近藤史恵さんの作品をまとめ読み。
みかんとひよどり(角川文庫)
レストランシェフとマタギの男のジビエを通じた物語。ミステリーですが、近藤史恵さんのミステリーは、目を背けるほど、ダークではないので、読みやすいです。料理と犬が好きなんだろうなぁ、と分かる。
インフルエンス(文春文庫)
こちらはやや重めのテイストのミステリー。以前も他の小説・作家さんについて書きましたが、この作品も壮年の作家さんの技術が光る作品。ハッピーエンドではないし、これで良いのかと少し思うエンディングではあるものの、寧ろ人生はこんなもののような気もします。
わたしの本の空白は(ハルキ文庫)
サスペンス自体はあまり読まないし、そもそもミステリーとサスペンスの違いも曖昧でしたが、この本を読んで、これがサスペンスか⁈と何故か納得してしまった、そういう作品。全く予想できない展開、まさに急展開。すごい、の一言。
昨日の海と彼女の記憶(PHP文芸文庫)
ミステリーはミステリーでも、青春ミステリー。田舎の描写とか写真の描写とか、見たことないのに(実在もしないのに)目の前に想像させられる、それが近藤史恵さんの凄さ。

2