武器屋に着くと、私は目を疑った
「お姉さん、ネギはしまったの?」
そう、あのものすごい違和感を放っていた
ネギがないのだ。
「あぁ、さっき売れたのよ。すれ違わなかった?」
「(゚ロ゚; ェェ!官庁のほうから来たんだけど・・・」
「あぁ〜その人は大通りを広場に向かって歩いていったよ」
「ちょっと見てきていい?」
「あははは。いいよ、いっといで」
私は急いで、広場に向かって走り出した。
少し行くと、緑のロングを左右でくくった
小さな女の子が歩いている。
手には、あのネギを持って・・・
後ろから見ると、小さな女の子が
お母さんに買い物を頼まれて
初めてのお使いをしているように見える。
と、いきなり手に持ってるネギを振り出して
歌を唄いだした。
「ツァラッツァッツァ〜ラリビラビリンツァラリンナンテンナンレンナンドン」
すると、ネギがかすかに輝きを放った。
私は、意を決して声を掛けてみた。
「ねぇ、おじょうちゃん」
少女は足を止め、こちらに振り返った。
か、かわいい・・・
「おじょうちゃん、いま呪文唱えた?」
「おじょうちゃんじゃないもん!はちゅねだもん!」
「あ、ごめんごめん。はちゅねちゃん。
私は帽子屋の次女。よろしくね」
「それ、名前?変な名前www」
「はちゅねちゃんも、ネギなんか持ってへんなのw」
「変じゃないモン!
これはネギじゃないから、変じゃないもん!」
「どう見てもネギじゃない。ネギ臭いしwww」
「これは、とっっっっっっっっても強い武器なんだもん!」
「じゃぁ〜使ってるところ見せてよ」
「いいよ。はちゅね、ちゅよいんだからぁ!」
2人は街外れにある、森まで足を運んだ。
そこにはちょうど、おあつらえ向きのクマが
一頭徘徊していた。
しかし、私が以前倒したのより
一回り以上大きく、しかも黒っぽい。
「あれでいいかな」
そういうとはちゅねは、なにやら唱えだした。
すると、見る見るうちにネギの輝きが増して行き
すごく豪華なネギになっていく。1本1000円以上しそうだ。
はちゅねは、おもむろにクマに向かって歩き出し
ネギを振り下ろした。スキル音はしなかった。
「ぐぉぉぉぉぉぉお!」
クマが息絶えた。しかも、アタック1発で・・・
私は目の前の光景が信じられなかった。
なんだ、この強さは・・・
「クスクスw」
はちゅねが笑っている。
「ほらね?はちゅね、ちゅよいんだからぁ!」
「すごいよ、はちゅねちゃん!ねね、友達になって!」
そう言って、私は自分の名刺を差し出した。
「うん、いいよ」
はちゅねも、自分の名刺を私に差し出した。
「ミク、なにしてるの?もう行くよ」
「あ、お姉ちゃん!」
声のするほうを見ると、そこには
赤い鎧を身にまとった、いかにも強そうな
女剣士が立っていた。
隣には、ハダカにネクタイをした蒼い髪の
男が立っている。
( ゚ω゚)・・・ン? ばか?ヘンタイ?
「あの2人は、知り合いなの?」
「メイコはお姉ちゃんで、すごくちゅよいの
カイトはバカなんだけど、裸紳士なの」
「あぁ、なるほどね」
やっぱり、バカでヘンタイだった。
「じゃぁ、お姉ちゃんたちが呼んでるから行くね」
「うん、またね」
そう言って、私は装備を取りに武器屋に戻って行った。

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