かんぽの宿のオリックス譲渡問題が噴出し、国民の間にも少しづつではあるが、郵政民営化が決して国民のためではなく、外資を含む特定資本による郵政利権の私物化のための改革であったことが理解されるようになってきた。
かんぽの宿関連のいわゆる郵政利権疑惑については、
喜八さんや元衆院議員の
城内実氏がブログで論じているので、参考にして下さい。
さて2005年の郵政選挙で小泉自民党が圧勝した要因を、「国民は小泉純一郎騙されていた」などと言われることがあるが、私はこの意見に賛成できない。
「騙された」という言葉の背後には、「私は悪くない」という意識がある。
いくら何でも、「騙された」じゃ有権者としてあまりにも主体性がなさすぎる。郵政選挙で小泉自民党に入れた人達のなかには、確かに小泉フィーバーに踊らされた手合いも少なからずいるんだろうが、小泉純一郎の可能性に賭けて応援した人達だっているわけで、それならばなぜ小泉純一郎を何故信じて、そして裏切られたかを冷静に分析していかないと、振り込め詐欺に騙される老人の如く、第二・第三の小泉純一郎(すでに出現しているが)にまた騙されるだけんなじゃないかな。

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