2009/7/30
装備を受け取って、私は
改めて町を、散策してみることにした。
まずは、来た時から気になっていた
本屋さんに行って見ることにした。
ティルコには本屋が無いので
どんな本が置いてあるのか
すごく楽しみだ。
店を覗いてみると、当たり前だが
沢山の本が、本棚に並んでいる。
音楽の教典(楽典)や、楽器の教則本
ダンジョンについて書かれている本まである。
本の背表紙を見ながら、奥へと進むと
何冊もの本を抱えた人が、奥からやってきた。
どう見ても、私1人でも十分に狭い通路
(私が太ってるわけではない)
なのだが、一向に止る気配もなく
こちらに向かってくる・・・
仕方ないので、私が店の外まで出て
本が出てくるのを待った。
「あら?いらっしゃい」
少女は、そう言いながら
店先に置いてある木箱の上に
抱えてきた本を、ドンと置いた。
とたんに埃がいっせいに舞い上がり
あたり一面を見えなくした。
私は、サッと身をかわして埃をよけたが
本を置いた当の本人は、埃の中でむせていた。
「ケホッ!ケホッ!」
埃が収まると、咳をした拍子でなのか
メガネの右側がほっぺたまで下がっている
「どうも、はじめまして。
何かお探しですか?」
少女は、メガネを直しながら私に尋ねた。
「いえ、私の村には本屋さんが無くって
珍しくて立ち寄ってみました」
「まあ、そうなんですか?
ここもあまり大きくはないけど
色んな本を取り揃えてますから
よかったら、ゆっくり見て行ってください」
「ありがとう。」
しかし、本屋さんなど初めてだから
どれが役に立つのかさえ、分からない。
「向かいは、学校ですか?」
「そうですよ。中には図書館もありますから
見てみるといいですよ。それに
魔法の先生が、とても優しくて
格好良くて、素敵な先生なんです。
あ、でもアイラが言ったって言わないでくださいね」
「アイラ?」
「あら、自己紹介がまだでしたわね
私はアイラ。この本屋の店主です。
広場で雑貨屋をしているのが、父のバルターです」
「私は帽子屋の次女。ティルコから
己を磨く修行の旅をしているところです」
「まあ!旅をなさってるんですか?
私は本のことには多少知識があるんですけど
この町から出たことが無いので、外の世界のことは
サッパリなんです。よかったら、少し
旅の話を聞かせてくれません?」
「いいですよ。そのかわり
私は本のことがサッパリなので、教えてください」
「じゃあ、情報交換と行きましょうかw」
そうして、私は旅の出来事を
アイラは本の事を、夜遅くまで
会話に花を咲かせた。

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