最近は保守派知識人の劣化ぶりがやたらと目に付く。
こないだ、たまたま買った「週刊新潮」に保守派知識人として知られる高山正之の「変見自在」なる連載が酷い。
タイトルは「小泉効果」。
ここでいう「小泉」とは小泉純一郎のことではなく、元厚生次官を殺害した小泉毅の事。
高山はこの連載の中で、仏政府の手先になって阿片売買をしていた村長を殺害して銃殺刑になった少女のエピソードを紹介した上で、こんなことを宣う。
小泉毅は当たり屋を生業にする社会の屑だった。
ただ最後だけはベトナムの少女によく似ていた。彼は親しい女性と最後の晩餐と取り、家具を売って身辺整理をし、親に手紙を書いたうえで元役人宅を襲って二人殺した。彼は動機も語らず、弁護士も断って死刑判決を待っている。
狙われた厚労省は年金を流用して官舎や天下りポストのためのハコものを作ってきた。明らかな犯罪だ。
(週刊新潮1/29号 高山正之『変見自在』より一部抜粋)
一応「社会の屑」呼ばわりして予防線をはってるものの、高山は厚労省の役人は悪辣だから、小泉みたいな「社会の屑」に殺されても当然と言ってるに等しい。
秋葉原で罪のない人達を多数殺害した加藤智大を英雄視する手合いと何処が違うのだろうか?
そもそも小泉毅は地元でも有名なクレーマーで、愛犬を保健所に殺された逆恨みで元厚生次官を殺害したに過ぎない。
最近は保守派の凋落が著しいが、こんな奴が「保守派」を称して言論活動をしてるんだから、凋落しても当然だろう。

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