岸信介氏は満州国の高官も務めたわけだが、その思想は反共だが決して市場経済論者ではない感じがする。つまり、国家社会主義というわけである。実際、戦後追放解除後に衆議院選挙に出るとき、右派社会党から出ることも考慮したらしい。
政治家・安倍晋三はでは国会社会主義者かといえば、そうとも言い切れないところがある。国会主義は確かだが、ネオリベラル的な経済政策を取っているからだ。しかしながら、ややイデオロギー過剰な面が強い事は確かだろう。
安倍晋太郎氏はそんなに観念過剰なところはなかった。晋三氏の思い込みの深さは、どうやら性格形成の過程に淵源をたどるのが自然なのかも知れない。

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