2012/7/15 14:44
トイレが鬼門
こんばんは☆
今日は私のお誕生日。
とうとう56歳になっちゃいましたぁ。
皆さんの手を借りながら、生きてこられた事に感謝です。
お誕生日のお祝いを兼ねて、彼と軽井沢に旅行に行ってきました。
なんで軽井沢かと言うと、昔の日記をパラパラとめくるとそれらしい事が書いてあります。
その時は彼の事は公表していなかったので控えめに書いてありました。
1年半前に始めて彼と旅行をしたのが軽井沢で、そこで大変な事が起こりました。
初めての旅行だし、せっかく軽井沢まで来たんだから夕食の時にビールだけでは物足りない私は「ワイン飲もうよ」「えっ、飲むの?」「グラスワインなら良いでしょ?」話が決まってから赤と白のワインを頼みました。
そこからが悲劇の始まり。
あまりお酒の強くない彼は喉が渇いたせいもあってワインをグイグイ飲み始めました。
「私がそんなに飲んじゃだめだよ」と言ってるそばから、黙りこくったまま立ち上がって「トイレ行ってくる」と行ってしまった。
なかなか帰ってこなので嫌な予感がしてきた。
いくら待っても帰ってこないんだよね。
すると支配人の人が来て、「お連れ様がトイレで倒れて怪我をしたのでこれから救急車で病院に行きます」
「お連れ様の方が奥様の事を凄く心配なさっていますので、こちらの従業員が介助させていただきます」
私は何を聞いたのか分からなくなるぐらいビックリして心臓がドキドキはちきれそう。
何がどうなってしまったのか分からない。
そんな事を思っていたら、向こうの廊下からストレッチャーに乗った彼が通った。
声を掛ける事も出来ないまま行ってしまった。
私はどうなっちゃうのかな・・・。
それから従業員の女性が車椅子を押しながら部屋まで来てくれたんだけど、初めて会う人だから私も何を頼めば良いのか分からない。
頭の中は心配の渦で右往左往している。
救急車で運ばれたけど意識はしっかりしているという事は聞いたし、携帯に電話を掛けたら「まこ大丈夫だから心配しないで」という言葉で少し安心した。
自分で出来る事はやらないとと思い、それから従業員の人にトイレ、着替え、服薬の介助を細かく伝えながらやってもらった。
彼女も慣れない私の言葉を一生懸命聞きながら、一つ一つこなしてくれた。
彼女は私が父親と旅行をしているのかと思ったらしく、「大丈夫ですよ、お父さんすぐに帰ってきますよ」
最初はプライベートの事だからあまり言いたくなかったから「そうですね」と答えていたけど話が繋がらなくなってきた。
どうしようかなと思ったんだけど、「実は救急車に乗ったのは彼なのよ」「初めての旅行なんだよね」そこから友達の会話になってしまった。
いいなぁという彼女は色々私の介助の事を聞いてくれた。
この人なら介助も出来るだろうと思ってトイレ介助も頼んだ。
着物を着ていた彼女はちょっとごめんなさいと裾をまくりあげ、本格的に私の言葉を聞きながら身体を動かしていく。
一生懸命やってくれ嬉しいなぁと思い心が打ち解けてきた。
やっとベットについた頃に、おでこや唇にガーゼを貼った彼が帰ってきた。
ほとんど顔が見えない状態。
6時30分頃〜12時頃までの6時間程の空白の時間を彼が説明し始めた。
だけど唇を切っているから口を動かすと痛いんだよね。
「大体分かったからもう口利かない方が良いよと私も疲れたから寝よう」とベットに横になった。
そんな事があって帰ってきて、私がホテルのHPからアクセスしてお礼のメールを書いて送った。
彼女とも別れ際にまた絶対来るからねと約束していた。
その約束を守りたい事もあって、昨日私の誕生日も兼ねて同じホテルに泊まった。
車から降りた私はロビーで彼が来るのを待っていた。
その時向こうから歩いて来る人がいる。
近づいた時に「あれ、○○ちゃん」「雅子さん!!」
手を取りあって再開を喜んだ。
「約束したからまた来たよー!今夜泊まるからよろしくね」と言ったら「良かったね、この間の分までゆっくりしていって下さいね」と言ってくれた。
ディナーの時間になったから同じ所にいった。
「今回は絶対にワインはダメだよ」と言いながらビールの中ジョッキを頼んだ。
料理が運ばれてきて途中くらいまで運ばれてきたら段々寒くなってきた。
「ねぇ、寒いんだけど・・・」
ちょうどいいよと言う彼。
もう少し我慢してみる。
そのうちトイレに行きたくなってきた。
お料理全部食べられるかな?
