2010/11/9
華道家・前野博紀 さんと奥田ジョーさんのトークライブ アロハなつぶやき・・・
いつもは、ハワイのことしか書かないこのブログですが、とてもステキなイベントに参加してきたのでご報告です。
11月4日から8日まで行われていた、華道家・前野博紀 『花といのちの芸術祭 第一回 廻る〜circle〜』のイベント、奥田ジョーさんと前野博紀さんのトークライブに行って来ました。
Joeさんのお話はラジオや実際にお目にかかって伺っていますが、華道家の前野博紀さんとのコラボはいったいどんなものに?興味津々です。
11月7日の夕方、日が沈むころ原宿の駅から会場へ。
ガラス張りの真新しいビルの二階。そこへ一歩足を踏み入れると、目の前の花と木のオブジェに圧倒されました。

コンクリート打ちっぱなしの空間に、床から天井までダイナミックな花と木、そして直線と曲線の複雑なオブジェがディスプレイされ、「いけばな」という常識を覆す迫力。

真っ赤なアンスリウムと、珊瑚のように色づけられた流木のアレンジから始まり、鏡の上に一枚の紙で折られたとは思えない複雑な折り紙の動物や恐竜たち、想像の世界を象徴するようなペイントされた海草。

カラフルな花々が浮かぶ池、生き生きとした色とりどりの花と深い緑。

どこまでも伸びる青い竹のスパイラル、咲き誇り芳香を放つユリの花。

結実した人生の熟年期を表現しているであろう、しっかりとした枝を組み合わせて作られた頑強な船そして朽ち果ててゆく木の実や枯葉の落ち着いた茶色と錆びたトタン板。

人が生まれてから老いるまでの人生を表現したという前野さんの言葉を聞くまでもなく、彼は花や木だけでなく、水、ガラス、プラスチック、金属、折り紙など、異質な素材をも取り込んで一つのストーリーを表現していることがわかりました。

そして、そこにさりげなく流されていたのが、Joe Okudaさんの録音したNature SoundとNSOの演奏。
奄美大島などのジャングルや浜辺で録音された鳥の声、波の音、雨が木々を叩く音が遠く近くに聞こえて、前野さんの作り上げた都会のビルに出現した「森」にリアリティを与えていました。
音のもつ威力。
人の想像力やビジュアルへの影響は、クリアで大きなサウンドであっても、遠くにさりげなく聞こえるささやきであっても、リアルであればあるほど大きいのだと感じました。
本題のトークショーについては、「続きを読む」をクリックしてね。
さて、お待ちかねの対談。テーマは「自然の音」。

開始前から話が弾んでいた様子のお二人が、テレビカメラの前に座りました。
幼少時代を田舎で暮らしたという前野さん。ご自身の体験から自然への畏敬の念や、切った草花や木々を生ける際に花たちに向ける言葉や精神など、植物の命を切り取り、新たな息吹を持つオブジェに変えるという意識の重みが伺えました。
Joeさんも、奄美大島のジャングルでの体験、不思議な音や感覚のお話など、お二人の話は共通する点が多く、次から次へと話は広がり、会話のリズムは途切れることがありません。
Joeさんのお話で印象的だったのは、「音は記憶を呼び覚ますトリガー(引き金)になるのではないでしょうか?」という一説。
確かに旅行や風景写真を見た時に音は思い出さないけれど、波の音や風の音を聴いたときに、自分が見たシーンや好きな映像が思い起こされることはあると思います。
私がJoeさんの音楽を始めて聴いたときにした体験が、正にそれでしたから。
前野さんの生けた花や木々も、Joeさんの音を聞いて、自分たちがいた森や花畑を思い出していたかもしれませんね。
明治神宮鎮座90年記念のDVDの製作話もチラッと出て、お二人が明治神宮のすぐ近所に住んでいて、そしてお互いの家が歩いて250メートルしか離れていないなんて、奇遇な縁のお話も。
そして最後に「Sound of Silence」「無音の音」をいつか表現してみたいというお二人。
雪の音、漆黒の闇、無音の世界に奏でられるはずの音。
草木が真夜中に息をする音、ジャングルに潜む神々の息遣い。人の耳には聞こえないかもしれないけど、その存在感は細胞を通して伝わってくるのかもしれない。
人の耳に届かないかもしれないけれど、そんな特別な音は存在するのでしょうね。
特別な才能を持つお二人の会話は、熱を帯びながらも優しく、お互いへの思いやりに溢れた笑顔で始終しました。
だからこそ、神様は二人に表現するという力を与えたのでしょうね。
きっと近いうちに、前野さんとジョーさんの新たなコラボ作品が誕生するような気がします。
もっとお話を聴いていたかったと思わせる、あっと言う間の1時間でした。

