申八歌壇俳壇例会情報
花冷えの嘘つきの日に報されし新元号のきもちのわるさ みんなのプロフィールSP

2008/2/29

死んだやうに  とりあえず

死んだやうに僕は寝て居るボロボロの雑巾みたい腐れじじいで
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2008/2/26

ブンガク  新作吟味

文春をパラパラと見て小説でも書いて見やうか引退をして

文学に才能のある人たちの不幸を思ひ通勤路につく

いやといふほどもつ鍋を詰め込んで五十余歳のをろかさ嗤へ

さて、打つ手どんづまりたり今週も粛粛として時は過ぎゆく

学位をば諦めるなと学生を励ます我を締切が追ふ

人の目を避けるがごとくこそこそとたかが蕎麦屋の暖簾をくぐる
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2008/2/26

権力  新作吟味

権力に阿るものがまつさきに捨て石となる新自由主義者

権力に抗ふたふうで権力にいちばん近い旧社会主義者

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2008/2/12

沈殿した憎しみ  新作吟味

憎しみの沈殿したる組織なり我が精神も沈み込みけり

憎しみは沈殿しをり上澄みも憎しみ色に染まり始める

涙して担担麺を啜りけるカプサイシンの効きし人ありや

大学の去りてうらぶる箱崎の街にちらちら粉雪の舞ふ

どの店も閑古鳥鳴く筑豊の元は立派な駅前で呑む




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2008/2/9

海よりの声  新作吟味

目瞑ればとつとつと沖縄(ウチナ)語り出す海よりの声我と対話す

実体のないしかし存在のある幻聴が問ひ我が答ふる

耳許で『沖縄ノート』を講釈すまぼろしびとは我を嗤へり

異国として海の彼方にありし島すめらぎのため数多死し島

すめらぎの無条件なる存在に忠を誓ひしをろかものたち

わたしにはたしかにきこゆ君の声我が後頭部を侵したまへり

返還の前夜とふ時代(よ)の思索ゆゑ『沖縄ノート』は誠実であり

をろかなる意志薄弱よ我と居て有限の時を喰ひ潰す気か

深夜二時眼も脳も機能せざりしにまだ起きていたいと頽廃が言ふ
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2008/2/3

湯豆腐は四角  新作吟味

教員は変はれと話す徒労をば今日も重ねて帰途蕎麦を喰ふ

だんだんに歯切れも悪くなりたるは齢重ねた証なるかも

韮といふ食材のこと想ひつつ満員列車にいじめられをり

新しきパソコンを買ひ新しき遊び始める仕事残して

大学は実学だけで成り立つと官僚たちは思ひ込みたり

カサカサと鉛筆の音はやりける試験終了十分前なり

湯豆腐は四角に切ると歳時記はもつともらしく解説しをり

琺瑯の鍋を捨てたりこのあいだ戯れに買ひ三十年過ぎし

琺瑯の鍋を捨てたりこのあいだ否三十年前に購ひしもの

琺瑯の鍋を捨てたりこのあいだ戯れに買ひ、え?三十年前か

オムレツに昆布の下味つけてみる君の知らない我が思ひ遣り

悲しきはスケジュール表の不始末で書き忘れたり予定重ねたり

日程を調整したるに書き留めずすっぽかしたり予定入れたり

自己管理できぬ己の情け無さ予定重ねて行き詰まりをり

芋ならば若布と合わせよ明朝の味噌汁のこと一人つぶやく






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