私は平沼赳夫という政治家が好きである。
思想信条に心酔するというよりは、彼の真摯な人柄に打たれる。
私は色んな政治家にメールで意見を述べるが、返事を送ってくださったのは平沼議員だけだった。
私は平沼議員の志が成就することを願うけれども、平沼議員のいつくかの政治行動には不満も持ってしまう。
先刻、平沼会派と国民新党・新党日本との合流話が出た時、平沼議員はきっぱりとこの話を否定した。
おそらく平沼議員がこの話を否定したのは、新党日本の代表である田中康夫が民主党の小沢一郎幹事長と懇意であり、この合流話の背後に小沢一郎の影を感じ取ったからだろうと私は思っている。
平沼議員には平沼議員の考えがあるということは承知しているが、あえて申せばこの合流話を無碍に否定せずに「政局カード」として温存しておいても良かったのではないかと思うのである。
支持者の方々には申し訳ないけど、こういう所に平沼赳夫という政治家の甘さを感じ取ってしまうのである。
政局一辺倒で政策が皆無な政治家は言語同断だけど、政局を切り開く能力が無ければ胸に秘めた政策を実現することが叶わないのが政界の現実でもある。
平沼議員には、もっと政局を切り開く能力を身につけて欲しいと願うばかりである。

20