ロードレースの小説が秀逸な近藤史恵さん。他の小説も良い感じです。テンポが良い。
「賢者はベンチで思索する」「ふたつめの月」(文春文庫)
久里子シリーズ。謎あり、恋あり、家族の話あり、犬あり。なかなかホワッとした、暖かいミステリーです。
「天使はモップを持って」「モップの精は深夜に現れる」(文春文庫)「モップの魔女は呪文を知ってる」(実業之日本社文庫)
お掃除バイト、キリコの物語。これも、謎あり、愛あり。基本は暖かいお話。この作家さんのミステリーは救いがあるし、基本は暖かいが、きちんとした毒もあるのが、浮世離れしておらず、面白い。
「さいごの毛布」(角川文庫)
犬の老人ホームを舞台にしたお話ですが、2つの家族の物語です。
以上は女性が主人公の小説。ロードレースシリーズとは同じ作家さんとは思えない感じだけど、小気味良い感じが通づるトコロがあるのかな。

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