山間の道を、しばらく行くと
畑の向こうに、城壁みたいなものが見えてきた
おそらく、ここがダンバートンだろう。
ティルコネイルとは、比べ物にならないほど
巨大で「町」と言うよりは、「街」である。
城壁を抜けて、街に入るとすぐに
剣の修行中なのか、木刀の打ち合う音が
耳に入ってくる。
音のするほうに、目をやると
学校の入り口らしき門が見える。
その真向かいには、文武両道の意味でなのか
小さいながら、本屋らしき建物も見える。
ティルコには本屋がないので、どういった本が
売っているのか、とても気になったが
まずは装備の手入れと、食事が先だ。
石畳の道を、そのまま進んで行くと
三叉路に出くわした。
左に行くとヒーラーと、その向こうに街の出入り口。
右に行くと、広場が見える。
左の道の脇に、武器屋があった。
見たことのない武器が、沢山並んでる
「すいませーん」
「やぁ、いらっしゃい。修理かい?」
「はい。でもよく分かりましたね?修理だと」
「まぁね。装備を見る限り、かなり使い込んでるけど
くたびれていないから、大事に使ってるんだろうと思ってね」
「装備一式の修理を、お願いできますか?」
「いいよ。修理してる間、店のものでも見といてよ。」
そう言うと、彼女は装備を持って
店の奥へと、入っていった。
そしてすぐに、金づちが心地よいリズムを
刻みだした。
リズムのよさだけでも、ファーガスとは
月とスッポンの技術だとわかる。
店内の装備品を、見て回っていると
おかしなものが、目に飛び込んできた。
「おねえさん、ここって武器屋ですよね?」
「あはは。何言ってんのさ、今ごろ。
おじょうちゃんの町では、装備の修理を
雑貨屋に持って行くのかい?」
「そんなことないけど、でも ・ ・ ・ これ ・ ・ ・
どこをどう見ても、ネギにしか見えないんだけど」
「あ〜それね。それは、私が見ても
ネギにしか見えないんだけど、立派な武器らしいよ」
「らしい?」
「そのネギは、エクスネギバーといって
装備できる人が限られてるのさ。
なんでも、装備する時に呪文のようなものを
言わないと、ただのネギのままらしい。
たしか ・ ・ ・ スラッシュ・エッチ・アイ ・ ・ ・ 後は忘れちゃった。
装備できる人は知ってるらしいから
私は装備できる人が来るまで、置いとくだけさ。」
「ふぅ〜ん」
どんな人が装備できるんだろう ・ ・ ・
やっぱり、おばちゃんかな?ネギ似合いそうだし?
・ ・ ・ なんてことを考えていると
とうとう、お腹が文句を言い出した。
「グゥ〜ッ」
「あはははは。体は素直だね。
広場の近くに、食堂があるから
なんか、食べてくればいいよ。
修理はまだ、半分残ってるしね」
「ありがとう。じゃ〜食事が終わったら
取りに来ますね。」
そう言うと、私はまた文句を言う
お腹をなだめながら、広場の方へと向かって行った。

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