残暑厳しい朝、どうしようか迷っていた
いつも思い立ったようにふいっと出かける場所
そうね、いつも行きたいと思うのは自分を見失いそうな時
そうあの寺へ行こう
正門から緩やかな石畳を登ると山門が見えてくる
圧倒的に、威圧的に、どうしてこの寺はこれほど人を拒むのだろうかと感じる
しかし、その門の向こうに本堂が見えてくると、うって変わって凄いパワーに引き込まれる
あ!と鳥肌が立つ瞬間
汗びっしょりになって、本堂の踊り場に腰を下ろし、境内を見下ろす
周りを見るとすでに旅人が5〜6名腰を下している(いつものこと)
持ってきたお茶を飲み、村上春樹の「ノルウェイの森」を出した。
何もここまで来て読むことないのにと思ったが…
心地いい。物語の描写がそのまま五感を刺激する
しばらくして持ってきたパーカを広げ、その上にゴロンとした
秋の気配と古木の香りがする。
人気blogランキングへ参加しています←現在9位ワンクリックありがとうございます
「ノルウェイの森」は愛と死を模索する若者へ向けた村上春樹氏の代表作
上・下巻の読み応えあるストーリーを彼独特の表現で綴られている。
上巻はかなり苦しく、読んでいて胸につかえたものがあったが、下巻の最後は涙が止まらず、深い森に迷い込み、一筋の明かりを見つけた主人公に幸せになるべきだと感じた
今までこういう内容を避けて来た私。
辛くっても、直面する悲しみを知るべきだろうと思った。

0