細川・小泉の即脱原発は一見魅力的である。だが、首相が決断すれば脱原発できるというのは本当か、アタシには不安である。
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原子力村というか、核マフィアの世界は甘くない。首相が宣言しても、そう簡単には社会的に死なないだろう。
原発を止めて、目先の原発推進の内閣や政治家を追い払っても、脱原発を支える社会改革がない限り、御用学者や御用政治家らは次から次へと湧き出てきて,原発・核燃料施設は復活するのではないか。
首相の脱原発宣言はしだいに骨抜きにされる。
たとえばこういう記事が小さく報道された・
「核物質や原子力施設を防護・保全する「核セキュリティー」を重視するオバマ米政権が日本政府に対し、冷戦時代に米国などが研究用として日本に提供した核物質プルトニウムの返還を求めていることが26日、分かった。
このプルトニウムは茨城県東海村の高速炉臨界実験装置(FCA)で使う核燃料用の約300キロ。高濃度で軍事利用に適した「兵器級プルトニウム」が大半を占め、単純計算で核兵器40〜50発分程度に相当する。
日本側ではこれまで「高速炉の研究に必要」と返還に反対する声も強かったが、米国の度重なる要求に折れて昨年から日米間で返還の可能性を探る協議が本格化している。」(共同26日)
核燃料サイクルは軍事と表裏一体である。多くの国が放棄したのに、日本政府が開発不可能と知りつつ多額の予算を投入してもこれを継続しているのはなぜか。やはり高濃度のプルトニウムを保持したいからであろう。
まあそれに、横須賀には原子力空母という原発が2基あるし…。
原発は止まった。しかし核燃料サイクル施設は動く,そんな奇妙なことが起これば、それこそ日米関係が怪しくなるのではないか?まあ、日米関係を悪化させても靖国に参拝したい首相を頂いている限りシカタナイ???
もっとも、細川都知事が東京都内を秘密裏に走る、使用済み核燃料輸送トラックを止めるということを宣言でもするんなら、熱烈に支持してもいいけど。

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