『官僚たちの夏』城山三郎(新潮文庫)
子供の頃、NHKがドラマ化したのを覚えています。記憶の中では割と現代に近い話だと思ってましたが、実際には戦後からあまり時間が経ってない時代の話です。高度経済成長前夜。
記憶の中では、ただカッコ良いなぁって純粋に思ってたけど、今読むと、ちょっと違和感があるというか、独善的というか、そんな感覚を受ける。作家もそんな深いトコロを書いてたのか。
現場から本部に異動して、見方が180°変わったからか、良い悪いじゃなくて、物事って一面じゃない、って思い知らされた最近だから、余計そう思うのか。
読み応えのある一冊でした。

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