私は、成績しか気にしていない人間だったので、すごくクラスメイトから疎まれていました。ほんとに勉強しか知らない、すごく嫌な人間だったと思うのです。他の子達みたいに、遊びも楽しみ、学校行事にも積極的にかかわる事に、内心本当は大きな憧れがありました。でも無駄な事をしている時間は、許されなかったのです。「私は、他の子達とは、違う存在で、優れた存在であるべき」なので、そんな事にとらわれていては、敗北者になると思いこんでいました。だから、クラスの子から陰口叩かれ、辛い思いをしても、最後に(大人になってから)泣くのは、ろくに勉強もせずに遊び回ったあの子達だ。だから今は、クラスの冷たい視線を浴びても、最後に笑うために我慢しようと、自分に必死に言い聞かせて、頑張り続けていたのです。でも、その時泣いたのも、後になって泣いたのも、(泣くだけでなく、病気で地獄の日々となる)私でした。「馬鹿みたい、こんなこと信じこまされて生きてきた私の人生なんなのだろう」って何度も何度も思いました。自分で自分の事が可愛そうになりました。

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