2017/12/20  23:45

高崎市議による自家製野菜の選挙民への配布・・・公選法の曖昧な境界確認のため県警に告発  高崎市の行政問題

■高崎市の大竹隆一市議(65歳)は、高崎市議会の新風会に所属し、これまで吉井町議3期のあと高崎市議2期を務めるベテラン議員です。1952年3月19日生まれの同市議は、5人家族で、吉井町立吉井中学校卒業、群馬県立甘楽農業高等学校卒業、高崎建設高等職業訓練校卒業、中央工学校卒業で一級建築士事務所を営んでおり、宅地建物取引士の資格を持ち、吉井町幼稚園PTA連絡協議会会長、吉井町学校給食センター運営委員、群馬建築士会藤岡支部監事、吉井町都市計画審議会委員を経験し、議員歴として、旧吉井町では監査委員、文教福祉常任委員会委員長、総務常任委員会委員長を、そして高崎市と合併してからは高崎市の市民経済常任委員会委員長、市議会報編集委員会委員長を歴任しています。その市議が、レジ袋に野菜等と一緒に名刺を入れて、選挙民に配布したことがこの度明らかになり、新聞にも報じられました。
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**********東京新聞2017年12月20日
【群馬】高崎市議、名刺入り食物配布 公選法に抵触の恐れ
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高崎市議が名刺入りで配ったレタスとこんにゃく玉(名刺は加工してあります)
 高崎市議が地元の有権者世帯数十軒に対し、今月に入って議員の肩書と顔写真が入った名刺を袋に入れ、レタスやこんにゃく玉などを配布していたことが十九日、分かった。公職選挙法(寄付行為の禁止)などに抵触する恐れがある。市議は本紙の取材に自らが名刺を入れて配った事実を認めた上で「名刺を入れたのはうかつだった。これからはやめる。野菜などは自宅で採れた物なので、許容範囲と思っていた」と話している。 (菅原洋)
 ある有権者によると、今月中旬に自宅を留守にしていたところ、玄関近くに名刺、レタス一個、こんにゃく玉二個入った白いビニール袋が置いてあった。市議が当選してから長年続いているという。
 この有権者は取材に「名刺には高崎市議の肩書しかないので、投票を依頼されたと受け止めている」と証言した。次の高崎市議選は約一年半後の二〇一九年の春に予定されている。
 有権者が市民団体「市民オンブズマン群馬」に情報提供し、本紙が取材した。
 市議によると、食べ物などを配るのは家族も協力して当選前から続け、当選後に配布数が増えたという。有権者が自宅にいれば市議が手渡すが、配布する日中は留守の場合が多く、その際は袋に名刺を入れてきた。市議は農業も営んでいるが、レタスやこんにゃく玉は出荷していない。
 市議は「お歳暮を配るのは違法との認識はある。配ったのはお歳暮ではなく、年末のあいさつのつもりだった」と説明している。
 市議は経営する会社のカレンダーも名字の入った社名を入れ、年末に百〜二百部配ってきた。
 県選挙管理委員会は一般論と前置きした上で「出荷していない野菜などでも、受け取った有権者が価値を感じれば問題がある。名刺は食べ物と一緒に配れば、選挙の事前運動に受け止められかねない」と指摘。カレンダーについても「社名に名字が入るだけでも、議員の氏名を類推させるため、寄付行為に当たる恐れがある」としている。
 高崎市議会では昨年から今年にかけ、政務活動費の不適正な支出問題が発覚し、定数三八の半数近くが返還する事態となるなど議員の綱紀粛正が問われている。
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■大竹市議の所属する新風会では、2016年(平成28年)の不祥事の発覚以降、個人での政務活動費の支出は無くなりすべて会派での支出となりました。この会派としての支出をチェックしてみると、新風会19人で年間829万円も視察旅行に使っていることがわかります。また、領収書を見ると「旅行・旅行また旅行」といった印象です。

 また、新風会の政務活動費の残高が「ゼロ円」になるよう、各議員から上手く割り振って会派に回している様子もうかがえます。その様子をみると、やはり作為的な数字であることは間違いないのではないかと思われるほどです。

 今回の公選法違反疑惑発覚により、当会では平成27年度の同市議の政務活動費を確認してみたところ、さほど領収書の枚数は多くないものの、3月31日に平成27年5月〜平成28年3月の燃料代として18万7407円が支払われています。そのうちの4分の1の4万6851円を事務費として計上していました。支払方法は3月31日に支払っていることから、疑念は残るものの、金額が年間4万6千円程度ですので、実費相当かと思われます。

