仙谷官房長官は21日午後の記者会見で、衆参両院の新議員会館が無駄遣いではないかという指摘に対して「(官公庁が)ただで記者クラブを提供していることは、世の中から見れば無駄かもしれない」と反論したそうである。
日本新聞協会編集委員会は、「ワーキングルームとして公的機関が記者室を設置することは、行政上の責務」とした上で「記者室が公有財産の目的外使用に該当しないことは、裁判所の判決や旧大蔵省通達でも認められている」との見解を発表しているそうである。(21日共同)
しかしながら、記者クラブ問題でいつも不審に思っていることは、官邸の記者クラブだとかにはどうしてまだ若手の記者が駐在していて、いつも生ぬるい質問しかしないのかということである。
ベテラン記者が、鋭いツッコミを入れたりするという光景がついぞ見られない。
それに、人から聞いた話だと、若手の記者は質問することよりも、パソコンを持ち込んで聞いたそばからパチパチとキーボードを叩くことばかりに熱心だという。
さらによく聞いてみると、こんな話もあった。
記者クラブとか、番記者と言われる人たちを「新聞記者」だと思うから間違いなんですね。彼ら(彼女ら)は、聞いたことをメモするメモ係なんだそうです。記事を書く「記者」は本社の机の前に座っていて、集まって来るメモをもとに記事を書いているという、そういう図式になっているらしい。
よくテレビに出てくる新聞記者上がりのコメンテータや政治評論家の方々で、すべて見てきたような政治家の情報に通じている方々がいますが、あれもほとんどはメモからの情報だそうです。
まあそれはそれで、「分業」だからそういうもんかということなのですが、問題はむしろ、例の官邸機密費という奴を使って、若い「記者」がマジメに仕事して集めた膨大なメモのいくつかを機密費を使って買い取っている形跡が、少なくともこれまではあったらしいということのようです。
特に野党関係の情報は、国会対策上の必要があるらしいですね。
ああ、政治記者の中には伝説の「書かざる記者」がいたわけですが、そういう人はつまり情報を売ることで報酬を得ていたということなんでしょうか。
結論。人のことを「ムダだ。ムダだ」と騒ぎ立てる人が、「オマエこそムダだ」と言われるということかも・・・。

0