スーパーマーケットという業種はもはや儲からない。イトーヨーカドーはセブン&アイ・ホールディングスの中ではむしろお荷物で、コンビニのセブンイレブンが利益を稼ぎ出している。大手スーパーのグループのなかで利益を出しているのは、セブンとイオンぐらいなものだというが、イオンにしても、利益が出ているのはジャスコではなく、イオンモールのデベロッパー事業だそうであります。
まあでも、イオンモールは確かに繁盛しているが、駅前商店街がシャッター通りになったことの元凶みたいに言われている。セブンイレブンの店主は結局本部に利益を吸い上げられているだけなのかなあなどと思うと、アタシは無関係ながら、あまりそこに働く人たちが楽しそうには見えなかったりもする。
そういえば、小売りの酒屋の商売が立ちゆかなくなり、コンビニに衣替えするという話はよく聞く。お隣の韓国では、大企業のビジネスエリートたちが企業内競争に敗れて40歳で事実上の定年になり退職すると、あとはコンビニ店主になるとかいう話を聞いた。いずれにせよ、大企業帝国の末端で独立した商人というよりは、昔見たフィリピンのサトウキビ農園の農業労働者と農場管理人のような世界だ。

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