野良猫くーちゃん、毎度ご来店〜

♪
食う。
食う。
腹いっぱい〜
最近のくーちゃんはすっかりグルメ?
ドライFと缶詰2種、選んで食べる。
そして以前なら残すなどあり得なかったが、
こうして少し残して帰る。
ちょっとぉ〜

マナー悪いんじゃない?
多分、よそのお家とはしごメシしているからだ。
そして好き嫌いも出だした。
何でも食べるということはなくなり、
好きじゃないとほとんど食べずに帰るのだ。
そんな時は、
やれやれ〜、とちょっと悲しい気持ちで食器を片付ける。
そして残り物は捨てるしかない。
先日、横浜の従妹から電話があり、
子供の夏休みに北海道へ来るらしく、
それでどこか海へ行きたいので良い
民宿はないかと訊かれた。
もう、夏休みの計画を立てるのかと驚いたが、
確かに良い民宿は早いうちに予約が必要かもしれない。
北海道の夏は短い。
だから海水浴が出来る日も少ないのだ。
七月の二十日〜お盆前までがピーク。
なるほど、これは早急に調べてやらねばならんだろう。
しかーし、
どこの海水浴場に何と言う民宿があるのかを調べるのは簡単だが、
その民宿が当たりかどうかを調べるのは難しい。
ともかく、行く場所を決め、
そしてそこで良い民宿に泊まった事のある者を探さねばならん。
民宿には大きな当たり外れがある。
ワタシは結構、民宿では当たりを引いているが、
外れを引いた者の悲惨さも知っている。
ワタシは離れ島が好きだ。
海はキレイだし、車も少なくて気持ち良い。
焼尻島は非常に美しい島だ。
小さいが、真っ白な浜もある。
砂のように小さい貝がらが砂浜のようになっているのだ。
そこの海の色はまるで南国みたいに青い。
北海道の海辺は余りキレイではない。
だからこんな離島がオススメなのだが...。
奥尻島へ行った時の事だ。
人数が多かったので、みんなが同じ民宿を取る事はできず、
何とか三つの民宿に予約を取りつけ、
適当に三つに振り分けた。
奥尻島の民宿、きっと焼尻島のように海の幸満載と期待した。
大当たりはワタシが入った民宿だった。
宿賃は一泊六千円。二食付き。
まづ、着いたその夜は鍋だった。
この真夏に鍋!?
と誰もが怪訝そうに鍋を睨みつけた。
しかーし!
その鍋の蓋を開けてみると、一面オレンジ色だった。
つまり、
全部、ウニ。
オレンジ色のウニの海の底にはエビやすり身団子や野菜。
ウニの鍋は初めてだったが、
これが得も言われぬほどの旨さ!
口の中いっぱいのウニだ。
もちろん、他にもおかずは盛りだくさん。
船盛り、天ぷら、酢の物、山菜料理。
新鮮な海の幸にこれ以上は望めないという満足を味わった。
そして朝食なのだが、
こんな豪華な朝食はもう二度とないだろうというラインナップ!
新鮮でまだ透き通っているイカの刺身、
黒カレイの煮付け(デカイ!)
そして、
アワビの刺身。
このアワビの刺身、一人分がとても多かった。
ワタシはアワビの真ん中だけを齧りついて食べたくらいだ。
カニの鉄砲汁も美味〜♪
野菜や山菜の炊き合わせも美味しかった。
朝食にこんな期待はしていなかったので、
みんなとても驚いた。
さて、一泊の予定なので帰りの船の時間まで海水浴だ。
一泊二食のはずだが、
民宿のご好意で一緒にお昼に焼き肉を浜でする事になった。
他の民宿の友人たちも誘うので、
肉はワタシたちが買うことにした。
それで、他の二つの民宿に居る友人たちと合流〜
が、ここで一番海に近い民宿に泊まった一行が暗いのだ。
目の前は海、
なのに、夕食は
豚カツだったそうだ。
そして朝食は納豆と卵焼きとのり、
まっこと普通のメニューだと。
民宿の値段は同じ。
何と言う、不運であるか!
幾らなんでも、島まで来てこれはないと、
激怒を通り越して撃沈していた。
もう一組の方はまあ、良かったらしい。
刺身もウニも出たし、美味しかったと。
けれどもワタシたちの民宿の比ではない。
お昼は浜で焼き肉すると言うと、
その外れの民宿に泊まった友人は、
「お昼はやっぱり海の幸をどこかで食べたいよ。」
そう言ったので、彼らだけ別行動となった。
さて、ワタシたち二組は民宿の人に教えられた肉屋で買った肉を持ち、
待ち合わせの浜へ向かった。
民宿の奥さんと子供たちが炭をおこし、準備万端、
と思いきや、ダンナさんがいない。
しかし、ダンナさん、浜に船で現れた!
岩場に船をつなぎ、何やら運んで来たのは、
またしてもウニ、アワビ!
「炭で焼くとまた旨いんだよ。」
何から何までの心配り、誰もがダンナに惚れたよ

殻つきのまま焼いたウニとアワビを食べ、
船の時間までビールを飲んだ。
子供以外はほとんど誰も海になんか入らない。
最高の海水浴(?)だった。
と、まあ、こんな具合に民宿には格差がある。
それが値段の格差ならまだ納得するが、
そうではないところが恐ろしい...。
さて、従妹には島をすすめてみるつもりだが、
焼尻にしても、奥尻にしても、
まだあの民宿はあるだろうか?
いや、ワタシ、その民宿の名前を覚えていないのよ。
ほとんどずーっと酔っ払ってたし(^^;)
あの宿を予約した友人に聞いて見なきゃ...。

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