TPP交渉の年内妥結は難しくなったとの報道が流れている。
詳細はアタシなんぞの知られるものではないけど、昔、いささかフィリピン関係の仕事をした経験から言えば、アメリカには砂糖の関税がある。アメリカ国内の砂糖生産者を保護するために、高い関税がかけられている。
代わりに、いくつかの砂糖輸出国に輸入割り当てを与えていた。
たしか、オーストラリアなどはいつもこのアメリカの砂糖の関税に不満を述べていた。
つまりアメリカは、他国には関税撤廃を主張し、自国はしっかりと関税などで保護している。
ニュージーランドは、乳製品や牛肉に関してアメリカ市場の「閉鎖性」を批判していた。
まあ、アメリカが自国の砂糖の関税を撤廃するとでもいえば、TPP交渉は大きく前進するかもしれないが、たぶんそうはなるまい。砂糖の関税はしっかり守ろうとするのではないか。
そうなれば、TPP交渉の行方はおのずと知れてくる。
まあ、アメリカがぜんぜん譲歩もしないうちから自国の市場を完全開場しようという奇特な心を持った国があれば別だか。

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