松原信者の巨魁、木村貴さんは、私に新自由主義者呼ばわりされたのが不満だったようで、ご自身のブログにて「自分は新自由主義者ではなく自由主義者である!」と嘯いている。
木村さんが「自由主義者」の本を読んでいようがいまいが、そんなことは関係ない。何故かっつうと、「自由主義者」の本を読んでいるからって、その人が必ずしも「自由主義者」であるという証拠にはならないからである。
私は、あくまで木村さんのブログの記事を読んで「新自由主義者」と判定したまでだ。
木村さんの言う「政治と○○の峻別」というのは、単なる規制緩和という意味でしかない。それを松原正風に言い換えることによって、持論が松原思想にさも忠実であるかのように装ってるだけである。
ま、別に木村さんが新自由主義を標榜するのは、それはそれで構わないと思う。
木村さんの思想を矯正しようなどという大それは考えは持ってないし、私は嫌いだけれど、新自由主義を一つの立場として認めるのにやぶさかではない。
ただ、新自由主義を称揚するあまり、こんな出鱈目なことを書くのは如何なものだろうか?
民間の遊園地でも事故は起きる。但しそれが官立の遊園地と決定的に違ふ點は、深刻な事故を起こせば客が來なくなり、下手をすれば倒産すると云ふ事である。官立企業は絶對に倒産しない。そのやうな樂な環境に置かれた經營者や社員が眞劍に利用客の安全を考へる筈が無い。今囘の事故を受け、政府は遊園地への規制を嚴しくするらしいが、無意味であり税金の無駄遣ひである。官立企業が官立である限り、類似の過ちは必ず繰返される。過ちの囘避を最優先する動機がないからだ。民間企業はそのやうな規制がなくとも、長期的な費用と收益を天秤に掛けて自主的に安全対策を実施する。
「地獄の箴言」より「官立遊園地の悲劇」から一部転載
官営が立派だなどと言うつもりは毛頭ないが、民営だって木村さんが言うほど立派ではない。
人間というのは、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」生き物である。
失敗した時は反省するが、時間が経てばやがて失敗の苦痛を忘れてしまう。人間の集合体である組織だってそれは同じ事。
ましてや、今は構造改革による規制緩和によって、どこの企業もコストダウンに躍起になっている。そうなってくれば、価格競争のため「コストダウン」の美名の下に安全対策はなおざりにされる可能性は極めて高い。
実際、
バス業界なんかでは規制緩和によって事故が増加したらしいしね。
民営化が必ずしも安全を保証するとは限らないのである。

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