2018/6/12  21:34

東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…6月12日の施設視察会をドタキャンした前橋バイオマス燃料と行政対応  東北関東大震災・東電福島原発事故

■群馬県議会の環境農林常任委員会(高橋正委員長)の9名の県議の皆さんは、委員会開催に先立ち、現在注目を集めているバイオマス発電施設を視察しようと計画しましたが、関電工は発電施設の視察を拒んだので、県から多額の補助金を投入して作られたトーセンの燃料製造施設については、6月12日の午前10時に視察会の開催が決まっていました。その際、地元関係者にもこの機会を利用して施設を見学してはどうか、と議会から連絡がありました。当会にも知らせが届き、ぜひ参加したいところでしたが、どうしても都合がつかず、視察結果を待つことにしていました。ところが、当日の朝になって突然、トーセンが視察会をキャンセルしたことが、地元関係者からの通報で分かりました。


 そのため、事情を確認すべく、本日午前11時55分に、群馬県環境森林部林業振興課の板垣哲夫次長に電話をしました。板垣次長とのやりとりは概ね次のとおりです。

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当会:どういう経緯でキャンセルになったのか?

次長:(県議会の環境農林常任委員会の)酒井先生のほうから話があった。見学したいという・・・県議団で見学したいという話があって、それでうちのほうの課で、前橋バイオマス燃料・発電のほうに話をつないだ。発電のほうは「ちょっと対応できないよ」ということで、燃料のほうは、うちとの補助金の付き合いもあるし、「前向きに検討する」という話をいただいていた。で、本日、いや昨日、前橋バイオマスのほうで、名簿がほしいということで、名簿をいただいたらしい。で、それで、それをご覧になってから、前橋バイオマスとしては、「ちょっと県議団と聞いていたので、対応ができないよ」というような話だ。

当会:なるほど、つまり(トーセンは視察者が)県議団というふうにイメージしていたが、県議団といったにもかかわらずどんな奴が来るかと思って心配になって名簿を出せと言って?

次長:ええ。

当会:で、窓口は酒井先生かどうか知らないが、あるいは、県の議会事務局なのかもしれないし・・・酒井先生か、議会事務局かどうかは知らないが、名簿を出したら県議や行政職員以外の者がいたと?

次長:そう。それなんで、ちょっとメンバーを拝見して、「ちょっと対応はできない」と、いうような判断があったらしい。

当会:それ(視察会)は、全部キャンセルになったのか?

次長:・・・白紙に戻してという感じ。もちろん、その場で先生方だけで、という話になればどうなったのかは分からないとは思うが、いったん白紙に戻してまた仕切り直しましょうということだと、私は理解しているというか、聞いている。

当会:では、酒井先生が全部やりとりも含めてやっているのか?

次長:今回はそうだ。あっせんの段階では、うちが間に入っていたが、今日のやり取りというのは、うちは挟まないで(酒井県議とトーセンが)直接。

当会:これは行政指導という言葉が適切かどかうか知りませんが、やっぱりあっせんを最初、当然、群馬県としても補助金として大金を出しているわけだから、これは、善処を求めるなり、厳しくいったほうがいいと思うが?

次長:相手(トーセン)が民間企業なので、その補助金に関してということであれば当然、委員が調査権に基づいて、ということであれば別だが、基本的に民間企業なので、そこで、こちらが見学に入れろと言うことは、それは言えないと思う。

当会:その観点からすると民間企業には、なにも踏み込めないということになりますよね?(有害な)大同スラグ(の問題)にしても。

次長:ようするに法令違反とか、そういう、我々結局、法律で、こう、権利、法律に基づいて授権されていないと動けないものだから。

当会:だから今、我々が皆さんに代位して住民訴訟しているわけだ。

次長:ええ、そうですよね。まあ、そちらで、こう、話を進めさせてもらえればいいのかなと思うのですけども。

当会:うん、だからとくに今、環境政策課のほうが、例のアセスメントのほうのやつを妨害している。つまり、燃料と発電は別だと、この間の準備書面で反論してきた。

次長:はあ

当会:だから、いずれにしても誠意がないとね。これは行政の踏み込みがどれくらい合法的にできるかどうかわからないが、ゆゆしき問題だと思う。皆さんも、えっ、と思いますよね?ふつうは。

次長:・・・・ええ、我々がコメントのする立場にないので。

当会:少なくとも皆さんは、現地に行っているわけでしょう?中に行ってますよね?

