申八歌壇俳壇例会情報
花冷えの嘘つきの日に報されし新元号のきもちのわるさ みんなのプロフィールSP

2008/8/20

暑気払ひ  新作吟味

暑気払ひ言葉の意味を知らぬ頃避暑のことだと思ひ込みをり

行き詰まる課題の多くありたれば暑気払ひせむと部長はいへり

亜熱帯と化す兆候に抗ひて暑気払ひせむ熱き仲間と

男らはクールビズとて軽装で女はみんなジャケットを着

北京ではオリンピックの顔と顔チベット中国グルジアロシア

国家とふ重たきものを背に負うて若者は闘ふ戦のやうに

北京では偽善の祭り白白とイラクグルジア矛盾のチベット

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2008/8/16

雷  新作吟味

住宅街に怒声のひびく秋となり体育祭が近しと知れり

雷が蠢いてゐる夏の日の君を愛したあの土手の上

街馴れた三羽の鳩がとつとこと信号待ちの前を歩けり

正副の委員長だけ制服のやうにネクタイ締めてクールビズ




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2008/8/13

宮仕ひ  とりあえず

いつになく饒舌となる彼の人のいまの立場を推し量りけり

無口なる人が今日は饒舌で哀しきものは宮仕ひかな

天神を通ればやはり加辺屋なる出雲の蕎麦を喰むこととなり
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2008/8/13

生煮え  とりあえず

高速道路の六百円の代価とは資本論では量りがたきに

恋人よわが塞ぎゆく精神の尖ったあたりをさすっておくれ

魂の震へにも似た実感をけらくの果てに堪能しをり

歌会の緊張感をほぐすごとグラスの氷がカラコロと鳴る

激論の後の小さな興奮を掻き消すやうに気は塞ぎゆく

生煮えのままの小さな憂鬱が腐り始める蒸し暑き夜

生煮えのままで呑み込む塊は終はりつつある夢であるかも

千円札九枚を数える店員に思はず時を問ひたくなりぬ

怖いもの見たさに少し長生きをしてもいいかとこの頃思ふ

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2008/8/13

艶めいて  新作吟味

艶めいてゐる風のあり隅田川宿の二階に君は待ちをり 

荻窪のカレー屋のその右隣サフランの如き君の残り香

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