目がぼんぼんに腫れて重い。
深夜、号泣のせいだ。
昨日、
そうだ、着物のバーゲンが終わってしまう、行かねば。
思い立って30分足らずで地下鉄に乗った。
…しかし正直期待薄、なんたって最終日。こんな日まで素敵なものを出しつづけるほど店は甘くないだろう。
それでも行かねば気が済まず。
・・・やっぱ、そーすかぁ。
一応汗だくで大した品数もない展示品を念入りに超ダッシュで物色。
・・・ま、気が済んだ。
ということでbookOFF。
ひょえー、なんて皆様すばやいんだー!
どーしようかなー、一回りして考えよーなんて迷ったら既にOUT。
しかも、迷ってたってことはそう購入に思い入れがあったわけじゃないくせに、
見ると無い!となると激しく欲しく、激しく悔やまれた。
…嗚呼いずれにしろ「思い立ったラ、吉日」とすべし。
そこでお目当ての本探すもあるのは「中」のみ。
またも迷う。
なんだよー、んもぅ〜、ふざけやがって〜クソ本屋め!
って、勘違いである。
ここは本屋とはいえ中古やであり、流通はそこそこ売れたものが時間を置いてそこそこ数確保されるわけで、新刊本を期待は当然していなくとも定番なら…と思うひとが実は水面下競って世界だ。
そういうのもたまにGet出来て半額LUCKYってのもあるけど、
実はそういった「落胆の先にある思わぬめっけもの」これこぞが極意、なんたって半額である。読了後の落胆も少なくて済むってモンだ。
あらら、なんと前置きの長さよ。
そんなんで「さくら/西加奈子」
購入後パン屋で読み始めた途端にポロンと涙。
ヤバイ、こんなとこで泣いてる場合じゃないぞ、緊急帰宅。
そこから読み出しとにかくジャージャー泣けてくる。しょっちゅう泣けてくる。
可愛くて、優しくて、暖かくて、羨ましいのだ。
…なんじゃこの家族はー、というほどの兄ちゃんと僕と美貴とおとうさんとおかあさん。オカマのサキコさん、オナベの薫さん、そして犬のサクラ…挙げたら全員。
・・・なんだ、この感じ、いつぞや味わった事がある…
ジョン・アービングだ。
ガープの世界とホテルニューハンプシャー。
似てる、けどこちらは日本で関西弁でより近しい感がある。
あの時もそうだった。
登場人物がまるで知人、友人のように思えて物語に一緒に入り込みその場で一緒に、もしくは近所で長谷川さんちを見つづけてる気分になる。
こんな素敵な一家にもやっぱりコトは起こるわけでガラガラと崩れてゆく。壊れだすと信じたくないスピードで見えるものは姿を変えいく。
なんでだよー・・・・・
そして、それでも一家は再生する、サクラと一緒に。
サクラの言葉、犬とか猫とかを飼ってる人間のそのコに対しての捕らえ方ってその動物が話す話し言葉に現れる。僕は男の子だからなんだろうな、サクラはおしゃまな上品な犬だった。
読み進んで行くうちに赤瀬川原平ちのニナを思い出した。
何の本だっけなー、ニナの事書いてたのはー。
よく似てると思ったのだ。そして凄くいとおしいー「ゼロ発信」だった。
読み終わったら3時過ぎてて既に涙と鼻水で顔が重くなっていたが、めんどくさくなってそのまま就寝。
したら朝、・・・案の定だった、というわけだ。

←読書のお供。
もう何十年も使ってる。なんとサンリオ製、けど落ちてくるコーヒーの量を調整できると言う優れものだ。
そして、先日Tちゃんが吸ってた化学物質無添加タバコ遂にドンキで発見、これマジ嫌味がない。

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