申八歌壇俳壇例会情報
花冷えの嘘つきの日に報されし新元号のきもちのわるさ みんなのプロフィールSP

2008/3/19

塔6月号  

   これで投稿した。さてどういう選を受けるか。

点滴を受けつつ君は眠りたり澱む憂ひを忘れたやうに

しゃばしゃばと湿つた神経逆撫でて春雨は降る 濡れてたまるか

検閲を二度受けたりし此の一年不幸な夢を見たくはないが

わたくしの潰されちまつたプライドは振り返られずただ捨てられる

○文学に才能のある人たちの不幸を思ひ通勤路につく

○そこそこに無名でありしランナーは浮き立つやうに独走をせり

○からころと空き缶ひとつ転がりてコンビニの灯が照らす街角

○高らかに人を殺める歓びを謳ひあげたり戦時歌謡は

○あさり貝が開き始めた鍋の中覗き込みつつ非戦を思ふ

ふるさとを離れて一人寝た夜の涙のやうな天井の滲み
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2008/3/18

貝汁  とりあえず

高らかに人を殺める歓びを謳ひあげたり戦時歌謡は

日本軍のおかげで愉しい平和がと佐野周二は語る上海の街角

貝たちがのたうちまはる鍋の中見つめてをりぬ戦争はいやだ

あさり貝が開き始めた鍋の中覗き込みつつ非戦を思ふ

あさり貝が想定外の水温にのたうちまはる味噌汁の鍋

貝汁になる運命と知らずして抵抗もせずただ狼狽へる

ふるさとを離れて一人寝た夜の涙のやうな天井の滲み

はじめての異郷の住まゐ孤独には耐へてみろよと赤ワイン抜く

身辺の整理をつけていくごとに離郷の重さ身に応へけり

堂本と次長課長は似ていると気づいたときに血の疑惑あり

短歌のことなら休呆書店
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2008/3/18

空腹  新作吟味

礼状を一日車に連れ置いて夕べに近所のポストに投ず

線香の香り染み込む服を着た若き女の私生活思ふ

満員の店ばかりなり日曜日空腹のまま落語会ゆく

うどん屋の如きに並ぶ気はなくて落語の会の列に並べり

空腹をじつと堪へて聴く午後の落語のオチにぐうの音の出る

昼食を抜いたくらいの空腹で人生観が変わるものかや



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2008/3/16

言論の圧殺  新作吟味

言論の圧殺は悪意より来たらずただ善意よりやむを得ず来る

言論の自由を護るとか言ふそばで我が言論は葬られゆく

検閲を二度受けたりし此の一年不幸な夢を見たくはないが

わたくしの潰されちまつたプライドは振り返られずただ捨てられる

駈け抜けるやうに一週が過ぎてゆきたまつた仕事の山が残れる

からころと空き缶ひとつ転がりてコンビニだけがこの町守る

その時を知らぬ者ゆゑ闘争を紛争などと台詞に書けり

しゃばしゃばと湿つた神経逆撫でて春雨は降る濡れてたまるか

地下鉄を浮かせた分でATMの手数料払ふ日曜の朝



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2008/3/11

北京五輪は想定外の人物に  新作吟味

  
老兵は去るものと知れルーキーは名古屋の街を駆け抜けていく

居並びぬビッグネームを差し措いて若者は走る北京への道

そこそこに無名でありしランナーは浮き立つやうに独走をせり

昔語りの小説を読む
その時を知らぬ作家か闘争を紛争とせりアジテーションで




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