仙谷由人サンは、「原発を今止めたら日本の自殺行為」といったけれど、どうやら自殺行為に走っているのは民主党自身じゃないのかと思えてくる。まあ、民主党が集団自殺するのは勝手だけど、アタシを巻き込まないでくださいね。
あなたがもし民主党議員だったら、消費税法案に賛成ですか、反対ですかと問う人がいる。
断っておくが、ワタクシは09年の選挙で民主党に投票しなかったし、アタシがもし民主党の議員だったら、なんて想定はほとんど想定外のソトの世界である。
とはいうものの、アタシは「子ども手当」という政策には賛成である。自民党のように、業界や企業に補助金を出してカイシャを救ったり、業界団体などを通して金をばらまく政策には反対で、それなら個人に直接お金を出す方が良いと思っている。
日本の社会保障は、年金などの老人向けのプログラムが多すぎるから、それを現役世代の子育てや失業対策、若い世代の職業訓練にシフトすべきだと思っている。
たしかに民主党の「マニフェスト」にはそういうような内容が書いてあった。しかしながら、民主党が野党時代からの様子を見ていれば、民主党のマニフェストは、とにかく自民党の反対のことを書けば良いんだという感じでまとめられたことが分かってしまって、何か新しい将来社会への構想に基づいているとはとても思えなかった。
そのために、アタシは民主党へ投票することをしなかったのだ。
民主党のかのマニフェストは寄せ集め感が強くて、全体を貫く思想がないというのが実感であったので、よく読めば、おやおやココとアソコの整合性はどうなっているのかな、というところが多かったんですね。
でも、多くの人は自分の関心が強い分野の部分しか見ないから、あたかも自分の言っている政策が政権交代で実現されるのかと誤解した人が多かったのじゃないでしょうか。
それでも彼らのマニフェストには、(部分的にせよ)賛成だったんだから、もしあなたが民主党の議員だったら消費税率値上げ法案に賛成なんですね、と言われるかもしれない。
確かにアタシは、消費税率がもっと高くても良いと思っている。しかしそれは、さっき言ったような社会福祉政策の改革がセットでなければ意味がない。それのために使うという確証がないままに、税率だけ先に上げて、税収を確保してからということにははっきりハンタイだということである。
次の衆議院選が来年の夏までにはある。今のままでは民主党はほぼ消滅するだろう。
自民党に多数の支持があるとは思えないが、比較第一党になれば今の選挙制度では過半数の議席も狙える。構造不況会社に雇用調整助成金をばらまいて延命させて、働く人間個人は助けない性向が強い自民党が復権するのは間違いない。
そんな彼らに「財源」を与えるのは、いかがなものかと思うのである。
それにしても、自民党はかつて社会党の生血を吸って政権に返り咲いたんだけど、今回もまた一度死にかかったのに生き返るんだろうか?まあ生き返っても、あくまで延命装置付きのようにも思えるんですけどね。

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