女性ノンフィクションライターK・Mの書いた「関東大震災朝鮮人虐殺の真実」とかいう本が、新たに夫の男性の名前で別の出版社から再刊されたという。
そこには朝鮮人の暴動はホントにあったということが書かれているが、その証拠は当時の新聞記事に書かれているからというものだった。ところが、真相はというと、大震災から1ヶ月はその種のウラ取りなしのただの流言飛語を無批判に書き散らした新聞記事が横行したということで、それが民衆をして急ごしらえの自警団の結成に走らせ、朝鮮人狩りに走らせたということである。
警察も最初はその種のウワサを信じたのだが、さすがに人々の行動が過熱しすぎたこと、そして拘束した朝鮮人を取り調べても、暴動や略奪の事実や疑いが皆無であったことから、数週間で今度は「火消し」に躍起になった。
新聞記事がたくさんあったから、というなら袴田事件で袴田氏が逮捕された直後の新聞を集めて、やはり「えん罪だというのはウソだ」というような本を書くようなものだということだと、関東大震災時の朝鮮人虐殺の事実を調べた「九月、東京の路上で」の著者の加藤直樹さんが、IWJの岩上氏との対話の中で語っていた。
日本人は新聞に書かれていたということを鵜呑みにする比率が、諸外国に比べて格段に高いという調査がどこかにありましたね。これは学歴が高いとか低いは関係ないみたいだ。
それにしても、あの女性ノンフィクションライター女史、どうしちゃったのかね。借金かなんかで、よほどカネに困ったのかな?

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