日経新聞に、火山噴火予知連・藤井敏嗣会長(京大名誉教授)のインタビューが出ている。鹿児島県の口永良部島の新岳が5月29日に大規模噴火を起こし、箱根山で噴火警戒水準が引上げられた。噴火警戒水準が引上げられた火山は10カ所にのぼっているそうである。このような状態はどう見ればいいか。藤井会長はこう言った。
「日本列島の噴火の歴史を振り返れば、普通の状態に戻ったといえる。1929年の北海道駒ヶ岳の大噴火以降、日本の火山は異常なほど静かな時期が続いていた。17〜19世紀には富士山や浅間山をはじめ、100年に4〜6回の割合で大噴火が起きた。それが本来の姿で、今後100年間に数回またはそれ以上の大きな地震が起きるだろう。」
そうか、やはり20世紀後半は日本列島が異常に静かだった例外的な時代だったということなんだろうかね。

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