「磯崎氏は、東大法学部を卒業し、旧自治省に入省したトップエリートの官僚だった。磯崎氏が書いた『分かりやすい公用文の書き方』『分かりやすい法律・条例の書き方』(ぎょうせい)は、優れた実用書である。両書を読むと、磯崎氏が自分が持つノウハウを国民に提供することにもエネルギーを割く良心的官僚であったことがわかる。」
「これほどの人物が『法的安定性は関係ない』というような、乱暴な発言をするところに現下政治エリートの病理が端的に表れている。磯崎氏の内心で安倍政権を守ることと日本の国益が一体化している。それ故に客観性、実証性を軽視し、自らが欲する形で世界を理解するという反知性主義のわなに足をすくわれているのだ。悲しい。」(東京新聞 本音のコラム「法的安定性」佐藤優)
なるほど、これが佐藤氏のいう「反知性主義」の定義か。「客観性、実証性を軽視し、自らが欲する形で世界を理解する」・・・。

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