次長:当然仕事で行っている。

当会:(我々はその)レポートももらって、それも情報開示で。一部黒塗りでないところがあって、写真も見たが、写真も小さくて解像度が悪くて動画もないし、よく分からない。音も聞こえない。においもないし、チリ(ほこり)の具合もわからないし。

次長:そうですね。

当会:それは踏み込むというか、やはり見せてくださいと。バイオマスはいろいろ問題意識を提起しているが、それは実態をしりたいだけ。むしろ、行政に言うのもあれだが、普通の業者は後ろめたいこともなければきちんと見せるはずだが?

次長:ええ、行政は当然、行政として対応するが、あのう、前橋バイオマスはご承知のように行政ではないので、こっちのほうからどうこうというのも、ある程度、まあできないんですよね。

当会:いやどうしろでなくて、そもそもあそこは住民説明会のときにも、顔を出しても関電工に抑えられて、本人も言いたくないのかもしれないが、顔だけだしただけ。一言も言っていない。(設備の)中を見ることもできないし、我々は。まえに、関電工の(発電施設の)時は、住民としては見たらしいが、あのときは発電設備と貯木場くらいをぶらっと歩いただけらしい。あと、放射能モニタリング施設とかね。だから木質チップのほうがどうなっているか私も全くわからない。メーカーのカタログとかいろいろHPを見て、それで勝手にイメージして、裁判資料を書いている。だから、見学会で私は、本当は行くつもりだったが、仕事の都合であきらめていた。ドタキャンといのは何とも。そういう民間企業だから補助金を受ける資格はないのでは、と準備書面に書いておきます。よろしくね。

次長:それを準備書面にお書きいただくのはご自由だが、(見学が)できなかったから補助金はださない、とは我々としてはそうは思いません。

当会:えっ、(見学が)できなかったから補助金をださないというもの(業者)を認めるの?不誠実な団体の範疇にかかりますよ。やっぱり不誠実な団体は補助金の対象にはならないのではないか。違法はともかく不当というところのところでね。

次長:準備書面にお書きいただくのは構わないと思う。その点は裁判官がどう判断するかだと思うので。
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■このように、見学会を平然とドタキャンする事業者の前橋バイオマス燃料(事実上、トーセン。このほか関電工や群馬県の林業組合連合会なども少額資本参加しているらしい)も酷いが、それを庇う行政もこれまた酷い有様です。

 こんな誠意のない会社に巨額の補助金を受け取る資格があるのでしょうか?そのため「なんとか行政から厳しく指導してくれ」と念じて、この問題で訴訟相手でもある群馬県に申し入れたのですが、ご覧のとおり「民間会社なので、法的に立入検査などの権限や、違法不当な行為と判断される根拠がないとうち(行政)からは何もする立場にない」などという答えを聞くはめとなりました。

 来週に迫った6月20日の第9回口頭弁論準備には、ぜひ、この酷い業者の実態と、県民の安全・安心に無関心な行政の体たらくを、裁判官を交えて強烈にアピールしていきたいと思います。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「群馬県議会・環境農林常任委員会(10人)」
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委員一覧
職名   氏名       党(会)派
委員長  高 橋   正  自由民主党
副委員長 山 崎 俊 之  自由民主党
委員   関 根 圀 男  自由民主党
委員   久保田 順一郎  自由民主党
委員   織田沢 俊 幸  自由民主党
委員   後 藤 克 己  リベラル群馬
委員   酒 井 宏 明  日本共産党
委員   大 和   勲  自由民主党
委員   加賀谷 富士子  リベラル群馬
(欠員)  
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