トークが終わった後もお話が尽きなかった、お二人の楽しそうな笑顔が印象的な夜でした。
この模様は、Green TVでストリーミング配信されるかもしれません。
その際は、きっとTwitterでJoeさんが告知してくれる・・かな?
イベント「華道家・前野博紀 『花といのちの芸術祭 第一回 廻る〜circle〜』」のサイト
前野博紀さんのオフィシャルブログ
Joe Okudaさんのオフィシャルサイト
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11月4日から8日まで行われていた、華道家・前野博紀 『花といのちの芸術祭 第一回 廻る〜circle〜』のイベント、奥田ジョーさんと前野博紀さんのトークライブに行って来ました。
Joeさんのお話はラジオや実際にお目にかかって伺っていますが、華道家の前野博紀さんとのコラボはいったいどんなものに?興味津々です。
11月7日の夕方、日が沈むころ原宿の駅から会場へ。
ガラス張りの真新しいビルの二階。そこへ一歩足を踏み入れると、目の前の花と木のオブジェに圧倒されました。

コンクリート打ちっぱなしの空間に、床から天井までダイナミックな花と木、そして直線と曲線の複雑なオブジェがディスプレイされ、「いけばな」という常識を覆す迫力。

真っ赤なアンスリウムと、珊瑚のように色づけられた流木のアレンジから始まり、鏡の上に一枚の紙で折られたとは思えない複雑な折り紙の動物や恐竜たち、想像の世界を象徴するようなペイントされた海草。

カラフルな花々が浮かぶ池、生き生きとした色とりどりの花と深い緑。

どこまでも伸びる青い竹のスパイラル、咲き誇り芳香を放つユリの花。

結実した人生の熟年期を表現しているであろう、しっかりとした枝を組み合わせて作られた頑強な船そして朽ち果ててゆく木の実や枯葉の落ち着いた茶色と錆びたトタン板。

人が生まれてから老いるまでの人生を表現したという前野さんの言葉を聞くまでもなく、彼は花や木だけでなく、水、ガラス、プラスチック、金属、折り紙など、異質な素材をも取り込んで一つのストーリーを表現していることがわかりました。

そして、そこにさりげなく流されていたのが、Joe Okudaさんの録音したNature SoundとNSOの演奏。
奄美大島などのジャングルや浜辺で録音された鳥の声、波の音、雨が木々を叩く音が遠く近くに聞こえて、前野さんの作り上げた都会のビルに出現した「森」にリアリティを与えていました。
音のもつ威力。
人の想像力やビジュアルへの影響は、クリアで大きなサウンドであっても、遠くにさりげなく聞こえるささやきであっても、リアルであればあるほど大きいのだと感じました。
本題のトークショーについては、「続きを読む」をクリックしてね。
さて、お待ちかねの対談。テーマは「自然の音」。

開始前から話が弾んでいた様子のお二人が、テレビカメラの前に座りました。
幼少時代を田舎で暮らしたという前野さん。ご自身の体験から自然への畏敬の念や、切った草花や木々を生ける際に花たちに向ける言葉や精神など、植物の命を切り取り、新たな息吹を持つオブジェに変えるという意識の重みが伺えました。
Joeさんも、奄美大島のジャングルでの体験、不思議な音や感覚のお話など、お二人の話は共通する点が多く、次から次へと話は広がり、会話のリズムは途切れることがありません。
Joeさんのお話で印象的だったのは、「音は記憶を呼び覚ますトリガー(引き金)になるのではないでしょうか?」という一説。
確かに旅行や風景写真を見た時に音は思い出さないけれど、波の音や風の音を聴いたときに、自分が見たシーンや好きな映像が思い起こされることはあると思います。
私がJoeさんの音楽を始めて聴いたときにした体験が、正にそれでしたから。
前野さんの生けた花や木々も、Joeさんの音を聞いて、自分たちがいた森や花畑を思い出していたかもしれませんね。
明治神宮鎮座90年記念のDVDの製作話もチラッと出て、お二人が明治神宮のすぐ近所に住んでいて、そしてお互いの家が歩いて250メートルしか離れていないなんて、奇遇な縁のお話も。
そして最後に「Sound of Silence」「無音の音」をいつか表現してみたいというお二人。
雪の音、漆黒の闇、無音の世界に奏でられるはずの音。
草木が真夜中に息をする音、ジャングルに潜む神々の息遣い。人の耳には聞こえないかもしれないけど、その存在感は細胞を通して伝わってくるのかもしれない。
人の耳に届かないかもしれないけれど、そんな特別な音は存在するのでしょうね。
特別な才能を持つお二人の会話は、熱を帯びながらも優しく、お互いへの思いやりに溢れた笑顔で始終しました。
だからこそ、神様は二人に表現するという力を与えたのでしょうね。
きっと近いうちに、前野さんとジョーさんの新たなコラボ作品が誕生するような気がします。
もっとお話を聴いていたかったと思わせる、あっと言う間の1時間でした。

トークが終わった後もお話が尽きなかった、お二人の楽しそうな笑顔が印象的な夜でした。
この模様は、Green TVでストリーミング配信されるかもしれません。
その際は、きっとTwitterでJoeさんが告知してくれる・・かな?
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前野博紀さんのオフィシャルブログ
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