北朝鮮といえば、「飢餓」だとか、「すでに経済が崩壊寸前」などという報道がずいぶんあったけれど、どうも雰囲気が変わってきた。
少し前、石丸次郎さんのお話では、中朝国境からの脱北者が劇的に減っているという話だった。もちろん、中国などの取り締まりが厳しくなったり、捕まれば北への送還があったりするということもあるのだろうが、どうもそれだけではないということのようだ。
そこへ最近、別の筋から中朝国境に近い中国国内の朝鮮族の多いあたりからの話として、中国経由で北朝鮮国内の地下資源の貿易が盛んになっているので、どのくらいなのかは定かではないものの、政府は外貨収入で一息ついているという話が伝わってきた。
ふーん。アメリカの金融緩和が投機マネーになって、途上国の資源価格を上昇させているというけれど、どうやら北朝鮮にもそのおこぼれは回ってきたということのようだ。
まあそういえば、中国から北朝鮮への航空機内は、欧州各国の企業関係者の姿がかなり見られたという話も数年前に聞いたことがある。
そう考えれば、北朝鮮がこの機会に政権の世襲に向けて一歩を踏み出そうとし、軍人としての経歴はない息子さんに、何らかの「実績」を積ませるため、米韓と決定的な軍事衝突には至らないように配慮しつつ、何らかの脅威を与えるような行動に出ようとする意図を持つこともあり得るということか?
かつて日本の高度経済成長の要因はいろいろあったが、1950〜60年代には国際的に安い資源が手に入ったことが大きいとされる。
「資源バブル」の時代になると、ますます日本の経済の先行きは、あまり明るいものとは言えなくなる。どんなに質で勝負の日本製品を復活させても、資源や原材料が高ければ、利幅は少ないから、それが給与として回ってくる分は限られているということなんでしょうね。

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