オバマ政権の最大の課題は、金融危機の解決と米国外交の立て直しとのこと。
しかし金融危機の解決は容易ではない。オバマ大統領が打ち出した70兆円余にのぼる景気対策の規模や効果について、疑問や批判が出されている。
米国の金融危機は、もはや米国だけでは乗り切れない。米国は自らの生き残りのために、あらゆる手を使って、法外ともいえる要求を他国に求めてくる。
オバマの外交は、平和外交を進めるといっても、「テロとの戦い」を徹底し、9.11の首謀者といわれるアル・カイダ壊滅に向けてアフガンへの増兵を行なう。就任演説ではテロとの戦いの継続を宣言した。
就任直前に起きたイスラエルのガザ虐殺に対しても、1月22日に行なわれた就任後初の外交演説において、イスラエルの自衛権を支持することを明確にした。
つまりブッシュ政権がもたらしたアメリカの苦境を抜け出すために、より強く国際社会からの協力を求めてくる。そのために最も期待されている国が日本のようだ。
日本はいま政府も国民もオバマブームで、与野党ともにオバマ政権との人脈作りを競っている。日本国民は、米国民以上にオバマ大統領を支持している。
オバマがアフガニスタン増兵への協力を日本政府に求めてくれば、どうするという声が聞こえる。本心では改憲を望んでいる自民党も民主党にとっては、実は渡りに船なのだろうがまさかそうとも言えない。だから腰が定まらない。
要は、ブッシュであろうがオバマであろうが、私たちはどうしたいのかが大切なはずである。
今、ポチは飼い主が死んだのに、古い飼い主の帰りを駅前で待っているように見える。新しい飼い主は、家計が苦しい。果たしてポチをこれまでのように家に置いてくれるのかどうか、ポチは心配している。
果たしてポチは、これからどうするのか。

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