申八歌壇俳壇例会情報
花冷えの嘘つきの日に報されし新元号のきもちのわるさ みんなのプロフィールSP

2008/12/27

空爆の日  新作吟味

二年前と同じ短歌を詠みてをりそんなに旨いかサウナの水は

紛争の地に生れし子よいたづらに闘ふことを学びなさるな

この子らの祖国がいくさをせぬことのために我らは何をなすべし

幸福はいづくにもありされどかの子どもたちにはもつとあげたし

賢治とふ人生のあり故郷にて学び働き早く死にたり

ゆつたりと窓外の吹雪くつろぎて眺めてみやうガザを見るごと

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2008/12/26

3月号  

3月号が届いた。○は採られた歌。

逢ひたいと別れた傍から言ひてくる一人暮らしの寂しさゆゑか
○二十年前は栄えし此の駅に降りる人らの少なかりけり
毎年のことではあれどさみしくて寒さ凍みいる冬の日がある
幸せは嫌はれてゐる今日もまた不幸を愚痴る人と会ひたり
○艶めいてゐる風のある隅田川宿の二階に君は待ちをり
荻窪のカレー屋のその右隣サフランのやうな君の残り香
○年の瀬に友の訃報は悲しけりジングルベルの華やかなれば
○たぶんちがふ君の揃へし靴下の右と左の黒の黒さが
「しゃそ」と言ふ学生の言葉聞き返し見れば社會を社曾と写せり
○自らの脳梗塞を酒肴とし老師は呷るなみなみの盃
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2008/12/8

ジングルベル  とりあえず

千円で朝の時間に保険かけ高速道路へ車をまはす

逢ひたいと別れた傍から言ひてくる一人暮らしの寂しさゆゑに

車椅子用のトイレはあるけれど階段でしか入れないとは

此の駅に降りる人の少なきをあらためて知る時は移りし

吐く息が白くもならぬ冷え込みに寒い寒いと此の地では言ふ

友逝きて贈る挽歌のもどかしさジングルベルの華やかなれば

逝きし友を偲ぶことにいらだちぬジングルベルの華やかなれば

たぶんちがふ君の揃へし靴下の右と左の黒の黒さが

毎年のことではあれどさみしくて寒さしみいる冬の日がある

目醒むると窓の外見るもしかして白き世界を少し夢見て

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