『自宅出産』
つい最近まで全く縁遠い言葉だった。
失礼承知でぶっっちゃけるなら、
モノ好きもいるんだなぁ〜って変人扱いしていた。
病院で出産が一番安全なのにあえて時代錯誤を
するなんて、と。
1カ月前まではそう思っていた。
そして1人目同様、里帰りをして病院で産むことに
なんら迷いはなかった。
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前回
カウンセリングを受けてから”自分を生きる”
”今を生きる”ことになんとか専念してきた。
そんな私に友人が貸してくれた、ある一冊の本が
きっかけで予定が大きく変わった。
『「自然なお産」が日本を変える』 吉村正 著
著者である吉村先生は76歳、助産院の院長。
この人、たった一人で現代医療を疑い、
なるべく医療を介入しないで自然の力、人間の力を信じ
お産を続けてきた人。
結果的に全く薬をつかわず、ミルクを使わず、
現代の産科学の常識では考えられない自然なお産を
行っている。
(例えば逆子、帝王切開経験者等も)
この本はお産にとどまらず、人の本質、夫婦とは、
家族とは、までビシっと書かれている。
とってもとっても奥深い。
そして印象的だったのは自然に母子のペースで
ゆっくり産んだ直後の母子、立ち会った父親の
穏やかな表情のいくつかの写真。
著者は神々しいと表現していた。
ふと自分の病院での出産を振り返ると
自然分娩で安産だったがらしいが、全て助産師ペースで
誘導されるがまま。そして許可なく会陰は切開されるわ、
ゆっくり出てきた子供の頭は押し戻されるわで
体力はない方ではないけど、産後はぐったりへとへと。
正直、2日間くらいは会陰の傷が痛くて
子供を抱く気はしなかった。
それより、私、疲れてるんですけど〜

って被害者気分笑。
子供を愛おしむ気持ちの余裕はなかった。
本によると母子のペースでゆっくり産んだ場合
お互いにストレスがかからないので赤ちゃんも
リラックスして産まれて来るそうな。
母の胸で1,2回オギャーと泣いた後、
スースー寝入る赤ちゃんもいると。
母親もひたすら本能に任せて産むので
一気に愛情ホルモンがシャワーのように出るという。
そんなお産があるの?!
この著者の産院が特別なのか?
それとも一般的な助産院とはそういうところなのか?
そんな疑問がフツフツ沸いてきて
助産院で産んだ友人に電話をし、話を聞いてみた。
やっぱり病院とは全く違う。
お産の主体は母子であって助産師さんは
あくまで強力なサポーター。
そして毎回の検診も全然違う。
病院の1時間、2時間待ち、1分検診が当たり前と
思っていたが助産院では最低30分はじっくりかけて
妊婦の状態や赤ちゃんの様子をみるという。
事務的、流れ作業的な病院(←私が通っていた病院)
とは違い、助産師さんとの関係はとっても濃い。
友人はこの人がいるなら里帰りじゃなくても
やっていけると思ったという。
その友人に、まずは近くの助産院に見学に行ってみたら?
と背中を押され助産院、検索。
電車で4駅ほどのところにみつけた『みづき助産院』。
NHKの
プロフェッショナルという番組に
ここの院長さんが出ていた。
自然に、人任せではなく自分たちの力、ペースで
産みたいという気持ちと
前回は里帰りだったので、蚊帳の外になってしまった夫と
一緒に乗り越えたいという想いが強くなってきたと
夫に伝えると、まず第一歩の見学の同行に
(しぶしぶ?笑)賛成してくれた。
助産院に電話した翌日の土曜に見学できるという。
慌ててネットで調べた情報だと助産院では、
まず夫婦共に意気込みを問われるらしい。
なぜ一番安全な病院ではなく、助産院なのか?
私の想いは固まっていたけど、特に出産法について
興味のない夫は最悪、エリカ様ばりに「別に…」と
言いかねない。
かといって前もって打ち合わせをし偽るのも違うな〜と。
(夫はそういうのが大嫌いだし)
そこであなたたちには無理だと言われてしまったら
終わりなので見学会という名の面接だと思い
内心バクバクで向かった妊娠24週、7ヶ月目。
(本当は20週までに行かないといけないらしい

)
長くなってしまったので次回に続く。
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妊婦記録
心身ともに問題なし。
Ca・Mgサプリメントを飲んでいるおかげか
足のつりは全くない。
その他 葉酸、Fe、V.Cのサプリメント摂取。
週1,2ペースで鍼灸に通い、腰痛なくなる。
お腹が大きくなってきたのでMサイズのマタニティパンツが
きつくなってきた。いよいよLサイズ!