亡くなられた如月小春さんが、こどもの演劇教室での経験をこう語っている。
「演劇を通じて、ある役柄の人物の心のなかに深く入っていったり、役柄を通して相手役の人間と深く関わっていったりしたときに、子どものなかに非常に大きなエネルギーの爆発が起こるのが見えることがあります。この子はいままでたくさんの人と触れてきたはずなのに、こういうコミュニケーションの体験をしたことがなかったんだなと思うことが多くて。日本の子どもたちには演劇のように、人間の心について考え、表現する、そして他人と関わっていく媒体がとても必要なのではないかと思っています。」
(分かち合うストーリー 演劇と人間交流 如月小春×デッサ・ケサダ対談 アジアセンターニュース1998 Autumn NO.10 )
まあこれは子どもの話にとどまらない。
要するに、日本の大人たちこそ、今までたくさんの人と触れてきたはずなのに、ホントのコミュニケーションの体験をしたことがなかったんだなと思ったりするのであります。
まあ、これじゃあ、政治が面白いはずがない。そこには何もエネルギーの爆発がなく、人と人とが議論によって新しいものを生み出すことがないんだもの???

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