今立ったら戻ってこられない。
食べたいのとトイレに行きたい思いで頭が混乱してくる。
あ〜やばい出ちゃう。
最後のデザートがスイカなんだよ!
もうだめ!!!
ケーキだけ食べて、スイカは彼の口に入った。
慌ててかたずけてチケットを出した。
そこからは一目散に部屋に直行―。
廊下を走ると揺れる。
揺れると振動がもろに伝わってくる。
その上エレベーターがなかなか来ない。
部屋の鍵を開けてトイレに入るまでの長さは計り知れない。
あ〜、あっという間に力が抜けた。
あんまり我慢していたから出ているのか終わっているのか分からない。
しばらくボーゼンとしていた。
車椅子にやっと乗って部屋のドアの所に行った。
だけど身体が冷え切っている。
どうしたのかな?
いつも暑がりの私がこんなに身体が冷たいのはタオルを巻きながら彼が一生懸命さすってくれた。
なかなか暖まってこない。
「嫌だよ、風邪引いたらまた救急車だよ!」
と身体をさすりながら彼が言っている。
「私だって嫌だよ」
そんな会話をしながら段々笑える様になってきた。
1時間ぐらいそんな状態が続いてやっと暖まってきた。
私がこのホテルは食堂のトイレが鬼門だねと言うとホントだなとゲラゲラ笑っていた。
今回の旅行は無事に帰ってくる事が一番の目標だった。
だから彼は凄く気を使ってくれていた。
私はその気持ちが凄く嬉しかった。
56歳の歳はどんな1年になるのかな!
良い時も悪い時もあるけど少しでも良い事を増やして行きたい。
そんな事を考える今日の旅情。
4
今日は私のお誕生日。
とうとう56歳になっちゃいましたぁ。
皆さんの手を借りながら、生きてこられた事に感謝です。
お誕生日のお祝いを兼ねて、彼と軽井沢に旅行に行ってきました。
なんで軽井沢かと言うと、昔の日記をパラパラとめくるとそれらしい事が書いてあります。
その時は彼の事は公表していなかったので控えめに書いてありました。
1年半前に始めて彼と旅行をしたのが軽井沢で、そこで大変な事が起こりました。
初めての旅行だし、せっかく軽井沢まで来たんだから夕食の時にビールだけでは物足りない私は「ワイン飲もうよ」「えっ、飲むの?」「グラスワインなら良いでしょ?」話が決まってから赤と白のワインを頼みました。
そこからが悲劇の始まり。
あまりお酒の強くない彼は喉が渇いたせいもあってワインをグイグイ飲み始めました。
「私がそんなに飲んじゃだめだよ」と言ってるそばから、黙りこくったまま立ち上がって「トイレ行ってくる」と行ってしまった。
なかなか帰ってこなので嫌な予感がしてきた。
いくら待っても帰ってこないんだよね。
すると支配人の人が来て、「お連れ様がトイレで倒れて怪我をしたのでこれから救急車で病院に行きます」
「お連れ様の方が奥様の事を凄く心配なさっていますので、こちらの従業員が介助させていただきます」
私は何を聞いたのか分からなくなるぐらいビックリして心臓がドキドキはちきれそう。
何がどうなってしまったのか分からない。
そんな事を思っていたら、向こうの廊下からストレッチャーに乗った彼が通った。
声を掛ける事も出来ないまま行ってしまった。
私はどうなっちゃうのかな・・・。
それから従業員の女性が車椅子を押しながら部屋まで来てくれたんだけど、初めて会う人だから私も何を頼めば良いのか分からない。
頭の中は心配の渦で右往左往している。
救急車で運ばれたけど意識はしっかりしているという事は聞いたし、携帯に電話を掛けたら「まこ大丈夫だから心配しないで」という言葉で少し安心した。
自分で出来る事はやらないとと思い、それから従業員の人にトイレ、着替え、服薬の介助を細かく伝えながらやってもらった。
彼女も慣れない私の言葉を一生懸命聞きながら、一つ一つこなしてくれた。
