月22日(金)・23日(土)で計6回開催
       平成29年12月22日(金) 第1部 午前 9:30〜10:15
                     第2部 午前10:45〜11:30
                     第3部 午後13:30〜14:15
       平成29年12月23日(土) 第4部 午前9:30〜10:15
                     第5部 午前10:45〜11:30
                     第6部 午後13:30〜14:15
       ※各回とも同じ内容です。
2.人数  各回とも最大15名
3.参加について
(1) 参加ご希望の方は、同封の申込書(葉書)に必要事項をご記入の上、以下のいずれかでお申し込みください。
  ・前橋市宮城支所(鼻毛石町1507番地4)に設置の投函箱に投函(12月7日締切
    投函箱は、宮城支所の入口扉の内側に設置いたします。(図書館宮城分館ではありません)
    宮城支所の開所時間は、月曜〜金曜の8:30〜17:15です。
  ・郵便ポストに投函(12月7日付け消印有効。切手を貼付ください)
   ※希望者多数の場合、ご参加いただけないこともありますので、ご了承ください。
(2) ご参加いただける方々への連絡は、別途「参加日時決定」のご連絡をもって代えさせていただきます。
(3) 天候その他の事情により、見学会を中止する場合がございます。
(4) 足元が悪い箇所がございます。参加の際は、動きやすい服装、靴でお越しください。ハイヒール、サンダル等での参加はご遠慮ください。
(5) 発電所・燃料チップ製造所構内での写真撮影およびビデオ撮影(携帯電話・スマートフォン等含む)はご遠慮ください。
(6) 見学会では、現地係員の指示に従ってください。
                         以上
   株式会社関電工 戦略事業本部 木質バイオマス・プロジェクト
      〒108-8533 東京都港区芝浦4-8-33
       (お問い合わせ先)080-9880-2590
     (営業時間)9:00〜17:00(土日祝日を除く)

*****同封申込葉書(表)*****
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*****同封申込葉書(裏)*****
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**********

■やはり、試運転中であることから、前橋バイオマス発電施設は殆ど完成状態にあるようです。だから、年明けの運転開始に向けてこのような見学会を開催して、既成事実を積み上げようとしているものとみられます。

 しかし、いくら群馬県が官業癒着の忖度をしているとはいえ、環境アセスメントをやらないまま排ガス量が条例の基準を上回る火力発電設備を運用することは、県民にとって最重要課題である安心・安全な生活環境や自然環境保全の観点を、ないがしろにする暴挙です。

 当会は地元住民団体と協力して、環境アセスメントの履行を求めるばく、補助金の返還請求訴訟を係争中ですが、別途、関電工には我々に対しても見学会を実施するよう強く要請する所存です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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