大原 慎司(26歳・横浜5位)投手 (TDK出身)
蔵の入団前評価:未確認 一軍貢献ポイント 9ポイント
常磐大時代に何か観たことがあったような記憶があるのだが、メモすら残さなかった平凡な左腕だった記憶が微かにある程度。TDKに進んでからは、その勇姿を確認することはなかったし、ドラフト戦線で彼をマークしていたのは横浜だけだったという隠し玉。
そんな大原の一年目は、一軍で
71試合 4勝1敗0S 防御率 3.05 。新人最多登板を記録するなど、大活躍な一年だった。尾花監督がもう少し調子の有無を意識して起用していれば、防御率が2点台を残したことは間違いないし、チームへの貢献度では同じ中継ぎ左腕で防御率1点台の篠原よりも貢献度は高かったといえよう。
もう少し詳しく見てみると、44回1/3イニングで被安打は40と多い。これは、独特の球筋こそあれ、球威が一軍の投手としてはかなり劣っていたから。それでも彼の良さは、ランナーを背負ってからの、
開き直り にある。そのため厳しい場面でも、自分の能力を遺憾なく発揮できる強心臓。四死球は18個と、四死球率は40.6%と一軍の打者相手、それも打たれてはいけない緊迫した場面での登板が多かったことを考えると、平均的な制球と見てよいだろう。奪三振は36個で、1イニングあたり0.81個と、三振でのアウトも多い。ただリリーフ左腕ならば、0.9個以上は欲しいところだが、それほど三振を奪う絶対的なストレートの持ち主ではない。しかし右打者にも必殺のスライダーは、プロでも充分通用した一年であった。
元来先発でも持ち味が出そうな まとまりのある左腕なので、他に好いリリーフ左腕がいるようならば、先発のチャンスを与えもと思わせる投手。地味ながら、ルーキーとしては文句なしの活躍だったと高く評価したい。あとは、激投の反動が出ないことを祈るばかり。まさに、スカウトアッパレの指名であった。
蔵の印象:◎ (ルーキーとしては申し分のない一年目)

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