 このような分析結果なので、大竹市議の政務活動費については、特に今のところ目立った不祥事に繋がる事項は見つかりませんでした。

■今回、当会に通報があった公選法違反疑惑について、新聞報道にあるとおり、本人は有価物ではないと思ったかもしれませんが、配布された選挙民としては、議員の肩書の入った名刺がレジ袋に野菜と一緒に入っていたことから、再来年春の統一地方選に向けた投票依頼と感じたのも無理からぬことです。

 こうした公選法違反疑惑事件では、これまで当会としても、積極的に情報収集をして、都度、司直に告発をしてきました。なぜなら、グレーゾーンをなくすことで、公正、公平、透明な選挙制度の遵守に役立てられると考え、候補者にとっても選挙民にとっても意義深いことだからです。

 そこで、本日12月20日午前11時過ぎに、次に示す告発状を持って、群馬県警を訪れ、捜査2課に提出しました。残念ながらいつものとおり、その場では受理してもらうまでには至りませんでしたが、県警では、写しを預り、今後どのような対応措置をとるべきかどうかを検討したうえで、追って連絡をするとのことです。

 県警が写しを預かった告発状の内容は次のとおりです。

*****告発状*****PDF ⇒ 20171220_kokuhatujou.pdf
               告 発 状
      告発人
         住所  群馬県安中市野殿980番地
         職業  会社員・市民オンブズマン群馬代表
         氏名  小川 賢(昭和27年3月5日生) 自署押印
         電話  090−5302−8312
         FAX  027−381−0364
       被告発人
         住所  群馬県高崎市吉井町片山895-2
         職業  高崎市市議会議員
         氏名  大竹隆一
平成29年12月20日
群馬県警察本部長殿
一 告発の趣旨
 被告発人の以下の所為は、公職選挙法第199条の2第1項及び第2項(政治家の寄付の禁止)に該当すると考えるので、被告発人を厳罰に処することを求め告発します。
二 告発事実
 告発人が代表を務める市民オンブズマン群馬に入った情報によれば、高崎市吉井町を地盤とする被告発人は、平成29年12月16日、地元の吉井町の選挙民に対して食材(レジ袋に入れたレタスとコンニャク)を無償配布=寄附しました。
 選挙民でもある情報提供者によれば、不在中に自宅の玄関先にレジ袋が置いてあり、開けてみると「被告発人の名刺」および、それに添えられてレタス1個とコンニャク1袋が入っていました。(添付写真2葉参照)
 同情報提供者によれば、被告発人は例年このように何らかの野菜類の食材を無償で配布しており、法律に違反するのではないかと常々疑問視していたとのことです。しかし、これまでは、当会に連絡をする機会がありませんでしたが、今回、配布された現物とともに、当会に情報提供があったものです。
 また、大竹市議は何十人かにも配ったことを認めているほか、情報提供者によれば、吉井町の他の有権者で、被告発人から、シイタケを貰っているとの風評もあります。
 群馬県警におかれましては、この悪質な公職選挙法違反事実について 吉井町一帯を捜査して、被告発人の悪性を立証すべきであると考えます。
 総務省によると、選挙区内の人に対する寄付行為は、選挙前か否かにかかわらずに禁じられており、群馬県選管によると、選挙運動の事前運動として飲食物の提供は禁じられており、いずれも公職選挙法に抵触する禁止行為に該当します。このように、被告発人の前記所為は公職選挙法第199条の2第1項および第2項に定める違反行為に該当すると思われるので、被告発人の厳重な処罰を求めるため、ここに告発します。
三 立証方法(添付)
  1  情報提供者から送られた写真2葉。
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  2  この事件を報じた平成29年12月20日付東京新聞記事。
                            以上
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■なお、配布された品物は、生鮮食料品を含んでいることもあり、腐敗による廃棄を避けるために、ある程度解像度のあるデジカメで撮影しておくように、県警から指示を受けました。

 今後の推移については逐次報告する予定です。

【12月21日追記】
 12月20日午前11時半ごろ、告発状の写しを県庁記者クラブ(刀水クラブ)に投げ込んでおいたところ、読売新聞、上毛新聞、東京新聞から問い合わせがありました。このうち上毛新聞が12月21日に本件を記事として掲載しました。
**********上毛新聞2017年12月21日社会面18ページ
高崎市議が有権者に野菜 公選法抵触の恐れ
 高崎市の男性市議が地元有権者にレタスやこんにゃくを今月に入り贈っていたことが20日、分かった。県選挙管理委員会は「公選法で禁止されている寄付行為と受け取られる恐れがある」としている。
 男性市議らによると、経営する建設業の営業活動として家族と手分けし、甘楽富岡地域の顧客を中心に数十軒に配った。このうち3軒が選挙区内で、留守だった1軒には市議の肩書が入った名刺を置いてきたという。男性市議は「公選法に抵触するとの認識はなかった。今後は誤解を与えないように真摯に対応したい」と話した。
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【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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