さっき、病院から帰って来ました〜

いつもの事だが、なっちは車の中でずーっと鳴いている。
病院の中では大人しいんだけどね。
家に帰ると本当に嬉しそうだ。
今日は傷口の消毒、
そして盛り上がってきた肉細胞の活性化を促す薬を塗った。
ワタシは傷口の様子がどうしても良くなっている様には見えなかったが、
先生が傷口を洗ってよく見えるようにすると、
言われるように傷口まわりの肉が盛り上がっていた。
「うん、良くなって来ているよ。」
千金にも値するお言葉だ♪
良くなってる〜
先生に例のハイドロコロイドの貼り薬を聞いてみた。
ネットからプリントアウトしたのを見せた。
先生は知ってはいるようだったが、
この傷口には貼れないよと言った。
「これはね、傷口を密封しなきゃならないんだよ。
でもこの傷では無理だよね〜」
そしてきっと、自分で剥がしちゃう。
剥がさないためにはカラーを着けるが、
それでは猫にストレスがかかって、
尿便の排泄もスムーズにならないかもしれないそうだ。
今はせっかく元気なので、
このままの方が良いと結論された。
ワタシも納得した。
そして痛み止めは今日の分までしかないので、
心配だからともう少し出してもらった。
抗生物質も追加された。
次に来たらまた傷口を洗って、薬を塗るそうだ。
先生は本当にワタシの話をちゃんと聞いてくれた。
ドレッシング材のプリントには「動物クリニック向け」ヘルスケア、
と書かれていて、興味深そうに見てくれた。
やはり良い先生だ。
治療もなっちにはまったく負担になっていないようだし。
いつ見ても手際が良く、安心して見てられる。
こんなわけで、今もなっちの傷はむき出しだ。
見ればやはり胸が痛む。
見ると胃が痛くなる、と先生に言うと、
「痛そうに見えるけど、本人は結構平気なんだよ。」
「痛くないんですか?」
「普通にしている分には痛くないようだね、でも何かの拍子に、
痛みが走るかもしれない。だから痛み止め、飲ませるけどね。」
それから、他の子にも同じような事が起こるのかを聞くと、
普通は
排便の時に分泌物を出すのでほとんどないと言う。
それが出来ない子がこうなるらしい。
時には自分で出そうとお尻を床に着けてずりずり擦る事もあると。
そう言えば、ファビは時々、やっていた。
最近は見ないが、以前、そうしていたのを思い出す。
お尻ずりずり歩きは一度で終われば出た証拠らしい。
それが翌日も、何度もであれば病院へ来た方が良いと。
膿が溜まったかどうかを調べるには、
肛門腺(肛門の左右辺り)を触ると声を出して痛がるそうだ。
「にゃあ〜ん」ではなく
「ぎゃっ!」と言うそうだ。
なっちは傷が治ってからは、定期的に検査するのが良いそうだ。
自分でうまく出せないからこうなったので、
絞る方が良いのかどうかはその時に判断しましょうと。
なっちが診察を受けている間に、
弟に頼んでもうひとつのかかり付けの病院で、
オグリとサンデーの薬とフードを取りに行ってもらった。
やれやれ、だ。
ダンナの留守中、こうして車を出したり面倒を見てくれる弟に感謝だ。
やさしい弟がいてくれて本当に助かっている。
なっちは帰ってからすぐにごはんを催促して食べた。
そして傷口がある方の足で気持ち良さそうに耳を掻いていた。
やっぱり先生の言うように余り痛くないのだろうか?
あ〜、今もその足でアゴを掻いてる〜
こっちの胸がキリキリするばかりだわ…


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