2005/10/23
短歌スペシャル 新作吟味
パソコンに向かってお仕事をしていたら、太宰府のMさんから電話があり、「BSを見なさい。投稿しなさい。」とお知らせがあった。なんと今日が短歌スペシャルだったのだ。仕事を放り出し、慌ててテレビをつけるが午後は仕事に出かけなくてはならないし、カミさんのために盛岡冷麺を作りつつ短歌も作り、FAXで送ったと思ったらアイロンをかける、という離れ業を演じてしまった。お題は「熱」と「流れる」。
ゆつくりと近づいてきた君なれば微熱のような恋となりにき
時間だけさらさら流れる齢となり若かりし日の熱を思ほゆ
福岡をたぎらせてゐた熱狂もその一球でじゆつと冷えたり
一首目。ちあきなおみの「黄昏のビギン」を聴いた影響で出てきた。二首目は実感。三首目はむなしいプレーオフを詠んだ。
締切は12時45分。三首目をFAXで送ると、仕事に飛び出したので、僕の歌が画面に出たかは定かではない。携帯に連絡はなかったので特選になっていないことは確かだ。急いで作ったので、どうもしっくりいかない部分もある。ちょっと推敲。
ゆつくりと近づいた吾と君なれば微熱のやうな恋となりにき
時間だけさらさら流れる年齢となり若かりし日の熱ぞ懐かし
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ゆつくりと近づいてきた君なれば微熱のような恋となりにき
時間だけさらさら流れる齢となり若かりし日の熱を思ほゆ
福岡をたぎらせてゐた熱狂もその一球でじゆつと冷えたり
一首目。ちあきなおみの「黄昏のビギン」を聴いた影響で出てきた。二首目は実感。三首目はむなしいプレーオフを詠んだ。
締切は12時45分。三首目をFAXで送ると、仕事に飛び出したので、僕の歌が画面に出たかは定かではない。携帯に連絡はなかったので特選になっていないことは確かだ。急いで作ったので、どうもしっくりいかない部分もある。ちょっと推敲。
ゆつくりと近づいた吾と君なれば微熱のやうな恋となりにき
時間だけさらさら流れる年齢となり若かりし日の熱ぞ懐かし

2005/10/20
お散歩 新作吟味
跳ねられて主失ひしスクーター大根乗せて道端にあり
車では気がつかぬことこの橋は長町橋といふ名であるを
田の中の橋を長町橋といふ長町とふはどの辺にある
言ふほどにおいしさうに撮れるのかこのデジカメに料理モードあり
待つてゐる待つてゐるまだ待つてゐる二時からずつと僕は待つてゐる
存在を忘れられてゐるやうな時が流れる待合室に
あの人もずつと待つてる本日は手間取る人が多いのだらうか
説明のつかないところに自転車が主を失ひ捨て置かれをり
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車では気がつかぬことこの橋は長町橋といふ名であるを
田の中の橋を長町橋といふ長町とふはどの辺にある
言ふほどにおいしさうに撮れるのかこのデジカメに料理モードあり
待つてゐる待つてゐるまだ待つてゐる二時からずつと僕は待つてゐる
存在を忘れられてゐるやうな時が流れる待合室に
あの人もずつと待つてる本日は手間取る人が多いのだらうか
説明のつかないところに自転車が主を失ひ捨て置かれをり


2005/10/14
みちのく行 新作吟味
今週は仙台にゆく旅の空コンソメスープはANAがうまいと
ITで急に此の世は変はりけり子どもの頃は思はざりしも
アルプスを越えてこの機はみちのくへ予想せざりしルートうれしや
雲海を突き抜けて機は海の上潜水艦を真上より見る
古川の出身ですと広島の教授は嬉々とドライブに行く
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ITで急に此の世は変はりけり子どもの頃は思はざりしも
アルプスを越えてこの機はみちのくへ予想せざりしルートうれしや
雲海を突き抜けて機は海の上潜水艦を真上より見る
古川の出身ですと広島の教授は嬉々とドライブに行く

2005/10/14
蜘蛛 新作吟味

秋空の青に白き網をかけ鬼蜘蛛一匹宙に留まる
不機嫌な女郎蜘蛛待つ木の下に今三度目の破壊工作

2005/10/8
脳漿 新作吟味
腐敗してゆく脳漿がずずずっと膿の如くに頭蓋に埋めむ
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2005/10/5
歌集 新作吟味
蜻蛉には悪いけれども秋となり近いうちにも僕が飛び立つ
資金的に何とかなるよな感がして預金通帳繰り返し見る
整理する 何でもないよなことだけど私にとってそれは神業
ふふふふ、1、2首目は少し説明しないとわからないだろうが、そのうちわかるよとんぼさん。3首目は単なる自己嫌悪。
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資金的に何とかなるよな感がして預金通帳繰り返し見る
整理する 何でもないよなことだけど私にとってそれは神業
ふふふふ、1、2首目は少し説明しないとわからないだろうが、そのうちわかるよとんぼさん。3首目は単なる自己嫌悪。

2005/10/3
大牟田行 新作吟味
快速の大牟田行きが駆け抜ける各駅に乗る我を見下し
ハングルにヒンディー語やらスペイン語それぞれ買ひしわけのありける
まだ暑い十月の陽をよけながらジャケットに滲む汗を憾みぬ
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ハングルにヒンディー語やらスペイン語それぞれ買ひしわけのありける
まだ暑い十月の陽をよけながらジャケットに滲む汗を憾みぬ