彼女は私が父親と旅行をしているのかと思ったらしく、「大丈夫ですよ、お父さんすぐに帰ってきますよ」
最初はプライベートの事だからあまり言いたくなかったから「そうですね」と答えていたけど話が繋がらなくなってきた。
どうしようかなと思ったんだけど、「実は救急車に乗ったのは彼なのよ」「初めての旅行なんだよね」そこから友達の会話になってしまった。
いいなぁという彼女は色々私の介助の事を聞いてくれた。
この人なら介助も出来るだろうと思ってトイレ介助も頼んだ。
着物を着ていた彼女はちょっとごめんなさいと裾をまくりあげ、本格的に私の言葉を聞きながら身体を動かしていく。
一生懸命やってくれ嬉しいなぁと思い心が打ち解けてきた。
やっとベットについた頃に、おでこや唇にガーゼを貼った彼が帰ってきた。
ほとんど顔が見えない状態。
6時30分頃〜12時頃までの6時間程の空白の時間を彼が説明し始めた。
だけど唇を切っているから口を動かすと痛いんだよね。
「大体分かったからもう口利かない方が良いよと私も疲れたから寝よう」とベットに横になった。
そんな事があって帰ってきて、私がホテルのHPからアクセスしてお礼のメールを書いて送った。
彼女とも別れ際にまた絶対来るからねと約束していた。
その約束を守りたい事もあって、昨日私の誕生日も兼ねて同じホテルに泊まった。
車から降りた私はロビーで彼が来るのを待っていた。
その時向こうから歩いて来る人がいる。
近づいた時に「あれ、○○ちゃん」「雅子さん!!」
手を取りあって再開を喜んだ。
「約束したからまた来たよー!今夜泊まるからよろしくね」と言ったら「良かったね、この間の分までゆっくりしていって下さいね」と言ってくれた。
ディナーの時間になったから同じ所にいった。
「今回は絶対にワインはダメだよ」と言いながらビールの中ジョッキを頼んだ。
料理が運ばれてきて途中くらいまで運ばれてきたら段々寒くなってきた。
「ねぇ、寒いんだけど・・・」
ちょうどいいよと言う彼。
もう少し我慢してみる。
そのうちトイレに行きたくなってきた。
お料理全部食べられるかな?
今立ったら戻ってこられない。
食べたいのとトイレに行きたい思いで頭が混乱してくる。
あ〜やばい出ちゃう。
最後のデザートがスイカなんだよ!
もうだめ!!!
ケーキだけ食べて、スイカは彼の口に入った。
慌ててかたずけてチケットを出した。
そこからは一目散に部屋に直行―。
廊下を走ると揺れる。
揺れると振動がもろに伝わってくる。
その上エレベーターがなかなか来ない。
部屋の鍵を開けてトイレに入るまでの長さは計り知れない。
あ〜、あっという間に力が抜けた。
あんまり我慢していたから出ているのか終わっているのか分からない。
しばらくボーゼンとしていた。
車椅子にやっと乗って部屋のドアの所に行った。
だけど身体が冷え切っている。
どうしたのかな?
いつも暑がりの私がこんなに身体が冷たいのはタオルを巻きながら彼が一生懸命さすってくれた。
なかなか暖まってこない。
「嫌だよ、風邪引いたらまた救急車だよ!」
と身体をさすりながら彼が言っている。
「私だって嫌だよ」
そんな会話をしながら段々笑える様になってきた。
1時間ぐらいそんな状態が続いてやっと暖まってきた。
私がこのホテルは食堂のトイレが鬼門だねと言うとホントだなとゲラゲラ笑っていた。
今回の旅行は無事に帰ってくる事が一番の目標だった。
だから彼は凄く気を使ってくれていた。
私はその気持ちが凄く嬉しかった。
56歳の歳はどんな1年になるのかな!
良い時も悪い時もあるけど少しでも良い事を増やして行きたい。
そんな事を考える今日の旅情。

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